平成20年度土木学会会長特別委員会
第96代会長 栢原 英郎
誰がこれを造ったのか 〜土木技術と土木技術者の可視化〜
概要:
社会資本の整備、保全を担う土木技術者に対する社会の評価が低く、土木に対する国民の理解が得られない一つの要因として、身近であるべき土木構造物を造った人の顔が見えないことが考えられる。土木構造物に対する一つの価値観として、土木界の中においても、個人を目立たせないという伝統がある。曽野綾子氏の「無名碑」に語られている思想であり、土木技術者のロマンでもある。しかし、情報化の今日、「誰が造ったか分からない」「造った人の顔が見えない」という状況は、土木に対してプラスに働いているだろうか。
本特別委員会は、プロジェクトや土木構造物に誰がどのように関わったかを明示し、土木技術と土木技術者が社会に果たした役割を明らかにする(可視化する)ことにより、社会資本が国の経済発展、国民生活の安全・安心の確保や豊かさの実現に如何に貢献しているかについて国民の理解を深め、土木界の社会的地位向上を図るとともに、土木技術者の誇りを高め、次世代を担う若者に「土木の夢と希望」を示すことを目的とする。
- 平成20 年度 土木学会会長提言特別委員会 報告書
『誰がこれを造ったのか』―社会への責任、そして次世代へのメッセージ― (PDF/2MB) (2009.5) - 平成20年度全国大会特別講演会「誰がこれを造ったのか」 (PDF/321KB) (2008.9.11)
- 全国大会国際関連行事 International Roundtable Meeting
“Who Constructed It ?”Civil Engineers' Revisualization of Goal and Public's Reacknowledgment of Civil Engineers' Achievements
(『誰がこれを造ったのか』―土木技術と土木技術者の可視化) (PDF/165KB) (2008.9.10)
誰がこれを造ったのか -社会への責任,そして次世代へのメッセージ-
『建設業しんこう』(発行:(財)建設業振興基金)2009年11月号〜2010年3月号
- 第1回 2009年11月号(PDF/2,058KB)
- 提言の背景
- [コラム]ワバシュ通り橋-シカゴの町と橋
- 第2回 2009年12月号(PDF/1,905KB)
- 土木仮面との別れ
- 土木技術者の無名性 施工者の立場から
- [コラム]顔の見える土木技術者に─土木技師八田與一
- 第3回 2010年1月号(PDF/1,663KB)
- 無名性は土木技術者のロマンである
- 「有名化」で人材を活かすべき
- [コラム 北九州空港(土木学会受賞記念銘板)の事例
- 第4回 2010年2月号(PDF/1,685KB)
- 電気事業分野における土木技術者の明示
- 建築・構造設計者の無名性からの脱却─銘板に「責任と誇り」を刻む!
- [コラム]神流川発電所における技術・技能者の明示
- 第5回 2010年3月号(PDF/1,690KB)
- 土木構造物に銘板をつけよう
- [コラム]深川林地─鉄道防雪林の名に込められた技術者の功績
会長プロフィール
Last Updated:2010/05/20