日時: |
平成 12 年 6 月 19 日(月) 14:00 〜 17:00 |
場 所: |
土木学会図書館2階 5 号室 |
出席者: |
酒井委員長,磯部幹事長 青木,泉宮,糸洌,岡田,勝井,河田(代理:島田),喜岡,小林(代理:岸田),五明,榊山,柴山(代理:片山),高木,高山(代理:間瀬),田中,中野,中山,橋立,半沢,藤井,細川,三村,安田(代理:小林),吉田 の委員 石田,梅沢,角野(代理:重松),加藤,佐藤,清水(代理:関本),滝川, 出口(代理:小野),鳥居(代理:山本),灘岡,松見,水口,山下 の各委員兼幹事 |
議 事:
1. 委員の交代
異動等に伴い,以下の通り委員の交代があり,了承された.
・梅沢信敏氏(北海道開発局)が木村克俊委員と交代し就任する.
・間瀬 肇氏(京都大学防災研究所)が高山知司委員と交代し就任する.
2. 議事録の確認(磯部幹事長,資料 1-1, 1-2, 1-3 )
i. 平成 11 年度海岸工学委員会(第2回)議事録の確認および承認.
ii. 平成 11 年度海岸工学委員会第2回幹事会議事録の紹介.
iii. 平成 11 年度海岸工学委員会第 3 回幹事会議事録の紹介
3. 報告事項(資料 2-1, 2-2 )
i. 資料の通り報告があった(磯部幹事長,資料 2-1 )
ii. 第 46 回海岸工学講演会(昨年度開催,鳥取)について(松見委員,資料 2-2 )
・鳥取県の学術開催に関わる助成金 200 万円が支給された.
・ パソコン・ビデオのプロジェクターの使用が 36 件あった反面,スライド映写機の使用が 2 件のみだった.これを受けて次回講演会からは会場にスライド映写機は用意せず,代わりにプロジェクターを用意することが提案され,了承された.
4. 海岸工学論文集応募論文審査について(磯部幹事長,資料 3 )
i. 資料に従い海岸工学論文集応募論文審査結果について報告があった.その際,下記の点について説明があり,了承された.
・応募論文 422 編に対して,最終的に査読結果の平均点が 3.6 点以上の 276 編を採択とした.
・採択論文に類似の論文 2 編があり,著者に依頼し, 1 編にまとめた.
・図が大きいと判断されたために不採択となった論文を再査読し,採択とした.
・論文番号 90 から 95 までの論文名入力がずれていたため,採択論文番号に対する論文名・著者名が 1 編入れ替わった.
・土木学会で受け付け済みの論文用紙が査読にまわらなかったので,追加査読した結果不採択となった.
ii. 査読結果の開示について,議論・採決が行われ以下の通りとなった.
開示の有無: |
開示する. |
開示の手法: |
論文投稿者全員に対してホームページ上で個別に開示する.その際,申込者の確認には海岸工学論文申込 Web 登録時に発行されるパスワード(後述)を用いる. |
開示対象者: |
投稿者全員とする.(採択,不採択の有無に関わらず.) |
開示内容: |
査読結果の合計点あるいは平均点. |
この開示を来年から行うことが了承された.
5. 海岸工学論文集 web 登録について(磯部幹事長,資料:海岸工学論文集 web 登録要領)
i. 資料にしたがい,以下のように説明があった.
・事務処理の省力化を目的に論文内容の一部(題目,著者名など)を web 上で登録できるようにする.
・ Web 登録は希望者のみとする.ただし,登録者は論文申込締切が1 日延長され,また査読結果を問い合わせられる特典が得られる.
・登録受付は時間的に十分余裕を持って開始する.
これに対して次の要望があった.
・「 web 登録した場合には査読結果を知ることができる」などの特典を明示する.
議論の結果,来年より web 登録を開始することが了承された.
6. 第 47 回海岸工学講演会(本年度開催,神戸)について(河田委員(代理:島田),資料: 4-1,4-2 )
資料にしたがい,第 47 回海岸工学講演会について,見学会等も含めて案内があった.また,次の点について説明があった.
・試験的に 2 日目は 5 会場平行で講演を行う.
・会場にはパソコン用プロジェクターを用意する.ただしパソコンは発表者が各自持参する.スライド映写機は用意しない.
7. 第 48 回海岸工学講演会(来年度開催,熊本)について(滝川委員,資料 5 )
資料にしたがい,第 48 回海岸工学講演会の準備状況について報告があった.
8. 第 49 回海岸工学講演会(再来年度開催,北海道)について(山下委員)
第 49 回海岸工学講演会の準備状況について,以下のように報告があった.
・釧路にて 2002 年 10 月 23 日から 25 日の期間に開催予定.
・ 4 会場は確保,現在 5 会場目確保を検討中.
9. Coastal Engineering Journal について(喜岡委員,資料 6 )
i. CEJ 編集小委員会より CEJ Award に以下の論文が推薦され,了承された.
Propagation of obliquely incident tsunamis on a slope, Part II: Characteristics of on-ridge tsunamis. By S.Koshimura, F.Imamura, N.Shuto
ii. CEJ 編集小委員会の新委員として以下の 2 名の推薦があり,了承された.
Daniel T. Cox(Texas A&M Univ., USA), Magnus Larson(Univ. of Lund, Sweden)
iii. 以下の 2 名の委員の異動が報告された.
合田委員((財)沿岸開発技術研究センター), J. R.-C. Hsu 委員 (National Sun Yat-Sen Univ., Taiwan)
iv. 本年 6 月号が期日どおり刊行できることが報告された.また最近海外からの投稿が多い反面,国内からの投稿が少ない状況が報告され,積極的な投稿が要請された.
v. 国内での定期購読は 50 部以下であり,発行維持のために海岸工学委員会が持ち出す金額が年間 8000 ドルに達するとの説明があり,定期購読の協力要請があった.そして, CEJ 国内販売を拡大するために,現在の定期購読者リストを海岸工学委員会ホームページに掲載することを提案,了承された.
10. 小委員会活動(資料 7-1, 7-2 )
i. 地球環境問題小委員会活動報告(三村委員,資料 7-1 )
・委員会の成果報告の場として, 4 学会によるジョイントシンポジウムを企画した旨の報告があり,このシンポジウムへの参加の呼びかけがあった.またシンポジウム開催にあたり,開催費不足額を 15 万円を上限として補助するよう要請があり,承認された.
・委員会活動成果の報告書を作成・出版する方向で検討中との報告があった.
・一部の分科会から 1 年程度の活動期間延長とその期間の活動費予算化の要望があり,この要望を受け入れることで了承された.
ii. 研究現況レビュー小委員会活動報告(安田委員(代理:小林),資料 7-2 )
・資料の目次案と日程のとおり, WG1,WG2 とも報告書執筆を進めており,おおむね順調に進んでいるとの報告があった.
・報告書のタイトルが WG1,WG2 ともに仮題となったままであるので,この報告書の正式題目が決まり次第,委員長と幹事長に報告するよう指示があった.
iii. 次期小委員会活動の内容について自由討議がなされた.内容のキーワードとして,新海岸法について,海岸工学における国際ネットワーク構築,漂砂,環境を含めた広義の海岸保全,などが提案された.これらをもとに案を作ることとなった.
11. 水工学に関する夏季研修会について(佐藤委員,資料:「 2000 年度(第 36 回)水工学に関する夏季研修会」)
i. 資料にしたがい,夏季研修会開催の案内がなされた.
ii. 水理委員会と海岸工学委員会の担当者より,来年より開催期間を2日間で 8 コマの講義とする,海岸工学委員会からも隔年で幹事を出す,の 2 点が提案され,了承された.
12. 海岸工学論文集での業界案内掲載について(磯部幹事長,資料:「業界案内欄掲載申込みについて」)
i. 本年の海岸工学講演会で機器の展示を希望する申込者があったとの報告があった.そしてその対応として以下のことが提案され了承された.
・掲載料は業界案内欄掲載と機器の展示をあわせて 10 万円とする.ただし,これは本年度のみの試験的なものであり,来年度以降は別途議論する.
・機器の展示が一定規模以上になるように今後努力する.
・その他については委員長と幹事長で随時判断する.
ii. 業界案内欄掲載申し込みが減少している現状が報告された.これを改善するために,掲載依頼送付業者リストを委員に回覧するので新規業者などの送付先,担当部署や個人名を記入するよう要請があった.
13. その他
i. 土木学会内規の英訳(磯部幹事長,資料:「 Bylaw of the Coastal Engineering Committee, JSCE 」)
・資料の通り,海岸工学委員会の英語版ホームページに掲載する「土木学会海岸工学委員会内規」の英訳が提案された.この原稿に対する意見等を今後 2 週間程度の間受け付けた後,ホームページに掲載することとした.
ii. Korea-China Conference on Port and Coastal Engineering について(喜岡委員,資料:「 Korea-China Conference on Port and Coastal Engineering 」)
・資料に従い,韓中合同会議の開催が案内された.その際この会議は本来日本を含めた三国合同会議であるが,本年度は年次講演会と日程が重なるためにこの会議への日本からの学会としての参加は行わないこととすることが確認された.また来年度以降は会議開催日程を事前に調整し,この会議に日本からも積極的に参加することも確認された.
・この会議の Preparatory Meeting への日本からの代表者出席の要請があり,担当者を中心に出席者を検討することとした.
iii. 海岸工学マニュアル出版について(水口委員,資料:「「海岸工学マニュアル」の執筆者の皆さんへ」)
・資料の通り,執筆を進めていた「海岸工学マニュアル」が,「水理公式集」,「海岸施設設計便覧」,「環境権の新しい海岸工学」と内容が大幅に重複するため,このマニュアルを当初予定の内容での発刊を断念した旨の報告があった.今後の対応については検討することとなった.
iv. 大連ワークショップについて(磯部幹事長,資料:水質汚濁拡散モデリングのワークショップのご案内)
・資料の通り,水質汚濁拡散モデリングのワークショップ ―大連ワークショップ― の案内と参加の要請があった.また海岸工学委員会で土木学会にこのワークショップの協賛を申し入れる提案があり,了承された.
v. 学会案内(磯部幹事長)
以下の 2 つのシンポジウムの案内と,参加要請があった.
・ Techno Ocean 2000 (第 8 回国際見本市/国際シンポジウム/学術研究団体展)
・ 2nd IAHR symposium on River, Coastal and Estuarine Morphodynamics
(小林智尚記)