序文 (本間 仁,昭和36年11月)

昨年夏オランダで開かれた国際海岸工学会議には59編の論文が提出されたが,
その論文集ではこれが次の5部門に分類されている.
1. 波の理論と観測(10編)
2. 海岸過程(16編)
3. 潮汐,潮流および高潮(7編)
4. 波力(10編)
5. 工学的諸問題(16編)
この内容の傾向はわが国の海岸工学のそれと大体似たものであると思う.

今回の第8回海岸工学講演会に提出された論文数は前例を見ない多数であって,
このためにぺ一ジ数,講演時間などにかなりの制限を設けざるを得ないこと
になった.しかしこれも講演会が盛大になれば当然起こるぺき問題であって,
論文提出の各位の御協力をお願いし度い.

今回の講演会を北海道で開催するに当って,土木学会北海道支部ならびに地
元各方面の方々に一方ならぬ御尽力をいただいた.ここに厚く感謝の意を表
する次第である.

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