平成18年7月27日
社団法人 土木学会
「スマトラ島沖地震津波災害」に対する詳細調査団および
「ジャワ島南西沖地震・津波災害」に対する緊急調査団の派遣について
土木学会(会長 濱田政則)は、2004年12月のスマトラ島沖地震・津波災害の追加詳細調査、ならびに2006年5月のジャワ島中部地震の被害調査を目的として調査団を派遣いたします。また、先般2006年7月17日にインドネシア パンガンダラン沖で発生したM7.7の大地震の被害に関して、上記調査団員の一部より調査団を組織し、派遣、調査を実施することとなりましたのでお知らせいたします。
- 調査の目的
2004年12月のスマトラ島沖地震では、政情不安のため、現地調査が及ばなかった地域がありましたが、調査の空白域であったスマトラ島西北部の陸路による津波被害調査が可能となったこともあり、土木学会では、宮島昌克 金沢大学教授を団長とする調査団を派遣することとした。これは、津波のシミュレーション技術の向上に寄与するものと考えられます。
また、上記調査団員の一部をパンガンダラン沖で発生した大地震の被災地に派遣し、ジャワ島南西沖地震・津波災害緊急調査団と位置づけ、調査を行なうこととした。
- 調査地点
スマトラ島:バンダアチェ、ムラボー、ほか
ジャワ島:パンガンダラン、ほか
- 調査団構成
(○印の方が「ジャワ島南西沖地震・津波災害」に対する調査団に参加)
- 団長
- ○宮島昌克(金沢大学)
- 副団長
- ○藤間功司(防衛大学校)
- 団員
- ○伯野元彦(攻玉社大学)
- ○幸左賢二(九州工業大学)
- ○竹内幹雄(日水コン)
- ○松冨 英夫(秋田大学)
- ○庄司 学(筑波大学)
- 榊山 勉(電力中央研究所)
- ○鴫原 良典(防衛大学校)
- ○辰巳 大介(港湾空港技術研究所)
- ○小野祐輔(京都大学)
- 田崎 賢治(大日本コンサルタント)
- チャルレス・シマモラ(防衛大学校)
- 以下の2名は「ジャワ島南西沖地震・津波災害」に対する調査団のみの参加
- 酒井久和(立命館大学)
- 吉田雅穂(福井工業高等専門学校)
- スケジュール(現地行程は未定)
2006年7月22日(土)〜8月7日(月)
第1班:7月22日〜26日、藤間教授を中心とするグループ
(港湾空港技術研究所と合同調査)
バンガンダランにおいて今回の津波災害の現地調査を行う。
第2班:7月25日〜28日 宮島教授を中心とするグループ
ジョグジャカルタにおいて2006年5月の地震災害、バンガンダラン、チラチャップなどにおいて今回の津波災害の現地調査を行う。
全班合同:7月29日〜8月6日 途中、第3班はバンガンダランへ
スマトラ島バンダアチェ、ムラボーなどにおいて2004年12月に発生した津波の追加詳細調査を行う。
第3班:8月3日〜6日 幸左教授を中心とするグループ
バンガンダランにおいて今回の津波災害の現地調査を行う。
- 取材窓口
宮島昌克(大学電話)076-234-4656
藤間功司(大学電話)046-841-3810+2355
- 速報会等
調査速報は、順次、土木学会ホームぺージおよび学会誌に発表する予定。速報会の日時については未定。
- 本件に関する窓口
土木学会事務局企画総務課長 竹田 E-mail:office@jsce.or.jp TEL:03-3355-3442
以上