海岸工学論文集査読小委員会(第2回幹事会) 議事録
日時:平成15年4月18日(金) 14:30〜17:00
場所:土木学会2階A会議室
出席者:河田委員長,磯部幹事長,浅野,今村,角野,窪内,柴山,清水(代理:関本),高橋,鳥居,灘岡,間瀬,松見,水口,三村(代理:横木),安田,山下の各幹事
議事
1. 前回議事録の確認(資料 No.1-(1), (2))
磯部幹事長より平成14年度海岸工学委員会第1回幹事会(H14.9.17)議事録(案),平成14年度海岸工学委員会(第2回)(H14.10.23)議事録(案)の説明があり,確認・承認された.
2. 報告事項(資料 No.2-(1))
磯部幹事長より,資料に基づき前回幹事会(H14.9.17)から4月18日現在までの報告事項が説明された.
「海岸工学委員会中期計画」について,資料No.9-(2)に基づき説明があった.
「調査研究委員会委員長会議」について,水口幹事より,各委員会の活動状況評価が来年度より実施され,同時に予算配分にも反映されるとの報告があった.活動評価は主に(1)研究会などへの参加人数,英文誌の販売冊数と(2)行事などの収益で行われる.試算では,海岸工学委員会の評価はよいとのこと.
第49回海岸工学講演会報告(資料:No.2-(2))
磯部幹事長より資料に基づき報告があった.
3. 第50回海岸工学講演会(海岸工学論文集第50巻)応募論文審査について(資料:「査読結果(2003年4月18日)」)
磯部幹事長より,資料に基づき応募状況と査読結果の説明があり,承認された.
· 応募総数は399編で前年度より63編減少した.最近数年間では環境分野への応募は増加している反面,漂砂分野が減少している.重要分野なので応募数の増加を期待する.なお,仮に18点で切った場合の、採択率の分野毎のばらつきは見られなかった.
· 1点をつけた査読者がいる論文が12編あり,河田委員長,磯部幹事長,安田論文集編集小委員長の3人で見直した結果,そのうち1件(2編)は同じ内容なので1編にまとめるようにとの指摘があり,そのようにした(ただし、合計点数からしても1件のみ採択).1点ではないが,他にも同じ内容との指摘が1件(2編)あったが,取り扱い対象に違いが見られるので採点通りの合計点に従って処理した.残りの1点については投稿分野が異なるとの指摘、原稿の形式に関する指摘で,もっともなものだった。特に1件は大幅な字数超過(3000字超相当)なので合計点にかかわらず不採択と判断されたが、結果的には合計点も採択には不足していた。その他は,それを理由に直ちに不採択というほどの理由ではないので,そのまま1点として合計点に従って処理した.
· 例年18点以上を採択としているが,今年は18点以上が270編となり,講演会での発表数容量を下回った.1点差は実質的に大きくないこと,多くの発表がある方がよいこと,50回記念であることから,河田委員長,磯部幹事長,安田論文集編集小委員長で協議し,採点結果17点の論文から,発表に価するもの(14編)と複数投稿し全て17点以下だったもの(2編)を選び採択とした.その結果採択論文数は286編(採択率:71.6%)となった.
4. 第50回海岸工学講演会の準備状況について(資料:No.4)
灘岡幹事より,平成15年11月18〜20日に中央大学駿河台記念館にて開催される第50回海岸工学講演会の準備状況について,資料に基づき説明があった.また,前日(11月17日)に開催される特別シンポジウムプログラム(案)について説明があった.プログラム案の,「日本留学経験者」のProf. Yu (中国・清華大学)に「海外における海岸工学・アジア」で発表してもらうこととし,「日本留学経験者」の代わりに「民間」代表の方に発表をお願いすることとした.
5. 第51回及び第52回海岸工学講演会の開催(会場など)について(資料:No.5)
喜岡幹事(代理:磯部幹事長)から第51回海岸工学講演会について資料に基づき説明があった.第52回の会場は現在まで立候補がないので,これまでの開催地一覧を検討した結果,今村幹事(東北大学)と中野幹事(愛媛大学)が相談して候補地を提案することとなった.
6. Coastal Engineering Journalについて(資料:No.6)
柴山幹事から資料に基づいて,最新号の目次と最近の投稿状況について説明があった.海外からの投稿数が増えているとのこと.投稿数増加に伴い編集委員の負担が増加したので,日本人委員を一人追加したいとの提案があり,了承された.構造物の分野の人をお願いしたいとのこと.
7. 研究小委員会,WGの活動状況について
(1) 対外連携小委員会(灘岡幹事)
第8回(有明海シンポ),第9回(干潟シンポ)のシンポジウムを行ったとの報告があった.沿岸環境連絡協議会を中心とした活動を行っている.
(2) 国際ネットワークWG(柴山幹事)
メーリングリストはほぼ完成している.今後は,柴山幹事がCECOMに流れた情報からいくつかを選んで海外にも流すようにする.
(3) 海岸施設の利用者の安全性に関する調査研究特別小委員会(河田委員長)
活動状況が報告された.今年度末にはまとめとしての提言を行いたい.海岸工学委員のみならず外部の方,オブザーバとして省庁の方にもメンバーに入って頂きたい.なお議事録の扱いは検討中とのこと.
(4) 津波小委員会(今村幹事)
地震工学委員会と共同で小委員会を立ち上げる.海岸工学委員会からは今村幹事と藤間先生(防衛大)が幹事として参加する.地震工学委員会で了承され次第正式に活動が始まる.多くの方のご参加をお願いしたいとのこと.
(5) ACECC Technical Committee(喜岡幹事,代理:磯部幹事長)
Technical committeeのメンバーに青木幹事を加えて6名で活動している.韓国でTCミーティングを企画したがSARSで中止、韓国のみでミニワークショップとした。
8. 第39回水工学に関する夏期研修会について(資料:No.8)
松見幹事より資料に基づき説明があった.今回は協賛がついたのでポスターのタイトルの部分のレイアウトを少し変更したこと,学会誌5月号でアナウンスすることが報告された.Web pageを通じてのアナウンスもお願いする.
9. その他
(1) 受託研究報告「宍道湖・中海水質生態系評価に関する業務委託」(資料:No.9-(1))
青木幹事(代理:磯部幹事長)から資料に基づき説明があった.3年間の活動が終了した.報告書の印刷は関係者の意見を調整するのに時間を要したため予定より遅れたが,現在までに終了した.
(2) 大蔵海岸陥没事故調査検討小委員会の追加実験報告書(資料:「水道管による空洞保持に関する検討(案)」)
高橋幹事より国総研(つくば)で実施された実験結果についてプロジェクタを用いた説明があった.同じ内容を明日(4月19日)の小委員会で報告し,了承されれば,その後記者発表することが提案され,了承された.この件は次回の海岸工学委員会で事後報告される.
(3) ウェブWGを委員会に正式に位置付け検討
磯部幹事長から提案され,了承された.同時に幹事長から,ウェブWGからは正式に位置付けされることを躊躇する意見が出されていることが紹介された.ウェブWGの意向を尊重し,申し出があればいつでも正式に位置付けることが了承された.
(4) CEJを委員全員に個人購入依頼
柴山幹事,磯部幹事長より,World Scientific社との契約についての説明があった.現在WS社にICCE94の余剰金から年間8000ドル支払っているが,あと2年弱で財源がなくなる.一方,国内の購読数が100冊を越えるとこの支払いが半額になり,その交渉を70冊を目処に始めることができる.これは海岸工学委員会の委員全員が個人購読すれば達成される数字であるので,是非委員のご協力をお願いしたいとの提案があった.これを幹事会決議として次回委員会で提案することが了承された.ちなみに個人購読料は年間約2万円とのこと.
(5) 委員数の拡大(資料:No.9-(3))
磯部幹事長から現在46名の委員定数を増員する提案があった.選出地区・セクタ毎に議論し,委員会への貢献度を反映するように人数の配分や増員を検討することが了承された.なお次回委員会では現状の通り提案され,その後増員が提案され次第,順次増員していくこととなった.
(6) ISO/TC98/SC3/WG8 “Action from Waves and Currents” 説明会
磯部幹事長より,合田先生が表記説明会を行う旨報告され, 6月1日(水)15:30〜17:00,土木学会講堂にて海岸工学委員会主催で行うことが決定した.海岸工学委員会委員,メーリングリストのメンバー,CECOMに対してアナウンスされる.
(7) 第50巻海工論文集の購入は事前申し込みでお願い.
第50回海岸工学講演会会場の中央大学駿河台記念館では,館内での金銭の受け渡しが禁止されているので,論文集の当日販売は原則として行わないこととした.このことは論文集編集の著者校正段階でアナウンスすることとなった.
(8) 海工討議集はホームページのみで,経費節減のため印刷は取りやめ.
印刷版の作成に約7万円かかっていることから,経費節約のため次回講演会から印刷版をやめるよう磯部幹事長から提案され,了承された.
(9) 海岸施設設計便覧英語版
磯部幹事長より便覧の英語版の編集状況について報告があった.遅れ気味ではあるが鋭意編集中とのこと.
(10) COPEDEC
柴山幹事より,パンフレットが配布された.
以上
(記録:横木)