第4回 海岸保全中長期展望検討小委員会 議事録(案)

日時:2001年7月24日(火) 14:00-17:00
場所:東京大学 1号館 セミナーB室

出席者(敬称略;○印が出席者):

○佐藤委員長(東大),○青木(豊技大),○浅野(鹿大),○泉宮(新潟大),
○磯部(東大),○伊福(愛媛大),○喜岡(名工大),○栗山(港研),
○小島(九共大),○後藤(京大),○高木(INA),○田中(東北大),鳥居
(土研),○中山(水工研),灘岡(東工大),松原(鳥取大),三村(茨城
大),山下(北大),の各委員

議事:

1.海外の海岸保全について (小島委員)

   沿岸域に集中する人口・資産は日本が突出している.
    (日本は80兆円,2位のオランダは18兆円)
   海岸保全への投資額も日本が一番多い.

   米国,イギリス,フランス,スペイン,オランダ,オーストラリア,ニュー
   ジーランドにおける海岸整備の理念,手法,国と地方の役割を比較して議
   論した.

   手法
     養浜主体(1960年代以後の米国,オランダ,スペイン)
     養浜と構造物の組み合わせ(イギリス,フランス)
     構造物主体の国(日本)
     自然に任せる方針(スペイン?)

   海岸保全の目的 
     防護(米国,日本) 
     利用・環境(フランス,オーストラリア,ニュージーランド)

   日本の特徴としては,沿岸域に莫大な資産が集中していること,漁業活動
   が盛んであることが挙げられる.これらの背景を考慮した海岸保全が重要.

2.小委員会の活動のまとめ

   「海岸保全の中長期課題に関する提言」をまとめ,公開する.
    MLを通じて内容を議論し,8月中頃をメドに最終案をまとめる.
    ウェブで公開し,一般の方からの意見を募集.11月の海岸工学委員会の場
    で報告を目指す.

    「よみがえれ砂浜 --砂浜再生のための方策--」をテーマとするシンポジ
    ウムを開催し,小委員会での活動成果を公開し,一般市民,NPO,行政担
    当者と今後の海岸保全のあり方について議論する.場所は清水市,11月17
    日(土)頃.

    シンポジウムの開催に向けた準備は各委員で分担する.