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九州の近代土木遺産

大度の用之助港(おおどのようのすけこう)

糸満市
大度の用之助港
所在 沖縄県糸満市
文化財等 選奨土木遺産
ランク B
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1851年にジョン万次郎が上陸したとされる糸満市大度海岸は、戦前までは小渡浜と呼ばれていた。1904年の大干ばつに際して、島尻郡長だった齋藤用之助(佐賀県出身)は、政府から割り当てられた救助金1,800円をそのまま分配すると農民たちが座食する恐れがあるので、公共事業を起こし雇用を創出することとした。そこで、漁業振興を目的として、小渡浜の沖の珊瑚礁を開削し、港口(ンナトゥグチ)を設ける工事に着手した。
干潮時にしか作業ができなかったため工事には2年7ヶ月を要し、1907年(明治40年)に幅3間(5.4m)、深さ7尺(2.1m)、長さ120間(216m)の港口が完成した。これにより干潮時にも船の出入港ができるようになり、後年、砂糖の積出港として多いに利用され、地域に大きな利益をもたらした。
参考資料:『米須字誌』平成4年12月25日 発行

アクセス

  • 糸満市役所より車で約17分

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