道路交通管理室(国土交通省・北海道開発局)
(住所:札幌市北区北7条西5丁目 札幌北スカイビル12F)
道路交通管理室(写真-1)の概要
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写真-1 管理室が入るビル |
現場見学会の様子
13時から1時間程度、道路交通管理室にお邪魔させていただいた。上記の概要にあるように、北海道開発局が高規格幹線道路を管理するための場所となっている。
はじめは会議室において管理室で行っている業務内容について説明をしていただいた(写真-2)。そこで、資料を用いながら道内の暮らしや産業を支えている自動車専用道路の管理をどのようにしているのか、24時間365日の管理がどのようになされているのか、現場の方のリアルな声の説明をきくことができた。
写真-2 会議室での説明の様子 |
その後、実際に管理室内の設備についての説明をいただいた。
写真-3 道路監視モニター前での説明の様子 |
道路監視モニター(写真-3)がある部屋に主要な設備がそろっており、管理室が管理している高規格幹線道路に設置したカメラからの映像をおよそ20台のモニターでチェックすることができる。この他にも、NEXCO東日本が管理している道路の状態を表示するモニター、道路上にある緊急電話からのホットラインなど多くの機材が配置されている。
全道規模の道路管理をこの部屋で行っているということで、その仕事の重みが伝わってくる。職員の方が説明されている最中も、もちろんモニターの監視を行っており、リアルタイムで進行する仕事の現場を体感することができた。これから冬の季節になり、運転者にとっても管理する側にとっても、気が抜けなくなってくる。現場見学会当日は札幌をはじめとしてかなりの悪天候となっており、冬の到来を予感させるようであった。
今回、参加した学生は道路交通管理室について、「普通では知ることのできない仕事の現場を見ることができた」、「道路管理の仕組みや仕事の大きさを知ることができた」などといったことを言っていた。まだ専門について多くを知らない学生にとって、現場見学会は自分がする勉強がどのように活かすことができ、今後に繋がりうるのかを知ることになり、とても有意義なものになったと思われる。また実際に見ることが、将来土木を志すためのモチベーションの一つとなったのではないかと思われる。
参加者
・ | 北海道大学 | :修士1年1名、学部2年6名 |
・ | 北海学園大学 | :修士1年1名、学部4年4名 |
・ | 北海道工業大学 | :修士1年1名、学部4年5名 |
おわりに
今回、見学した道路交通管理室は普段目にすることがないだけではなく、聞いたこともない人も多いところではないだろうか。私は旅行することが多く、そんなとき高速道路を使うことが多い。その高速道路にはNEXCO東日本とこの道路交通管理室が維持管理する2つがある。どうして有料区間、無料区間があり、さらにその区間はどのように管理されているのだろうか、などの疑問を解いてくれるような現場見学会であった。何も気にせずに高規格幹線道路を使い移動をする私たちに、その裏で常に安全安心を保つために働く人の存在を気づかせてくれた。人の目に付く機会が少ない仕事ではあるが、人々の生活を支えるためという誇りを持ちながら働く人の姿を見せていただいた。
今回、協力していただいき、仕事のなか時間を割いてくださった道路交通管理室で働く皆様方に深く御礼を申し上げたい。参加した私たちだけでなく、これを読んでくださった方々が、今後その道路を使う際に、働く方々に思いを馳せ土木の活躍について考えていただければ幸いです。
参考
札幌開発建設部 道路交通管理室 (www.rmec.or.jp/kousaten/05pdf/05-2425.pdf)
国土交通省 北海道開発局