関東の土木遺産 関東の土木遺産
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神奈川県箱根町
はこねちくこくどう1ごう きょうりょう どうもん あさひばし ちとせばし かんれいどうもん
箱根地区国道1号の橋梁・洞門(旭橋、千歳橋、函嶺洞門)
平成17年度認定(2005年)
 旭橋、千歳橋、函嶺洞門はいずれも箱根の玄関口に位置するところにあって、箱根へのゲートとしての位置づけがなされ、それに相応しい構造が採用され、細部にわたってデザイン的な配慮もなされている。
 両橋のアーチの美しさは言うに及ばず、函嶺洞門も来訪する欧米人を意識して中国の王宮をイメージしたデザインとなっていて、箱根を訪れる人々の心を打つ。千歳橋の親柱は主アーチと波打つように連結されていて、実に美しい。照明灯そのものについても、旭橋が和風、千歳橋が洋風と細部のデザインについても工夫が為されている。
 構造的には、旭橋の橋長39.5mについてはRCタイドアーチ橋として国内最大スパンであり、斜橋(斜度10度)のRCアーチ橋としても珍しい。
 恒例の箱根駅伝のコース上でもあり、また橋が下路式アーチ橋となっていることなどから一般に良く知られている。
■旭橋  旭橋
■千歳橋  千歳橋
■函嶺洞門  函嶺洞門
函嶺洞門
 国道1号の箱根への玄関口に架かる橋で、箱根のランドマークとなっている。RCタイドアーチ橋としては、国内最大スパン。斜橋のRCアーチ橋としても稀。
所在地: 足柄下郡箱根町湯本 国道1号
竣工年: 昭和8年
構造形式等: 鉄筋コンクリート下路式タイドアーチ橋
橋長 39.5m 幅員 10.0m 斜度 10度
管理者: 神奈川県
 旭橋と至近距離にあり、同時期に建設された。旭橋に比べ一回り小さいが、旭橋と共に箱根へのゲートであり、ランドマークとなっている。親柱は、主アーチと波打ったように連結されているのが特徴である。
所在地: 足柄下郡箱根町塔ノ沢 国道1号
竣工年: 昭和8年
構造形式等: 鉄筋コンクリート下路式タイドアーチ橋
橋長 25.5m 幅員 9.0m 
管理者: 神奈川県
 全体は6スパンになっていて、昭和5年の11月から施工が行われていた。3スパンのコンクリート打ちが終わり、11月26日は第4スパン目のコンクリート打ちを行う予定であったところ、北伊豆地震(マグニチュード7.5程度)が発生。第2スパンの洞門が落石(推定2.5t)により約5度ほど傾いてしまった。1本の柱に剪断破壊が生じたが、修復され現在に至っている。
 旭橋、千歳橋と共に箱根へのゲートとしての位置づけがされ、来訪する欧米人を意識して中国の王宮をイメージしたものとなっている。
 鎌倉時代の箱根超えの道である湯坂道の登り口に位置している。
所在地: 足柄下郡箱根町湯本 国道1号
竣工年: 昭和6年
構造形式等: RC  長さ 100.9m、幅員 6.3m
管理者: 神奈川県

所在地: 神奈川県箱根町
竣工年: 旭橋、千歳橋 昭和8年
函嶺洞門    昭和6年
構造形式等: 旭橋、千歳橋 鉄筋コンクリート下路式タイドアーチ橋
函嶺洞門    鉄筋コンクリート造り6連
授賞理由: (1)アーチの美しい2つのRCタイドアーチ橋。旭橋は国内最大スパン。
(2)当時としては珍しいRCシェルターで、王宮をイメージした洞門
管理者: 神奈川県
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