■小松倉側出入口
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■広神村側出入口
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■隧道内部
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小松倉集落は、旧山古志村で最も東部に位置し、集落には病院や商店が無かったため、昔から隣の広神村とその先の小出町との関わりが深く、毎年4mを超える積雪のある冬期でさえ、険しい中山峠超えを強いられていた。吹雪で道に迷う危険や急病人への救助が間に合わないなど、犠牲者も出ていた。
中山隧道は、これらの逆境に立ち向かい、自らの生命と生活を守るために、小松倉の人々が16年の歳月を費やし、ツルハシによる手掘りで掘り抜いてできたものである。平成10年に新しい中山トンネルが開通するまでの間、集落の生命線として活躍した。
延長877mは、人を通す手掘りとしては日本一で、現在も残るツルハシの痕跡、出水落盤の跡、貫通点に刻まれた喜びの印などが、先人たちの偉大なエネルギーと苦悶の歴史、ふるさとへの思いを伝えてくれる貴重な土木遺産である。 |
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所在地: |
新潟県長岡市 |
竣工年: |
昭和24年 |
構造形式等: |
手掘り隧道 |
授賞理由: |
日本一長い手掘り隧道で、現在も残るツルハシの痕跡など先人達の偉大なエネルギーと苦闘の歴史を伝えてくれる貴重な土木遺産
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管理者: |
新潟県長岡市 |
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