平成16年度海岸工学委員会（第1回幹事会）議事録

議事

1. 前回議事録確認
   （灘岡幹事長，資料：No.１−１，１−２）
   • 平成1６年度海岸工学委員会　第１回議事録（案）の確認
   • 平成1５年度海岸工学委員会　第２回幹事会議事録（案）の確認

2. 報告事項
   （水口委員長，灘岡幹事長，資料：No.２）
   • 海岸工学論文集についての出版委員会からの申し出に対しては，６月３０日付で，出版形態を含めたコスト見直しを行うが，行事出版物への移行については，現在，調査研究部門全体として行事出版の見直しがなされていることもあって，当面様子を見る，と回答した．
   • 上記に関連して，９月中に印刷会社３社と会合を持った．（この件については「その他」で再度議論．）

3. 海岸工学論文集（第51巻）についての報告・審議
   （灘岡幹事長，資料：No.３）
   • 第51巻の価格は据え置き，\14,300とすることとした．ただし，発行部数は販売数を考慮して750部とする．

4. 海岸工学論文集業界案内について
   （清水幹事，資料：No.５−１，５−２）
   • 第51巻掲載に関しての企業からの回答数は51件で，昨年より8件減．
   • 業界案内掲載は継続するが，無理な勧誘は行わず，業界案内掲載に頼らない運営を考える．

5. 第51回海岸工学講演会について
   （喜岡幹事（代理：北野），資料：No.４）
   • 会場内宿泊施設にまだかなりの余裕があるので，現在も宿泊予約受付中である．一人部屋についても希望を受け付ける．
   • 近鉄鵜方駅から会場までのバスについては，会議前日夕方と初日朝に増発を検討中．

6. 海岸工学論文集第52巻と第52回岸工学講演会について
   （今村幹事（代理：藤原），資料：No.６−１，６−２）
   • 会場として，2005年11月9日〜11日の予定で既に青森市文化会館に仮予約を行った．来年2月に正式予約を行う．
   • 前日シンポについて，早めに企画募集のアナウンスを行う．
   • 学会誌1月号掲載予定の投稿論文募集の原稿を確認した．論文要旨は「和文2000字」とする．

7. 第53回海岸工学講演会について
   （資料：No.７）
   • 「市民向け津波防災シンポジウム」は是非行った方がよい．

8. Coastal Engineering Journal および販拡活動について
   （喜岡幹事（代理：岡安幹事），資料：No.８）
   • CEJのVol.46のNo.1〜3の内容が紹介され，国別投稿状況について説明があった．
   • 販拡活動は，柴山委員兼幹事を主査としたWGにより，特に民間への拡販活動を中心に進めていく．
   • 高木幹事より現場実例等の関する論文も受け入れるのかという問があったが，ジャーナルとしての基準に達してさえいればむしろ多いに歓迎したい旨の回答があった．

9. 小委員会・ＷＧの活動状況について

   (1) CEJ小委員会
   　　（喜岡幹事（代理：岡安幹事），資料：No.９−１）

   • 先週の第29回国際海岸工学会議の期間中に海外の Editor を交えた会合を行った．近年国内からの投稿が減り，海外，特に中国からの投稿が増えている．
   • SCI Index の値が 2002年0.6から2003年0.4へと減少しているが，SCI Expanded から SCI への移行にはこの値が重要である．これについて多くの議論がなされたが，購読数を増やし，引用機会を増やすために国内からも論文を積極的に投稿頂きたい．
   • 上記の会合にて，論文の対象分野別分類を用意すればCEJの方向性が明確に示され良いのではないかとの提案があり，これを準備する方向で検討を開始することとした．
   • おおよそ2年に1回 Special Issue を発刊しているが，同じく上記会合にて次回の題目として「高潮と海岸防災システム」などが提案された．
   • 販拡の一環として World Scientific 社にポスター作成を依頼したらどうかとの提案があった．

   (2) 津波被害推定ならびに軽減技術研究小委員会
   　　（資料：No.９−２）

   • 資料のみ提出された．

   (3) 対外連携小委員会
   　　（青木幹事（代理：灘岡幹事長），資料：No.９−３）

   • 資料に基づいて，活動記録，今後の活動方針・計画について報告された．
   • 土木学会の平成16年度重点研究「沿岸域の防護・環境・利用の調和に向けての他分野連携に関する実践的研究」に採択されたことを受け，この方向で積極的に活動を行う．
   • 上記の「環境」に加えて「安全」をキーワードに第51回海岸工学講演会前日にシンポジウムを行う．テーマは「安全な海岸利用に向けて」である．
   • 沿環連のジョイントシンポに向けては，「流域から沿岸域における土砂（物質）輸送の問題」をテーマに企画を検討中．

   (4) ACECC TC-1 on Asian and Pacific Coastal Network
   　　（喜岡幹事（代理：岡安幹事），資料：No.９−４）

   • 8月17日，18日に韓国ソウルにて波，流れ観測とモデリングに関するワークショップが開催され，日本側からも約10名の参加者が講演・発表を行った．刊行された講演集が配布された．

   (5) 広報小委員会
   　　（岡安幹事）

   • 海岸工学論文集の出版形態の検討に合わせ，電子投稿，電子査読システム等に向けての調査を行うこととなった．

10. 第40回水工学に関する夏期研修会報告について
    （灘岡幹事長，資料：No.１０）
    • 「海岸・港湾」（Bコース）の参加者は110名であった．

11. 第41回水工学に関する夏期研修会（四国地区開催）の企画について
    （灘岡幹事長，資料：No.１１）
    • 2005年8月2日，3日の日程で行う．
    • 研修会の内容が年々高度，専門的になってきており，初学者には難しい部分も出てきている．もう少し基礎的な内容に戻ってみたらどうか等の意見が出された．

12. Web教材テーマの募集について（継続教育実施連絡会より）
    （灘岡幹事長，資料：No.１２）
    • 独立行政法人科学技術振興機構（JST）は「Webラーニングプラザ」という技術者Web学習システムを開発しており，土木（社会基盤）分野からは既に5コース38レッスンが作成されている．
    • 今回 JST から土木学会の調査研究部門の委員会に1コース分の Web教材作成の募集案内（製作予算1,000万円）があったが，海岸工学委員会としては今回は見送ることとした．

13. その他

    (1) APAC2005 アブストラクト締め切りについて
    　　（灘岡幹事長）

    • APAC2005（韓国済州島）のアブストラクト締め切りが12月15日となっている．投稿をお願いしたい．

    (2) Coastal Dynamics 2009 について
    　　（水口委員長）

    • 水口委員長より Coastal Dynamics の International Steering Committee にて，2009年の Coastal Dynamics について日本での開催の打診があった旨報告があった．
    • 開催受け入れの方向で検討することが良いだろうとの結論に達し，実行委員長として佐藤幹事の推薦があった．

    (3) 海岸工学論文集の今後の出版形態について
    　　（灘岡幹事長）

    • 灘岡幹事長より，海岸工学論文集の出版形態の見直しについて，完全版下電子ファイル提出を視野に入れて検討を行っており，具体的には，１．まず数式・図表も含めて電子データを利用する，２．その後完全版下提出を前提に CD-ROM 化あるいは web 出版に移行する，の2段階を考えたらどうか，これによりコスト削減や図面のカラー化などの効用が期待できるとの提案があった．
    • これを受けて様々な意見があり，著者作成の完全版下もクォリティが向上している，完全版下イメージの電子ファイルを積極的に利用した方がよい，完全版下提出にあたってはフォーマットをそろえることが重要である，電子ファイル利用により編集コストを大幅に下げられる，不適切な原稿を防ぐために論文編集小委員会を利用することも考える，などの意見が出された．幹事会の結論としては，基本的に完全版下イメージ電子ファイルの投稿原稿から論文集を作成する方向で検討することとなり，幹事長を中心として資料を用意して，委員会で論議することとなった．
    • 土木学会からの出版物とするか，行事出版物とするかは出版形態とは別の問題であり，当面行事出版物への移行は考えないことが確認された．