公益社団法人土木学会

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「土木学会による実務者のための耐震設計入門」
平成11年度 札幌セミナー(土木学会主催)

土木学会では、阪神・淡路大震災の地震直後に耐震基準等基本問題検討会議を設置し、一年間にわたる精力的な活動を経て、1995年6月と1996年1月の二度にわたって「耐震基準等に関する提言」を発表しました。

現在、これらの内容を踏まえた各種構造物の耐震設計基準類の見直しがほぼ一巡し、より、高度な耐震設計や耐震点検・診断が求められるようになっています。 地震工学委員会では、阪神・淡路大震災の教訓を活かして、わが国の耐震に関する技術水準を高めていくためには、耐震の専門家だけでなく、第一線で活躍される設計実務者にも広く耐震技術を普及することが急務であると考えております。その一環として、比較的経験の少ない若手技術者を対象に、耐震設計技術の体系的かつ本質的な理解を目指したセミナーを企画し、昨年度第1回目を実施して多数のご参加を得ました。本年度は、その経験を踏まえて改善し、7月に東京で開催いたしました。

さらに、10月には、下記のように札幌で開催いたします。講師陣は、大学・コンサルタント・建設会社の第一戦で活躍される方々で、若手技術者の先輩に当たるような陣容を予定しております。一方、進行になりがちな「講習会」ではなく、若手技術者が基本的な知識をじっくり修得できる「セミナー」形式としました。 北海道の大平洋側、そして、日本海沿いは、わが国でもM 7.5〜8級の大地震の影響を大きく受ける地域に位置しております。地震災等の軽減に向けて、北海道の道路・鉄道・港湾施設などの土木構造物や上下水道・電力・ガスなどライフラインの設計にたずさわる技術者各位の積極的な参加を期待しております。どうぞ奮ってご応募下さいますようご案内申し上げます。

開催期間
平成11年10月13日(水)〜15日(金) 18:30〜
場  所
JR社員研修センター(札幌市東区北5条東10丁目)
定  員
60名
参加費
会員45,000円(テキスト代3,000円を含む)
※宿泊及び交通費は含まれておりません。
申込締切
平成11年10月5日(火)
申 込・問合先

会誌綴込みの「行事参加申込書」に所定の事項を明記の上、

土木学会事務局経理課宛FAX03-3355-5278

にてお申込み下さい。ただし、「現金書留」にてお申込みの場合は、直接「行事参加申込書」を現金封筒に同封の上お送り下さい。 ※現金書留にてお申込みの場合、事前のFAX送信は二重登録の原因となりますので必要ございません。

内  容
耐震設計に必要な以下の項目全般(各テーマとも講議90分、質問15分)
主  催
社団法人土木学会(担当:地震工学委員会地震防災技術普及小委員会)

パネル展示(支部主催)

  • 実施時期:平成11年10月5日(火)〜11日(月)
  • 展示場所:室蘭白鳥大橋記念館(室蘭市祝津町4丁目16番地1)
  • 展示内容:写真 近代土木遺産を訪ねて(土工協所蔵)
  • 展示数:50枚

テレフォンカードの配布:200枚程度作成し見学会等の参加者に配布


スケジュール
13日(水)
9:00〜 開講挨拶
セミナーのねらいとスケジュール等
後藤洋三(大林組)
:委員長
田中努(オリエンタルコンサルタンツ)
:副幹事長
10:00〜 第1章
断層を想定した強震動の予測と
設計地震動
香川敬生
(大阪土質試験所)
11:45〜 昼食
13:00〜 第2章
ものの揺れ方 五十嵐昇(京都大学)・室野剛隆(鉄道技術研究所)
五十嵐昇(京都大学)
室野剛隆(鉄道技術研究所)
14:15〜 休憩
15:00〜 第3章
地盤の震動・動的物性 木全宏之(清水建設)
 
16:45〜 休憩
17:00〜 A
構造物の破壊の予測
目黒公郎(東京大学)
18:45 終了
14日(木)
10:00〜 第4章
地盤の液状化・流動化
諏訪朝夫(基礎地盤コンサルタンツ)
11:45〜 昼食
13:00〜 第5章
地上構造物の耐震設計法
森敦(日本技術開発)
工藤浩史(北海道開発コンサルタント)
鈴木直人(建設技術研究所)
14:15〜 休憩
15:00〜 第6章
地上構造物の非線形動的解析法
柳原純夫(奥村組)
孫利民(大林組)
16:45〜 休憩
17:00〜 耐震設計に関する一般質疑 14日の講師と司会他
17:30〜 懇親会
19:00 終了
15日(金)
10:00〜 第7章
地中構造物の耐震設計法
橘義規(オリエンタルコンサルタンツ)
渡辺和明(大成建設)
11:45〜 昼食
13:00〜 第8章
耐震設計のあるべき姿と今後の課題
佐伯光昭(日本技術開発)
14:15〜 休憩
15:00〜 B
構造システムとしての挙動を考慮した耐震設計
阿部雅人(東京大学)
16:45〜 休憩
17:00〜 C
設計実務における動的解析の正しい適用と判断
久保田翼(ニュー設計)
18:45〜 アンケート回収
閉講挨拶
佐伯光昭(日本技術開発):幹事長
19:15 終了
<お申込み・お問合せ先>
土木学会事務局研究事業課(事務局担当:飯野)
住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目無番地
TEL:03-3355-3559
FAX:03-5379-0125
e-mail:hjsce@olive.ocn.ne.j