第3回アジア土木技術国際会議(3rd CECAR)開催報告
主催:アジア土木学協会連合協議会(ACECC)
第3回アジア土木技術国際会議は、8月16日から19日まで韓国ソウルで開催され、17の国と地域から1046名の参加者があり、このうち、255名が日本からの参加者でした。「未来へ向かって躍動するアジア」を大会テーマに掲げ、産業界、官界、学界のそれぞれから集まった参加者の皆様に、アジアにおける持続力ある発展を継続するために種々の最先端情報の交換を行っていただけたものと思います。
大会の概要は、下記にまとめてありますが、日本からは、まず、高橋裕東京大学名誉教授の特別講演が大変好評であり、タイ、ベトナム、カンボジア、ラオスの研究者を招いてメコン川流域開発に関して開催したスペシャルフォーラム1にも多くの聴衆を集めました。また、スペシャルフォーラム2で日本が担当したセッションでは、草柳俊二国際委員長(高知工科大学教授)が司会を務め、森地茂土木学会長の「日本における地域構造の再生」、御巫清泰日本港湾協会会長の「日本の新しい公共事業マネージメント――関西国際空港」、石井弓夫建設コンサルタンツ協会会長の「プロジェクトデリバリーシステムとコンサルタントの役割」、大石久和前国土交通省技監の「アジアの持続力ある発展のための土木技術者の協調」が発表されました。満員の聴衆は、それぞれの分野における第一人者の講演に聴き入っていました。
全体の発表論文数は137で、日本からの発表は52であり、本会議に対する日本の貢献度の大きさが感じられます。皆様方のご協力により、大会運営のための協賛金による協力だけでなく、実質的な会議のレベル向上に日本が貢献していることが各国から認識される結果となり、十分なプレゼンスを示すことができたものと思います。
次の第四回アジア土木技術国際会議は、2007年5月に台北で開催されます。今後ともご協力のほど、お願い致します。
以上、この会議が成功裏に終了したことをご報告申し上げます。
アジア土木学協会連合協議会担当委員会
委 員 長:奥村文直
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