公益社団法人土木学会

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ごあいさつ

北海道は豊かな自然と四季折々の美しい景観、そして広大な大地をもつ、無限の可能性を秘めた地域です。世界遺産に推薦された知床などのすばらしい自然環境が豊富にあるとともに、国内の食料供給基地としての重要な任務を果たしております。さらに今後、新エネルギーやバイオなど北海道の特性を生かした新たな分野の発展が期待され、これからも我が国にとって大事な役割を担ってゆくものと思われます。

このように限りない潜在力をもつ北海道でありますが、国土面積の22%を占める広大な空間を有していることから、これらの期待にこたえるためには、高速交通ネットワ−クをはじめとする人、物、情報などの基幹ネットワークの形成など、社会資本の充実を図ることが必要であります。しかしながら、現在社会資本整備について国民に共感を得られるような形で進めることが難しく、土木を取り巻く環境はいまだ厳しいように感じられます。

土木学会では長年、学術・技術の進歩への貢献を通じて社会の発展に貢献してまいりましたが、上記のような背景から近年は、「社会とのコミュニケ−ション」や「土木技術者の資質の向上」を目標に掲げ、社会資本整備に関する社会のさらなる理解の増進や、土木技術者が市民から正当な評価を得られるような環境づくりを進めております。当学会が積極的に社会に働きかけ、開かれた学会として、地域の人々に土木を理解して頂く努力をこれからも続けてゆくことが重要と考えております。

北海道支部は支部長・副支部長のもと、35名の商議員、2名の監査役、幹事長・副幹事長および34名の幹事で運営され、年間を通じ様々な活動を行っております。特に支部行事としては、選奨土木遺産認定書授与式や土木の日記念講演会、年次技術研究発表会、各種講演会や講習会、見学会などが開催されています。また、北見、苫小牧、室蘭、函館の各地区では、地域と連携し写真展、書道展、見学会、体験学習、クイズなど、大人も子供も参加できるイベントを実施しております。また、土木遺産については、学識経験者による委員会において調査、選定、審査等を行い、先人が築き上げた土木施設について再評価し、一般市民へのPRと地域づくりへの貢献を行っております。

今後とも当支部がますます発展するよう、精一杯取組むつもりですので、会員の皆様方の絶大なるご支援を賜りますようお願い申し上げます。