環境水理部会研究集会報告
恒例となった環境水理部会研究集会が,平成10年3月16,17の両日,関西地区大学セミナーハウスにて開催された.今回の集会の第一の目的は、今後活発化するであろう(またはせざるを得ない)現地観測の実施方法に関して情報交換を行うことである.また第二の目的は、環境水理という学問分野の方向を今後どのように考えていったらよいか、という点に関して意見交換を行うことである。
今回話題を提供された方々は次の通りである.
「現地観測の実際」
大久保賢治(岡山大) 琵琶湖北湖の濁水貫入現象「水環境研究の展望」
馬場 仁志(開発土研)魚類等の生息環境における流れの多様性今回の集会では,研究成果の発表だけでなく、通常の学会発表などでは表れない「工夫」や「苦労」等についても話題の提供がされた.また,河川法の改正や環境アセスメント法の成立を期に、この分野の研究の方向も変化することが予想され、このことについて熱っぽい議論が交わされた.
今回の集会は,以上のような雰囲気のもと,多数の参加者を得て成功裡に終わった.