共通セッションテーマ
講演申込みは,インターネット上からの受付のみになりましたのでご注意ください.
年次学術講演会では7部門に分かれたセッションを設けます,さらに,これらの7部門を越えた研究および複数の部門に関連する研究のテーマを対象として,共通セッションを設けます.今年度の共通セッションには,下記の15件が仮テーマとして選定されました. 共通セッションにおける講演を希望される方は,第一志望欄に希望のセッションを選択してください.
また,仮テーマが成立しない場合のために,第二,第三志望欄に一般セッションの部門・名称を必ず書いて下さい.
共通セッションの最終的なテーマ名および構成は,講演申込み完了後,全国大会委員会で決定されます.申込み状況により,共通セッションを構成するに不十分なテーマについては,従来どおり各部門における発表とします.
なお,共通セッションの講演概要もCD-ROM版講演概要集に掲載されます.
共通セッションテーマ一覧
- CS1 土木教育一般
- CS2 複合構造物
- CS3 国際セッション(International Session)
- CS4 緑化
- CS5 放射性廃棄物の処理・処分技術
- CS6 土木分野におけるデジタル画像の利用と可能性
- CS7 土木に関する資料の収集、保存と利・活用
- CS8 計算力学
- CS9 火山工学
- CS10 地下空間の多角的利用
- CS11 流域管理と地域計画の連携
- CS12 歴史的構造物保全の計画と技術
- CS13 侵食、物質移動、堆積、水と土の相互作用における自然地理と工学の連携
- CS14 エンジニアリング・デザインとその教育−創造と統合、その能力向上に向けて−
- CS15 革新的構造材料
CS1 土木教育一般 [上へ]土木の分野においては、土木教育全般にかかわる課題に加えて、JABEE、継続教育、技術者倫理教育、技術者資格など人材育成関係の活動が活発に行われており、教育の重要性が広く認識されている。本セッションでは、これらの教育活動全般にかかわる課題を幅広く募集する。
※CS1 土木教育一般の他に研究関連セッションへの投稿もお考えの場合は,事務局全国大会係へお問い合わせください.
CS2 複合構造物 [上へ]複合構造は異なった材料の長所を組み合わせて、求められる性能に対して合理的で理想的な構造を実現しようとするものである。中でも、鋼とコンクリートの複合構造は活発に研究され実施例も多く一分野を形成するに至っている。一方、プラスチック系材料、新素材等新たな異種材料による複合構造も出つつある。本セッションでは、それら異なった材料を対等の視点で捉え複合構造の可能領域を広げるのに役立つ発表と討議の場を提供する。
CS3 国際セッション(International Session) [上へ]JSCE cordially invites participants who wish to make a presentation at the International Session, the JSCE 62ns Annual Meeting to be held at Hiroshima University, on 12-14 September 2007.
Topics:
1. International Cooperation, International Contributions/ Technical Cooperation, Technology Transfer/ International Diffusion of Japanese Technical Standards
2. International Activities of Civil Engineers/ Civil Engineers’ Roles for Sustainable Development/ The Public’s Expectations on Civil Engineers
3. Introduction of Overseas Projects/ Topics on Overseas Projects
4. Others related to the International Activities
Besides the suggested topics above, various views, opinions and suggestions as to civil engineering and civil engineers are welcomed. A presentation may be conducted in either Japanese or English.
「国際」という切り口で、下記事項に関する講演を募集します。これ以外にも土木技術ならびに土木技術者に関する様々な視点、立場、考え方からの講演を歓迎します。
1.国際協力・国際貢献/技術協力・技術移転/技術基準の国際的普及/など
2.海外で活躍する土木技術者/持続可能な発展のための土木技術者の役割/土木技術者の国際貢献/土木技術者のあるべき姿/など
3.海外プロジェクトに関するトピックスおよび事例紹介
4.その他、国際活動に関するもの
CS4 緑化 [上へ]緑化はのり面緑化、屋上緑化、都市緑化、生態系維持など様々な目的で実施されており、それを支える土木の要素技術は多岐にわたる。本セッションでは緑化をめぐる課題や新技術について各部門の研究者が広く議論をする場としたい。
CS5 放射性廃棄物の処理・処分技術 [上へ]わが国が進める核燃料サイクル政策において、高レベル放射性廃棄物、低レベル放射性廃棄物に対しては、安全かつ合理的な処分方策を講じることは極めて重要である。放射性廃棄物処分における処分施設の設計・施工は土木技術に基づく事業であり、土木技術者が責任を持って対処することが求められている。その実現に向けた課題は、岩盤物性評価、地下構造物の設計、地下水流動、コンクリートの長期的耐久性など多岐にわたる。そのため、各部門の研究者が議論できる場を提供するものである。
CS6 土木分野におけるデジタル画像の利用と可能性 [上へ]高画質で低価格なデジタルカメラの急速な普及や画像解析技術の進歩によって、設計・施工データのビジュアル化や工事写真管理、現場計測などにデジタル画像が手軽に利用されるようになってきた。また、動画像も低コストでコンピュータで扱えるようになり、デジタル画像利用の新たな可能性が期待される。
本セッションでは、これらのデジタル画像を土木分野へ適用する種々の試みや事例に関する論文を募集する。
CS7 土木に関する資料の収集,保存と利・活用 [上へ]情報社会の現代,改めて,土木の営みにかかわる情報の蓄積や利活用について検討が求められている。現在,土木工学や土木技術に関する資料の収集・保存,利活用に向け,土木アーカイブズの構築,バーチャルミュージアム形成,図面資料の価値評価や保存,技術映像資料の収集や活用,それらの資料のデジタル化,利用に向けた検索システム構築などの研究が取り組まれている。
本セッションは,各種資料の収集,保存や利活用に関する研究の現状と今後を検討し,土木の情報環境整備について議論する場としたい。
CS8 計算力学 [上へ]次の各分野における計算技術の発展・展開に関する研究を募集する.
(a) FDM,FEM,BEM,メッシュレス法等の解析手法.
(b) 高速解法,アルゴリズム,適応型計算法,モデル生成,可視化手法,並列計算,マルチスケール法等の計算力学手法.
(c) 破壊問題,大変形問題,材料非線形問題,接触問題,動的問題,波動問題,固体流体連成問題,乱流,移動境界問題,地球環境・気象,騒音問題,逆問題,最適化・制御問題等への応用。
CS9 火山工学 [上へ]地盤工学委員会火山工学研究小委員会では,工学の立場から火山の恵みと災いに関する調査・ 研究を行ってきている。有珠山,三宅島での噴火災害,岩手山,磐梯山,浅間山の火山性地震,富士山の低周波地震等が発生したこともあり、火山災害対策の必要性が高まっている。特に、富士火山では近年ハザードマップが作成され、その利用や事前の対策が重要視されている。
本セッションでは,火山の恵みと災いに関する事例研究を対象とするとともに,火山防災教育のあり方や都市での火山災害対策や火山防災計画などに関するテーマも対象とする。そして,火山工学という学問分野を確立するための議論も行う。
CS10 地下空間の多角的利用 [上へ]地下空間を有効利用するために、総合的な観点(都市計画、法制、経済性、心理、生理、防災、環境、建設、維持管理、歴史、文学等)から、価値を再認識することが本セッションの目的である。ここでは都市部に限らず、幅広く地下空間利用の実例について注目し、多角的な利用を推進するための新しい視点・技術の提案、最新の知見を駆使した計画・実例を紹介する。
CS11 流域管理と地域計画の連携 [上へ]河川は、治水、利水、環境と言った多様な側面で地域と密接な関わりを持っており、そこに生じる諸課題には、水工学と土木計画学とが連携をして取り組むべき課題が多く存在する。本セッションは、河川をキーワードに、流域管理と地域計画の連携の視点から取り組んだ研究について、幅広く議論を展開し、今後の連携研究の活性化、新たな研究テーマの発掘を目指す。
CS12 歴史的構造物保全の計画と技術 [上へ]歴史的構造物に対する社会的関心の高まりを背景として、近年、それらを保全しながら地域活性化に活かす動きが拡大している。本セッションでは、構造物の歴史性・文化性を、社会の要請するアセットの価値を構成する要素ととらえ、構造物の補修・補強事例や、地域資源としての活用事例を通して、法制度、事業運営、技術開発、管理・活用の手法と効果などの実務的課題を抽出し、それらの解決の方向性について考えてみたい。
CS13 侵食、物質移動、堆積、水と土の相互作用における自然地理と工学の連携 [上へ]学際的な視点から物事を大きく俯瞰することが目的である。従来、砂防、洗掘、土砂運搬、海岸侵食、堆積などの分野ごとに高度な工学が展開されてきた。しかし相互の連携が不十分なため、ダムで流下土砂をせき止めて堆砂問題に苦しみつつ、下流では土砂の不足で河床の低下や海岸侵食に悩む、という状況が生まれている。堆積の第四紀学的視点に基づけは、洪水被害予測や広域地盤沈下問題にも、大きな視点が生み出されるであろう。
CS14 エンジニアリング・デザインとその教育−創造と統合、その能力向上に向けて− [上へ]社会資本の整備と維持管理に関する近時のニーズ変化は,従来にも増して、それに携わる者(中心は土木技術者)が、ものごとを創造的に統合していくエンジニアリング能力を発揮し,社会的合意形成も含めた適切な解決策を提示することを必要としている.この課題は,従来の我国において必ずしも重要な位置付けをされてこなかったエンジニアリング・デザインの問題であり,その能力向上を目指す人材教育は国際競争力の観点からも、わが国の高等教育に要請されている事項である.本セッションでは、エンジニアリング・デザインをキーワードとし,その理念から教育の具体論までの全般にかかわる発表を,産・学・官より幅広く募集する.
CS15 革新的構造材料 [上へ]日本の国家プロジェクト(府省連携プロジェクト)の一つに、新しい材料技術を応用した高強度・高機能な革新的構造材料を用いて、建設物の長寿命化、メンテナンスの容易化、高機能化を推進することが位置づけられている。本セッションでは、先端的複合材料,超微細粒鋼(超鉄鋼)、超耐久性コンクリート等の革新的構造材料を活用して21世紀にふさわしいインフラを実現するため、建設分野での新材料と新部材の開発、新しい建設構造システムの提案、新構造材の性能評価基準や示方書等の整備、公共事業における新技術活用の初期市場形成支援などについて討議を行う場を提供する。
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