2009年9月11日(木)に土木学会全国大会(東北大学)において「木材を活かした国づくりまちづくり 〜土木技術ができる地球温暖化対策〜」を開催しました。
70名の方にご参加を頂きました。
なお、この討論会は、鋼構造委員会/木橋の高度化技術研究小委員会と共催いたしました。
『概要』
木材は,持続可能な材料で,長期使用すれば炭素貯蔵効果があり,しかも,使用後には燃料として使用できる。地球環境問題が深刻となった今,土木においても木材の利用拡大について考え直す必要から研究討論会を開催した。
討論会では3名のパネリストから,学際的研究の紹介,木材利用の有用性,木材利用の効果や必要性,木材の特性や近代木橋など最新の木材利用技術,実際に土木に適用された事例が紹介された。
これらの情報提供に対して,木材利用の進まない現状や課題が出された。たとえば林道整備への土木分野からの協力や,木材を利用した構造物の評価を従来の力学など主体の評価基準から,環境をも含めた評価を取り入れていくことの必要性が提案された。
最後に,地球温暖化防止対策の具体的な方法として,木材利用の拡大が必要であることが確認され,課題を解決するためには,林業や木材分野との連携が必要不可欠であり,日本森林学会,日本木材学会との横断的研究会も推進の重要性が示された。
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