ハイパースペクトルデータの利用普及を目的とした画質判定支援システムの構築 A web-based image quality evaluation system for promoting utilization of hyperspectral data
小島尚人	Hirohito Kojima	東京理科大学理工学部土木工学科	〒278-8510　千葉県野田市山崎2641
大林成行	Shigeyuki Obayashi	（株）国土情報技術研究所	〒150-0036東京都渋谷区南平台町16-28 グラスシティ渋谷
但木大介	Daisuke Tadaki	東京理科大学大学院 理工学研究科土木工学専攻	〒278-8510　千葉県野田市山崎2641
【抄録】 本研究開発は、建設分野におけるハイパースペクトルデータの利用普及を目的として、インターネット環境下で稼働する画質判定支援システム（IQESH）を構築したものである。数百バンドに及ぶハイパースペクトルデータの画質判定支援策を考えることは、データ利用上の重要課題であることを指摘するとともに、マウスホイールをインターフェースとして判定対象画像を連続表示させ、画質判定を効率的かつ効果的に支援できるシステムを構築した。ハイパースペクトルデータのバンド数が多いことを逆に利用し、視覚に基づく画質判定を支援するGUI(Graphical User Interface)を設計・開発するとともに、画質判定結果をデータセット化し、管理・共有できるトータルシステムを実現している。データ利用者側と管理者側におけるシステム利用要件、運用形態等、本研究の内容は、インターネット環境下で稼働する専門性の高い各種技術系処理・解析システム開発時の指針としても参考となる。
<Abstract> The objective of this study is to develop a web-based Image Quality Evaluation system for the satellite hyperspectral data (termed “IQESH”). The more number hyperspectral bands, the more difficult the task of efficient and precise image quality evaluation for all the bands. As a measure, IQESH turns this issue into advantage by displaying all band images continuously (i.e., animation-like displaying) with the mouse wheel-based interface. Such a primitive approach based on eye-sight might be useful for evaluating hyperspectral image quality. Data sets on results of image quality evaluation with original images could be easily managed under the internet-environment, which contribute to promote utilization of hyperspectral data for various application fields.
【キーワード】 画質判定支援、ハイパースペクトルデータ、リモートセンシング、ユーザーインターフェース、インターネット環境
<Keyword> image quality evaluation, hyper spectral data, remote sensing, user-interface, internet environment