土木技術に関する情報の会員間ならびに社会との共有促進

(土木学会と土木技術者は21世紀社会にどう貢献しようとしているか)

−IT技術を活用した情報発信のアクションプラン作成−

 

 

趣旨

土木学会と土木技術者は21世紀社会にどのように関わり貢献しようとしているか、土木技術で何ができてどのような選択をして行くべきなのか、社会に広く理解を得ることが、市民一人一人の価値観が多様化し最小限の社会基盤整備は進んできた今、今後ますます重要となってくる。

土木学会は、土木技術者が職業上の責務を遂行するにあたって自らを律する姿勢を「土木技術者の倫理規定」として制定し、その第14項に「自己の業務についてその意義と役割を積極的に説明し、それへの批判に誠実に対応する」と定めている。

それを具現化して表した「社会資本と土木技術に関する2000年仙台宣言」において、3つの理念(「自然との調和、持続的な発展」、「地域の主体性の尊重」、「歴史的遺産、伝統の尊重」)と5つの方策(「社会との対話、説明責任の遂行」、「ビジョン・計画の明確化」、「時間管理概念の導入」、「公正な評価と競争」、「社会資本整備のための技術開発」)を掲げ、技術推進機構の設立、土木学会認定技術者資格制度・継続的教育制度の導入など様々な取り組みを行なってきている。

この内社会との対話については、H13年度全国大会のメインテーマとして取り上げ、土木の日の活動の充実など様々な形で具体化を図ってきている。また、これら学会活動の一般への広報手段としては、パンフレット・書籍の発行、学会誌の発行、プレス発表、シンポジウムの開催、インターネットを利用した情報の発信など様々な手段が活用されているが、社会ニーズの変化に的確に対応しているとは言い難い実状にある。

また、土木学会において議論されている重要で緊急度の高い課題(表−1)は、以下のとおりである。

・「学会と会員の間,また会員相互の情報交流が足りない」,「社会への情報発信が足りない」などの情報の共有や発信に関する課題

・社会問題の専門家としての貢献不足

・「委員会成果が関係者の中だけに埋もれている」、「技術が海外に移転されない」、「都市再生、地球環境など先端的な課題への取り組みが遅れている」など社会、学術・技術進歩への貢献不足

これらに共通する問題点としては、「学会内や周辺に存在する情報が学会や会員相互で共有化されていない」、「情報や見解をタイムリーに発信する場がない」が挙げられる。

以上の認識のもとに、活動テーマを「土木技術に関する情報の会員間ならびに社会との共有促進」とする。

 

 

進め方

 具体的アクションプランの策定に当たっては、特別委員会の下部組織として2つのWGを設置し、活動の円滑化をはかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 ○社会化WG : 社会への情報発信の仕組みと継続性の確保のための仕組みを検討する。

 ○WebWG : 社会・学会員・学会組織のコミュニケーションの基盤となるWeb機能・仕組みのあり方を検討する。