土木学会東北支部 第1回技術者交流サロン

ドボジョとアナタが選ぶ「東北の土木施設」ナンバーワン!

東北に縁のあるドボジョの皆さんが選んだ、東北でお気に入りの土木施設を発表します。

ぜひ、アナタの「行ったことのある土木施設」、「行きたい土木施設」に、投票してください!

投票期間

令和6年9月4日〜6日(全国大会期間中)

投票方法

現地投票
9月4日国際センター2階大ホール脇
9月5日・6日東北大学川内北キャンパスA204
オンライン投票
こちらのURLより投票いただけます
https://forms.office.com/r/VVMJSm3WKY

どなたでも投票いただけます!

  • 主催土木学会東北支部
  • 後援土木技術者女性の会東日本支部
  • Special Thanksドボジョの皆さん
1 旧大湊水源地水道施設(水源地公園内)
旧大湊水源地水道施設(水源地公園内)

明治から大正期の雰囲気を感じられます

お勧めポイント

水源地公園内にある石積づくりの日本最古のアーチ式ダムです。1902年〜1910年にかけて旧海軍が軍艦の水を確保するために整備したもので、歴史的価値と建設技術が非常に高いと評価され重要文化財指定を受けています!!(すごい歴史のあるダムですね)

公園内は散策ルートがいくつかあり、歴史と視線を感じられるスポットとなっています。桜やツツジが咲き誇り、展望台からは停泊する海上自衛隊の艦艇を見ることもできます

2 下湯ダム
下湯ダム

下湯ダム付近にキャンプ場あり

お勧めポイント

堤川が度重なる洪水で災害被害を受けた為、下湯ダムが建設されました!

ダムカードが配布されますが情報が古い場合があるみたいなので事前に現地管理署にお問合せするといいそうです。

下湯ダムの近くにキャンプ場があり、炊事場やトイレが整備されています!自然を満喫しながらゆっくりしてみてはいかがでしょうか。

3 城ヶ倉大橋
城ヶ倉大橋

日本一長いアーチ橋のパノラマ絶景

お勧めポイント

全長360メートル、アーチ支間長255メートルの日本一の上路式アーチ橋で、橋の上からの眺めは絶景スポットになっている!

夏は新緑、秋は赤や黄色に色づいた山々の紅葉、冬は銀世界と八甲田山の美しい絶景パノラマを楽しむことができて、撮影のスポットとして海外や県内外の観光客で多くの人が訪れています。

10月中旬から紅葉の見ごろです。日々のデジタル疲れやストレスを絶景で癒してみてはいかがでしょうか。

4 鶴の舞橋
鶴の舞橋

空に舞う姿に見える鶴の舞橋!!

お勧めポイント

津軽富士見湖に、日本一長い三連太鼓橋「鶴の舞橋」として架けられました。夕焼けに染まる橋やぬくもりを感じさせられるような優しいアーチをしていて多くの観光客が訪れています!

橋を渡ると長生きができるとも言われている!!舞橋が架かる津軽富士見湖(廻堰大溜池)には悲恋物語の伝説が語り継がれています。

富士見湖パークには長い滑り台や直滑降の滑り台、ピクニックをしたりと楽しめるパークになっています

5 津軽ダム
津軽ダム

お勧めポイント

世界自然遺産「白神山地」の玄関口に位置する津軽ダム。「2017グッドデザイン賞」を受賞するほどのカッコ良さ。寒沢展望台からの眺めは絶景です!

津軽ダム

お勧めポイント

津軽地方の水瓶、津軽ダムは白神山地の玄関口で自然豊かです。ライトアップの日はダムと星の降る空が一緒に堪能できます。

6 旧松尾鉱山新中和処理施設
旧松尾鉱山新中和処理施設

※強酸性の坑廃水。一見キレイな水に見えますが、それは強酸性で生物が棲めないことによるもの。ここから中和処理が始まります。

お勧めポイント

一時は「雲上の楽園」と呼ばれた松尾鉱山では、当時最先端のアパートが廃墟として残されていることで有名ですが、その旧松尾鉱山からは今でも強酸性水が流出しています。かつてはその影響で北上川が汚染され、飲むことのできない真っ赤な川でした。

その北上川を現在のきれいな川に戻したのがこの旧松尾鉱山新中和処理施設と北上川本川唯一の四十四田ダムです。この中和処理施設は24時間365日稼働しており、これにより北上川の水質が保たれているとともに、河口から盛岡までおよそ200キロを鮭が遡上する河川となりました。

7 めがね橋(宮守川橋梁)
めがね橋(宮守川橋梁)

ライトアップは日没から午後10時まで!(年末年始時間延長あり)

お勧めポイント

岩手軽便鉄道(現:JR釜石線)の鉄道橋。長さ107.3m、高さ17.8mで20mの間隔で5連のアーチが並んでいます。

土木学会選奨土木遺産などをはじめとして各種団体5つの遺産に認定されています。このうちの1つに、日本夜景遺産がありますが、平成3年に地元商工会青年部の企画でライトアップが始まり、令和2年6月からはLEDライトが使用されています。

岩手県内の出身の童話作家である宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」は、この岩手軽便鉄道をモデルに描いたとも言われているそうです。

8 湯田貯砂ダム
湯田貯砂ダム

お勧めポイント

下流にある湯田ダムの土砂の堆積ペースを低減させるために作られた貯砂ダム。貯砂ダムだけどダムカードも配布されています。目的は「貯砂」

湯田貯砂ダム

お勧めポイント

「水の週間」の間は「ブルー」にライトアップ!(8月1日〜8月7日) 滝の裏側から鑑賞すれば水飛沫や音の迫力を感じられます。

9 第二砂鉄川橋梁
第二砂鉄川橋梁

渓谷を横切る鉄道橋の可愛らしいピア

お勧めポイント

岩手県の観光地のひとつ「猊鼻渓(げいびけい)」を横切る大船渡線。この鉄道橋のピアは石積みの円筒形。

今ではもう作られることのないであろう石積みの橋脚は時代を感じさせる良い色合いに仕上がっている。のっかっている桁がスリムでコンパクト、さらに単線なので、まだまだ十分役割を果たせそうに見える。

猊鼻渓の入り口には、落差工と「やさしい階段」魚道。 景観にマッチしていてとても美しい土木構造物。

10 高田松原津波復興祈念公園
高田松原津波復興祈念公園

水盤に映るケヤキはオススメの撮影スポットです!

お勧めポイント

奇跡の一本松が残った陸前高田市にある高田松原津波復興祈念公園には、東日本大震災津波伝承館と道の駅高田松原が隣接しています。

まず目に入るのは正面の水盤、そして16本のシンボルケヤキです。天気が良い日は水盤へ差し込む光と水盤に映るケヤキがとても美しく見えます。水盤の位置や屋根のパネルの穴の数等デザインの細部に復興祈念公園として様々な思いが込められています。ぜひ現地に行ってどんな意味が込められているのか確認してみてください。

道の駅の中には、地元の海産物や野菜をはじめお土産品がそろっています。また、すなば珈琲では「ジェラート」も売っていますのでぜひご賞味ください(^^)

11 復興道路 気仙沼湾横断橋 [愛称:かなえおおはし]
復興道路 気仙沼湾横断橋 [愛称:かなえおおはし]

気仙沼の新たなランドマーク。ハープのような斜張橋はどこから見ても美しい。

お勧めポイント

三陸縦貫自動車道が気仙沼湾を横断するために、東日本大震災後、新たに建設された橋です。

長年の悲願であった三陸縦貫自動車道。震災で大きな被害を気仙沼にとって、この橋の開通は復興のシンボルとして大きな意義をもっています。

橋長は1,344 mで、海上にある斜張橋としては東北地方で最大。ハープのような姿は、気仙沼市内から見ても、大島から見ても、橋を通過しながら見ても、優美であり、気仙沼のあらたなランドマーク的な存在となっています。

正式名称は「気仙沼湾横断喬」ですが、公募によって、夢や希望を「かなえる」意味もこめて「かなえおおはし」という愛称がつけられています。

12 気仙沼大島大橋
気仙沼大島大橋

「橋を、渡ってきた。」連続テレビ小説の舞台となった気仙沼復興のシンボル

お勧めポイント

当たり前だったことが一瞬で覆ってしまうことがある。東北地方太平洋沖地震前後の気仙沼が舞台となった連続テレビ小説「おかえりモネ」。発災時に大規模被害を受けた島への帰宅手段がなく、本土から見ていることしか出来なかった主人公モネ。ドラマでは主人公の葛藤と合わせて、島と本土を繋ぐ橋の完成が描かれます。いつでも島に帰ることができるようになった今、やっと言えたただいまが「橋を、渡ってきた。」のセリフに込められています。

土木は、誰かとその誰かの大切な人との「ただいま」と「おかえり」を守るためにある。当たり前の毎日のために、土木に携わる誇りと初心を思い出させてくれる橋です。

13 中橋
中橋

上層・下層でそれぞれ違う景色が堪能できます!

お勧めポイント

南三陸さんさん商店街と南三陸震災復興記念公園を結ぶ、木と鉄の組み合わせが印象的な人道橋です。

この橋はダブルデッキ構造で設計されており、上層と下層のどちらからも渡ることが可能です。

昼間は木の温もりを感じながら、夜にはセンサーによる自動点灯でライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。

橋からの絶景を満喫した後は、復興記念公園での散策や、南三陸さんさん商店街での美味しい食事、お土産選びも楽しめます!

14 鳴子ダム
鳴子ダム

うっすらと虹がかかってました〜!!!

お勧めポイント

日本で最初に造られたアーチ式のダムで、高さ95m、幅215mと圧巻です。春に雪解け水を放流する「すだれ放流」は見ごたえ抜群!巨大な滝のような流れが形成され、とても美しいです。一時期レインボーのライトアップをしていたそうですが、あまりにも人気で周辺道路が混雑してしまいイベント中止になったとか。

山に囲まれていて、春は新緑、秋は紅葉等の雄大な自然を楽しめます。ダムの上流の先にある鬼首間欠泉では、自分で温泉卵をつくって食べることができ、元気いっぱいになれます。ぜひ併せて訪れてみてください。

15 「大崎耕土を潤す」岩堂沢ダム
「大崎耕土を潤す」岩堂沢ダム

紅葉の時期が特におススメです。

お勧めポイント

トンネルを抜けるとそこはダムであった!

大崎市中山平温泉駅付近R47より南に折れ、15分ほど走ってトンネルを抜けるとすぐにダムがあります。

もともと農林水産省が用水不足を解消するために計画し、平成21年度に完成したダムなのです。

キャッチフレーズは「大崎耕土を潤す」。

世界農業遺産となった大崎耕土を潤してくれる素敵なダムです。鳴子ダムと比べ知名度も低めでイベント開催もありませんが、水面も近く、季節折々の自然の中で荘厳な雰囲気に包まれつつ静かに物思いにふけるにはぴったりです。是非、一度足をお運びください。

16 石巻南浜津波復興祈念公園
石巻南浜津波復興祈念公園

お勧めポイント

宮城県石巻市にある石巻南浜津波復興祈念公園には、震災前にあった街路を幹線園路として残している「追悼の広場」や、屋根の高さを津波停滞時の高さとした、震災伝承施設「みやぎ東日本大震災津波伝承館」などの公園施設があります。園内では、市民・NPO・企業等の多様な主体が活動しており、写真右下の「東日本大震災追悼3.11のつどい」はその中でも大きな行事となっております。震災の記憶や住民の思い、新たな賑わいを感じることができる当公園へ訪れてみてはいかがでしょうか。

園内の「こころの森ガーデンカフェ」では、季節の花々を見ながら、石巻焼きそばやジェラートが楽しめます!

17 小滝沢橋
小滝沢橋

仙台の奥座敷・秋保の名工が造り上げた昭和生まれのめがね橋

お勧めポイント

何の変哲もない土地に生まれ育ったので、地元に誇れる土木構造物があることに憧れがあります。この小滝沢橋は、そんな地元愛に溢れた橋です。設計は仙台出身の佐藤清一、コンクリート構造物が一般的になった昭和時代に、敢えて地元の秋保石を用い地元秋保の名工・大滝徳治らによって施工されました。建設当初、地域の方々にこの構造形式の妥当性を示す為、馬場小学校の校庭に原寸大の図面を描いたとの逸話も残っています。当時の土木技術者達はどんな気持ちで校庭に線を描いたのでしょう。きっとワクワクが止まらなかったはず。今私達がディスプレイに引く線も、その延長線にある。そんな気持ちにさせてくれる橋です。

18 北堰(三居沢発電所取水堰堤)
北堰(三居沢発電所取水堰堤)

豊水期は100mもの堤頂長を流れ落ちる層流が美しい

お勧めポイント

一見すると落差工と思ってしまいそうですが、実は取水堰堤で、写真の左側に取水口があります。

流れ込み式は発電量が一定しないという短所はありますが、自然の姿を極力変えないという大きな長所があります。

ここで取水された水は少し先から暗渠を流れ、三居沢発電所の水圧鉄管へと続きます。三居沢発電所(仙台市内の観光バス「るーぷる仙台」で楽に行けます)もおススメポイント満載です

19 仙台市煉瓦下水道
仙台市煉瓦下水道

お勧めポイント

仙台の街中にあるレンガ下水。仙台市内の3ヶ所で現存。

明治30年代に築造され、戦火や震災に耐え、完成から110年経った今もなお現役。映画・ゴールデンスランバーにも登場する。

仙台市のHPより、煉瓦下水道見学施設「杜の都れんが下水洞窟」見学会に参加することができ、会いに行きやすい土木施設。見学可能場所の下水道は美しい馬蹄形で、流量が多い際に活躍しているという。抜けて見える緑が杜の都を感じさせ、より魅力的に映る。

20 大橋
大橋

仙台城と城下町、歴史と今をつなぐ清流・広瀬川に架かる伊達なRCアーチ橋

お勧めポイント

全国大会会場の国際センターのほど近く、広瀬川に架かる大橋は、今も昔も仙台城と城下町をつなぐ要の橋です。

着目していただきたいのは拡幅部の意匠!確証はないのですが、仙台市のマンホールにも使われている伊達家代々の紋「丸の内に竪三つ引き」をモチーフにしているのではないかと。構造と意匠の融合を実現した大橋、ぜひ拡幅部で立ち止まって歴史の町仙台の誇る清流・広瀬川の流れと土木技術者の仙台愛を感じていただければと思います。

21 広瀬川橋りょう(仙台市営地下鉄東西線)
広瀬川橋りょう(仙台市営地下鉄東西線)

西公園からつづく通路から橋全体が見渡せます

お勧めポイント

西公園の広場から通路が続いていて、橋の近くまで歩いていくことができます。西公園は仙台駅からのアクセスがとても便利な大きな公園で、橋を見上げながらのんびり過ごすことができるので、ぜひ訪れてみてください。

斜めでスリムな箱桁や、丸みを帯びた橋脚など、景観に配慮した特徴をたくさん発見することができます!

22 釜房ダム(かまふさだむ)
釜房ダム(かまふさだむ)

昼も夜も桜が楽しめます

お勧めポイント

いちばんのお勧めは桜の開花時期。釜房湖と青空と桜を背景にいきいきと泳ぐ鯉のぼりも目に鮮やかです。

夏のイベントでは巡視船に乗って湖面パトロール体験や監査廊見学ができますし、冬の積雪時期は水墨画のような趣ある景色になります。

釜房ダムは洪水調節機能のほか、仙台市等の水道、農業、工業用水や発電を担っていて、もともとこの地に住んでいた皆様のご協力があって今に至ることと思いを馳せずにはいられません。鳥のさえずり、夏は蝉時雨、秋は落ち葉が風に舞う音を聞きながら、蔵王連峰と釜房湖を眺めてみてはいかがでしょうか。夕暮れ時もいいですよ。

23 国営みちのく杜の湖畔公園
国営みちのく杜の湖畔公園

お勧めポイント

国営みちのく杜の湖畔公園は、豊かな自然を生かした東北唯一の国営公園であり、平成元年8月に開園しました。

季節の花々が咲き誇る“彩のひろば”や、種類豊富な子供向け遊具をそなえた“わらすこひろば”などがある「南地区」、キャンプやドックラン、パークゴルフなどが楽しめる「北地区」、豊かな森の中でツリーハウスや野鳥観察などの自然体験学習ができる「里山地区」の3地区で構成されており、1日中遊び尽くせます!!

また、令和6年4月26日に累計入園者数が2,000万人を突破しました!長年多くの人々から愛される国営みちのく杜の湖畔公園にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

24 悠久の橋と堀
悠久の橋と堀

ノスタルジックな空間にある小橋と遊歩道

お勧めポイント

JR常磐線亘理駅東口前に架けられた『悠久の橋』脇にある小城モニュメントが、隣接する城風建物『悠里館』とマッチして可愛い。橋の下を流れる亘理承水路に植栽を施し、遊歩道の先には木造っぽいアーチ橋が架かる。きれいに整備する事により、水路は城を守る為に作られた堀で、橋はその城を守る為に架けられた橋のように見える。城、橋、水路の全てが相まって美しく、郷愁を誘う。

悠里館は郷土資料館、図書館とカフェが併設されており、最上階の展望ホールでは太平洋を眺望でき、春は満開の桜を楽しめる公園もある。駅近、無料駐車場もある。

25 大張沢尻の棚田
大張沢尻の棚田

田植え直後は山の新緑と相まって綺麗です

お勧めポイント

懐かしい「日本の原風景」を間近で見ることができるスポットです。

総面積4.1ha、平均勾配1/8で本地域の水田は、近世(江戸時代)〜現代(昭和21年〜)にかけて、地区の人々が僅少な田・荒れた地を、鍬・もっこ・のみ・馬等を使用し人畜一体となって、石垣を積み現在の姿に整備したものです(丸森町観光案内所WEBサイトより)。

農林水産省の「日本棚田百選」「つなぐ棚田遺産〜ふるさとの誇りを未来へ〜」にも選ばれています。

稲刈り前の黄金色に輝く季節もいいですが、私のお勧めは田植え直後の新緑と水田に映る青空のコントラストが癒し効果バツグンです。

26 坊中橋(ぼうちゅうばし)
坊中橋(ぼうちゅうばし)

白神の山々をイメージした美しい木製トラス橋

お勧めポイント

世界自然遺産の白神山地への玄関口に位置する坊中橋は、国内でも珍しい木製の車道橋です。

産学官が連携して研究開発した技術により造られた日本初の木材と鋼材のハイブリッド型木橋です。木材は地元の秋田杉を使用しています。

橋長は55mで藤琴川に架かっており、白神の山々をイメージした美しいトラス橋です。また、橋の近くには地元産のラム肉や馬肉が食べられる「森のえき」があります。橋を見に来た際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

27 秋田の風力発電群
秋田の風力発電群

〜 風車は続くよどこまでも 〜 秋田日本海沿いに巨大風車群が並ぶ

お勧めポイント

秋田県道56号秋田天王線の海岸沿いに、ずらっと並んだ風車群には圧倒される。風車を一望できるスポットは駐車場無料。

国道101号線に合流し、北上すると男鹿市に抜け、その先に『日本の快水浴場100選』にも選ばれた、三種町釜谷浜海水浴場でも巨大風車群が並ぶ。砂浜にど〜んと立っているので、100m以上ある迫力を体感できる。7月は同場所でサンドクラフトも開催する。日本海に沈む夕日と、巨大風車群のコントラストは、秋田の昔と未来の姿を現している。

28 桜並木と菜の花ロード
桜並木と菜の花ロード

ここは昔、湖底でした〜20世紀最大のプロジェクト・日本三大干拓地〜

お勧めポイント

日本で2番目に大きかった八郎湖を、20年の歳月をかけて干拓し誕生した大潟村。わずか6世帯14人でスタートした村は、今では国内外から観光客が訪れる村になりました。

11kmの黄色とピンクに染まる直線道路は、ただひたすらキレイです。駐車スペースもあるので映え写真を撮ったり、秋田名物ババヘラアイスを食べながら散策したり中には、桜の下でゴザを広げてお弁当食べる強者達もいます。

干拓歴史資料館もあるので、完成までどれほど困難を極めたか、様々な思いと夢を大干拓事業に託し、困難極まる工事に知恵と技術で挑んだ先人達に思いを馳せる・・土木屋なら胸アツ案件です。

29 藤倉水源地
藤倉水源地

緑深き地に佇む、秋田市の水道事業の礎を築いた優美な重力式コンクリート越流式堰堤

お勧めポイント

東北はお勧めの堰堤が多数ありますが、その中でも私が特に推したい堰堤が藤倉水源地です。大平山の緑に包まれ、落差10メートルで粗石上を流れ落ちる水のカーテンの白、堤上架橋の下路曲弦ワーレントラスの赤のコントラストが美しい、日本三大美堰堤のひとつと謳われる堰堤です。

お天気がよければ、水紋に映る逆さトラスを見ることができます。一般的に逆さ〇〇は、風がなく動かない水面でのみ見られるものですが、藤倉水源地は躍動する水に映る点で特筆すべき場所です。飴細工の様に繊細でありながら荷重を確かに支えてきたトラスの影が、土木の持つ底力とエネルギーを改めて感じさせてくれます。

30 水沢第2砂防堰堤ボルダリングウォール
水沢第2砂防堰堤ボルダリングウォール

自然の中で楽しめるボルダリングはここだけ!

お勧めポイント

日本一深い湖「田沢湖」、人気温泉地の「乳頭温泉郷」やフリースタイルスキー WORLD CUPが開催された「たざわ湖スキー場」、素晴しい眺望と北日本一といわれる数百種の高山植物の宝庫である「秋田駒ヶ岳」を擁するリゾート地である田沢湖高原で楽しめる砂防施設を活用した国内初のボルダリングウォールです。

約30mのIFSC国際公認ルートセッターによる本格的なコース設定をぜひ体験下さい!

31 上郷の温水路群(長岡、大森、水岡、小滝、象潟)
上郷の温水路群(長岡、大森、水岡、小滝、象潟)

風景に溶け込んだやさしい温水路の背後には鳥海山

お勧めポイント

昔から稲作に利用されてきた鳥海山の豊富な水。でも本来、熱帯から温帯で生育する稲にとって、鳥海山からの融雪水は冷たい! 特に、山に近い上郷地区では生育障害に悩まされていました。

これを解消するため、太陽光で水を温めようと住民が考え出したのが、日本で初めてのこの温水路。水路幅を広く、水深を浅くし、多くの段差を設けて温かい空気と混ぜる構造にしています。1927(昭和2)年から始まった工事はすべて人力によるもので、1960(昭和35)年までに5路線、総延長6.28kmに。水温は、温水路の出口で入口より2〜8℃も上昇し、収穫量も2倍になったそうです。

32 酒田みらい橋
酒田みらい橋

ダクタルの歩道橋!!!!!

お勧めポイント

鉄筋を使用しない超高強度繊維補強コンクリート『ダクタル』で建設された歩道橋。当時の新素材としてダクタルを用いて建設された日本初の橋。

PC箱桁橋であるが桁高がとても低く、部材厚は80mm橋長は50.2m。

歩道橋の入り口にはダクタル製の丸い車止め。可愛すぎます。高強度、鉄筋が不要なこと以前に、ダクタルへの愛を感じます。

33 肘折(ひじおり)砂防堰堤(別名:肘折ダム)
肘折(ひじおり)砂防堰堤(別名:肘折ダム)

荘厳な雰囲気ですね。 朝の散歩もお勧めです!

お勧めポイント

山形県の肘折温泉街の上流にあるコンクリート造りの堰堤です。1952年に完成し、温泉街を土砂災害から守っています。また、国の登録有形文化財でもあります。

地元では「肘折ダム」と呼ばれ、今年は6月から10月にかけて、隔週の土曜日にライトアップされています。

夏の肘折はとても涼しく(夜は寒いくらい--;ブルブル)、避暑にお勧めです。川の水音を聴きながら、湯上がりの散歩に出かけてみてはいかがでしょうか?

※「大蔵村インフラツーリズム再発見の旅」として、肘折ダムなどを巡るツアーもあるので、ご興味のある方は、大蔵村ホームページをのぞいてみてください。

34 明鏡橋(現・旧)
明鏡橋(現・旧)

時代を越え、最上川の流れを越える。2つの開腹アーチ橋

お勧めポイント

非常に個人的な見解ですが、開腹アーチ橋が構造的にも意匠的にも至高の橋だと思っています。それがなんと歴代一気に2橋も見られてしまう場所が山形県にあります。

それがこの明鏡橋。同じ構造形式でも、時代を反映した部材ディテールが比較できるのがたまらないですね…!

旧橋は荷重制限の上で供用されているということで撤去する選択肢もあったはずですが、それを残してくださった管理者の皆さんに一介の橋好きとして感謝しかありません。この2つの橋のように未来に土木の仕事を繋いでいけたら。自分自身の土木技術者としての人生を重ねたくなるような、そんな素敵な2橋です。

35 直江石堤(別名:谷地河原堤防)
直江石堤(別名:谷地河原堤防)

野面積みや斜行積みなど石積み技法も伺えるとか

お勧めポイント

米沢駅から大平温泉へ向かう途中、県道151号沿いに突然大きな石がゴロゴロ! 戦国時代の大名・上杉景勝の重臣・直江兼続よって築かれた石積みの堤防です。

兼続みずから赤崩山に登り、松川(最上川)や米沢城下の地形を見渡して築堤したと伝えられています。土木屋の資質も持っていたんですね。石堤は上辺が約5m、下辺約9m、高さ約2mの台形で、現存する石堤は長さ1.2km。

周囲は「直江堤公園」として整備され、散歩コースには直江兼続の偉業を紹介する石碑が点在し、歩きながら兼続の生涯をたどることができます。

36 松川浦大橋
松川浦大橋

東日本大震災の津波にも耐えた美しい橋

お勧めポイント

約30年前に開通した美しい斜張橋。

潮流により運ばれた砂が堆積して作られた砂嘴(さし)による『湾』を繋いでいる。橋を渡り南下すると両サイドに海が広がる大洲松川ラインがあり、自然美と人工美の双方を堪能できる。

松川浦大橋は震災による津波に耐え、周囲の津波被害の整備が終わった7年後の2018年に大洲松川ラインも含め開通している。

37 千五沢ダム
千五沢ダム

ラビリンス型洪水吐き

お勧めポイント

流入部がラビリンス型洪水吐きのアースフィルダム。

堤高43.0m、堤頂長176.5m 堤体積347,000m3。

千五沢ダムは、福島県の一級河川阿武隈川水系北須川に位置し、かんがい用水の補給を目的として、1975年に完成しました。しかし、近年の農業を巡る情勢が大きく変化したことに伴い、農業用水としての利用が減り、ダムに空き容量が生じました。この空き容量を治水容量(洪水調節)として活用し洪水被害を軽減させることを目的として、改築工事が計画されました。流入部洪水吐きの改築(ラビリンス構造)、重力式ダムの新設、水位低下設備の新設、管理棟・管理設備が更新されています。

38 秋元ダム

アースダム375mとコンクリートダム85mとその間のサイフォン式の水門を合わせ全長約500mの構造物が秋元湖の水を堰き止めている

お勧めポイント

秋元湖は裏磐梯3湖のひとつで、桧原湖、小野川湖とともに、3湖を構成しています。

いずれも、磐梯山の噴火によって形成された堰止湖ですが、なかでもこの秋元湖は、この膨大な貯水量を堰き止める延長の非常に長いダムが大正時代に建設されました。右岸側の375mはアースダム部で上流側には石積みとなっています。左岸側は5門の転倒式ゲートが設置されていますが、かつては、自由越流型のコンクリートダム(坊主堰堤)でした。中央部には、サイフォン式の維持流量設備があり、長瀬川の洪水調整と発電のために現在も機能しています。

39 十六橋水門
十六橋水門

現在の郡山市発展の功績!先人の苦労に思いを馳せて…

お勧めポイント

現在の郡山市を中心とした安積原野と呼ばれた水に恵まれない地域に発展をもたらした安積疎水事業。その最初の工事がこの十六橋水門である。

1879年(明治12年)に国直轄の農業水利事業第1号地区として着工、延べ85万人の労力と総工費約400億円(現在価値換算)によって、工事開始からわずか3年という短期間で猪苗代湖の水を安積原野に流下させた。弘法大師(空海)が各地を訪ね歩く途中にこの地を訪れ、16の塚を築いて橋を渡したという逸話が残っており、これが十六橋水門の名前の由来とも言われています。

40 第一只見川橋梁
第一只見川橋梁

お勧めポイント

四季を通じて人気の撮影スポット。電車の通過時刻に合わせれば電車と絶景を一緒に撮影可能!近くの「アーチ橋3兄弟」もお薦めです。

第一只見川橋梁

お勧めポイント

橋が架かるこの景観も素敵ですが、只見線に乗車して、車窓からの景色をのんびり楽しむのもおすすめ! 四季折々の景色に癒されます。

41 桑折高架橋(東北中央自動車道路・相馬福島道路)
桑折高架橋(東北中央自動車道路・相馬福島道路)

新幹線通過時に高架橋を走行できたらラッキー!

お勧めポイント

復興事業で2018年に架橋された比較的新しい橋梁です。

公共交通機関ユーザーでしたら、東北新幹線下り線で福島駅から数分進むと、新幹線を跨ぐ道路橋が!東北地方ではここだけです。

車を運転される方でしたら、新幹線の上を爽快に走れます!

桑折高架橋を下から望むと曲線が美しい!

生活にとけ込んでいる?構造物にふと目を向けてみてください。

42 小名浜マリンブリッジ
小名浜マリンブリッジ

まだ誰も見たことのない景色に会いに行こう。臨港道路初の5径間連続PCエクストラドーズド橋

お勧めポイント

設計計算書や図面を見ながら、土木構造物というものは本当にうまく出来ているなと思ったことはありませんか。強い圧力にはコンクリートが、引き裂かれそうなら鉄筋が、耐えられない重荷にはケーブルが。各部材が求められた機能を担うことで、初めて全体系での性能が発揮される。

13年前の3月11日14:46以降、多くの土木技術者が自分に出来ることは何なのかを模索したのではないでしょうか。ひとりの力は小さくても、土木技術者達が力を合わせれば、まだ誰も見たことのない景色に会いに行ける。道は決して平坦でも真っ直ぐでもないけれど、小名浜マリンブリッジの描く柔らかな道路線形は、きっと未来へ繋がっています。

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