土木工事の検査機器としてのトータルステーションの精度に関する一考察
阿部寛之 国土交通省 国土技術政策総合研究所 情報基盤研究室 〒305-0804 茨城県つくば市大字旭1番地、abe-h924a@nilim.go.jp
上坂克巳 国土交通省 中国地方整備局 広島国道事務所 〒734-0022 広島市南区東雲2丁目13-28
有冨孝一 国土交通省 近畿地方整備局 淀川水系総合調査事務所 〒540-8586 大阪市中央区大手前1-5-44 大阪合同庁舎第1号館 新館3階
金澤文彦 国土交通省 国土技術政策総合研究所 情報基盤研究室 〒305-0804 茨城県つくば市大字旭1番地
田中洋一 国土交通省 国土技術政策総合研究所 情報基盤研究室 〒305-0804 茨城県つくば市大字旭1番地
【抄録】 本稿では,トータルステーション(TS)の一部機能に関する測定精度検証を行った.TSを土工工事の出来形管理で従来の巻尺・レベルに替わって使用する場合,TSによる間接水準測量機能とTS器械位置の後方交会法による算出機能とが作業効率向上に有効である.しかしこれら機能の測定精度に関する報告はこれまで行われていない.筆者らはこれら機能の精度を確認するため,実験フィールドにおいて測定距離等が異なる10パターンの計測を行い,その結果を考察した.検証の結果,測定距離が100m以内であれば,土工工事の出来形確認に使用できることを確認した.
【キーワード】 出来形管理,トータルステーション,測定精度