平成11年度 コンクリート委員会 第2回常任委員会 議事録
 
日時:平成11年7月9日(金)17:30-19:40
場所:仙台江陽グランドホテル4F真珠の間
出席者:魚本委員長、石橋、上田、梅原、大内、岡沢、奥村、堺、佐藤、阪田、鈴木、竹田、田辺、辻、富田、檜貝、福手、前川、牧(睦好代理)、松岡、松下、宮川、宮本、山崎、六郷の各委員、二羽幹事長、大津、河野、島の各幹事、
オブザーバ:河合、橋本、出頭、事務局:小野寺(敬称略)
配布資料
2-1 第1回議事録案
2-2 コンクリート委員会第3種小委員会新設の提案書
2-3 コンクリート委員会関連の国際会議の支援に関する覚え書き(案)
2-4 LNG地下タンク躯体の構造性能照査指針(案)のコンクリートライブラリーとしての出版についてのお願い
2-5 LNG地下タンク躯体の構造性能照査指針(案)
2-6 委託研究願
2-7 コンクリートのポンプ施工指針
2-8 コンクリートにおける資源の有効利用(仮称)に対する意見回答書
2-9 第3種小委員会の設置願
2-10 連続繊維補修・補強研究小委員会委員交代の件
2-11 コンクリート標準示方書【維持管理編(案)】
2-12 JISコンクリート用シリカフューム(案)
2-13 日本学術会議リサイクル工学専門委員会からの手紙
2-14 C&EEC Bulletin 2
事前配布
・コンクリート標準示方書施工編
・資源有効利用報告書案
・ISO 174
・prEN 12620
会議中配布
・平成11年度示方書改訂小委員会+各作業部会の委員構成案
・自己充填型高強度高耐久コンクリートを用いた構造物の性能照査法検討委員会委員構成
 
議事
1.委員長挨拶:(略)
2.前回議事録確認:了承された。
3.報告事項
(1)示方書小委員会幹事会の報告会
 前川委員より、9月28日(火)に土木学会で報告会を行うことを予定している旨報告があった。報告書は技術シリーズで出版する。
(2)示方書【施工編】改訂作業の状況
前川委員より改訂作業の状況報告がなされた。4月にいただいた意見をもとに修正したものを、新旧の示方書小委員会委員、鋼構造委員会幹事に配布済みである。7/16意見締切。2カ月間で作業を行い、回答予定。状況を見て出版形態を検討。同時に各事業者へ回覧する。最も早くて10月出版予定。
(3)その他
 委員長より、平成8年版施工編が品切れになっているが、施工編は平成8年版と11年版が併存する形になる方向であるため、増刷することで出版担当へは連絡済みであることが報告された。
 これに対し、次のような意見が出された。
・併存は混乱を招くので出版形態を考えた方がよい。
・プライオリティーをつけるべきである。
・ある期間併存にし、選択できるようにしたい。
・設計編ができないと機能しない。→設計編がなくても新材料や新工法に対しては対応できる。
・指針として出版してはどうか→示方書として出すことで出版委員会には話をしている。
・示方書か指針かはまだ決まっていない。中身で決まる。→今回は示方書として提案されている。
・「11年刊行性能照査型示方書施工編」として出してはどうか。
示方書か指針か、中身がよいかどうか、も含めて、7/16までに意見を。示方書にするか指針にするかは、でてきた意見次第で次回の常任委員会にかけるかどうか改訂分科会で判断する。
4.審議事項
(1)コンクリート材料に関する第2回国際会議に伴う3種委員会設定の提案
 資料2ー2をもとに、阪田委員より3種委員会(委員長:阪田委員)の新設の提案があり、これを承認した。
(2)コンクリート委員会関連の国際会議支援に関する覚え書き
 前項の提案と関連し、前回の議論を踏まえ、資料2ー3をもとに河野幹事より覚え書きの説明があった。これに関して、コンクリート委員会の成果を世界に発信するような場合には、第2種の国際セミナー委員会が担当し、経済的支援を行ってもよいのではないかという意見が出された。資料2ー3をその方向で修正する。
(3)示方書改訂小委員会並びに示方書改訂作業部会の新規編成について
 魚本委員長より、次の提案があった。
・示方書改訂小委員会の委員長に岡村先生を推薦したい、ご本人からは了承を得ている。
・幹事長には前川委員を推薦したい。
これに対し、了承がなされ、引き続き構成委員(案)名簿が配布された。意見がある場合には7/16までに提出することとなった。委員会の名称について質問がなされ、平成10年度までは示方書小委員会、平成11年からは示方書改訂小委員会であることが確認された。
(4)エネルギー土木委員会からの指針のコンクリートライブラリーとしての出版依頼について
 宮本委員から、資料2-4、2ー5をもとに、依頼の内容、検討経緯、指針の概要の説明がなされた。依頼を受けるかどうかについて議論がなされ、コンクリートライブラリーとして出版する方向で、資料2ー5を審査することとなった。意見があれば7/30までに提出すること。なお、この件の処理のため、3種委員会(委員長:宮本委員)を設けることが提案され、併せて承認された。
(5)新規委託研究の申込
 出頭氏より、資料2ー6をもとに新規委託研究の説明がなされた。これに対し、委員会の任務の確認、時間的に可能かどうかの確認がなされた。指針の作成時にコンクリート委員会の指導を受けた旨を明記することを条件に、委託が了承された。続いて、委員会構成案が配布され、了承された。委員長は前川委員とする。
(6)コンクリートのポンプ施工指針改訂につて
 橋本氏より、資料2ー7をもとに、指針の修正案の説明がなされ、指針の出版後全国7会場で講習会を予定していると報告された。これに対し、平成8年版施工編に基づくことを明記すること、常任委員からの意見にどのように対応したかを資料として各常任委員へ配布すること、等を条件に7/31までに資料2ー8の様式で再度意見を聴取することとなった。講習会については、計画が適切かどうかを再度検討することとなった。
(7)コンクリート資源有効利用研究小委員会報告書ならびに3種委員会の提案
 松下委員より事前配布資料をもとに報告書の概要が説明さ、講習会を、10月下旬に東京で、11月に大阪で予定していることが報告された。河合氏より資料2ー9により、新規の3種委員会(委員長:河合研至)設置の提案がなされた。これに対し、次のような意見が出された。
・今回は指針までには至っていないが、議論したのなら、指針のフレームだけでも残しておくと役に立つ。→そのために3種委員会を設置する。指針を定めた方がよいかどうかは議論した。
・指針として出すよりは、資料として一刻も早く出した方がよい。
・提案された3種の委員会は、あまりにも対象とする範囲が広い。3種委員会としてはテーマを絞り込まないと、時間的にも、公募上も問題がある。→公募は学会誌の締切があるので、枠だけは確保しておき、早急にテーマを検討し、二羽幹事長に連絡し、常任委員間の書面審議とする。
・リサイクルに関しては、JCIやセメント協会でも委員会が動いているので、情報交換を行う。
報告書案に対しては7/31までに意見を提出する。
(8)連続繊維補修・補強研究小委員会委員交代の件
 資料2-10をもとに上田委員より説明があり、委員の交代が了承された。
(9)コンクリート標準示方書【維持管理編(案)】について
 資料2-11をもとに宮川委員より、この案をもとに性能照査型化をさらに進め、平成12年に完成させたいという、維持管理編の作成方針の説明があった。案に対し、意見がある場合には7/31までに。
(10)JISコンクリート用シリカフューム(案)
 魚本委員長より資料2ー12をもとに、現在審議中のJIS原案の説明がなされた。意見があれば岡沢委員へ連絡することとなった。
(11)日本学術会議リサイクル工学専門委員会の活動への関与について
 富田委員より、資料2ー13をもとに日本学術会議リサイクル工学専門委員会の活動について説明があり、現在富田委員がPC技術協会からオブザーバとして参加していることが報告された。さらに、コンクリート委員会も何らかの関与をすべきではないかという提案があった。土木学会やJCIへ打診がきているかどうかを、まず富田委員に問い合わせてもらうこととした。
(12)ISOの動向について
 辻委員より、事前配布資料をもとに、ISOやENの状況に対し、コンクリート委員会としてもISO対応小委員会を設置すべきではないかという提案があった。とりあえず、全委員にprEN206を読んでおいて欲しいという要請があった。なお、この件に関して、今後適切な対応を図っていくため、コンクリート委員会内での委員会の設置を含む適当な枠組みについて、辻委員に検討をお願いしたいとの魚本委員長からの希望があった。
(13)海外への広報活動について
 島幹事より、次の提案があり、了承された。
・海外に向け、コンクリート委員会の活動内容、出版物の紹介と申込方法等を示したホームページを作成したい。
・HPを作った際には、委員長名でE-mailを送りたい。
・HPの内容作成には、各委員長や幹事の協力を仰ぎたい。
・翻訳等の謝金をコンクリート委員会予算からお願いしたい。
5.その他
(1)AIT会議について
二羽幹事長より資料2ー14をもとに、開催予定の国際会議の紹介があった。
(2)「コンクリート構造物の補強指針(案)に関する講習会」
 上田委員より、「コンクリート構造物の補強指針(案)に関する講習会」(担当:示方書小委員会補強設計編作業部会)が10/5東京で、10/29大阪で予定されている旨、報告がなされた。
(3)次回常任委員会:9月21日(火)15:00-17:00、広島、コンクリート委員会と合同、17:00-懇親会。
 
                                      以上