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平成11年版コンクリート標準示方書[施工編]-耐久性照査型-講習会(2000.1.25 東京:日本青年館大ホール) 質問・回答 |
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No |
質問・意見 |
回答者 |
回答 |
1 |
1.「耐久性の照査」・「施工段階のひび割れの照査」は誰が行うのか |
小澤一雅 |
1および2.照査および検査を誰が行うかは示方書が扱う範囲ではないと考えています。それぞれの契約のなかで決めるべき事項と考えるからです。 |
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その分担は書中に記載されているか? |
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したがって、示方書の中では、誰が実施するかは明記していません. |
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2.「施工の検査」は誰が行うのか? |
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3.セメントメーカー勤務、生コン・二次製品メーカーに技術指導をしているが、 |
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最小限知っておくべき改訂点とは何か? |
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3.コンクリートライブラリー99号の示方書【施工編】改訂資料を参照ください。 |
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要約した対比表(パンフレット・既応の資料等)を送ってもらえないか? |
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4.各支部での地区講習会の日程・案内等を頂きたい |
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4.土木学会コンクリート委員会のホームページ(URL;
http://www.jsce.or.jp/committee/index.html)ならびに土木学会誌の会告をご覧ください。 |
2 |
1.施工計画が「検査」の判断基準となるのであれば、施工計画についても |
十河茂幸 |
1.今回の示方書では,設計作業段階で「照査」し、施工計画立案ののち,施工作業段階で「検査」するように定めています。 |
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検査が必要であると考えるが、「照査」と区別された理由は何か |
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「照査」は,設計した内容を確認する作業で,繰り返して満足する解を求める行為です。 |
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「検査」(受取検査)は,合否で判断するものであり,これをもって発注者は受け取ることになります。その意味では, |
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施工計画を発注すれば,受注者は照査した計画書を「検査」することがあるかもしれません。このような状況を今回の示方書では想定していません。 |
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2.検査が不合格となった場合の゛最悪″は取替え(作り直し)でしょうか |
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2.
施工の検査に不合格であっても、構造物中のコンクリートを非破壊試験やコア試験によって検査したり,構造物のかぶりを検査したりすることで, |
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規模が大きく、費用も時間も要する土木構造物の場合、取替えは資源の |
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構造物の性能が確保されていることが確認されれば良いことになります。さらに、必要な場合は、構造物の載荷試験を行うことも考えています。 |
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有効利用の面からも問題が大きいと考えます。 |
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ご指摘のように,最悪の場合は取り替え(作り直し)です。 |
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その前に補強の手段もあります。維持管理計画の見直しで済む場合もあるでしょう。 |
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検査に不合格の場合は,その程度によって対応が必要です。資源を無駄にしないコンクリート技術の向上が望まれます。 |
3 |
耐久設計の計算をインターネットでダウンロードできるようですが、何日頃 |
前川宏一 |
コンクリート委員会のホームページ(上記)をご覧下さい。本日既に可能です。 |
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できるのか?容量はいくつか? |
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ダウンロードと記した所をクリック頂ければ,入手できます。プログラムfileの容量は212KBです。 |
4 |
土木学会,JIS等にコンクリート用材料として定められていない材料を用いる時 |
坂井悦郎 |
コンクリートの性能で評価しようとしているのが,示方書の方向です。従って,自分で,その管理項目などを見いだして行くことに |
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その材料(例えば混和剤・増粘剤等)の品質についての規格の設定や管理の |
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なると思っています。そこに研究開発,差別化が出てくると思います。 |
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項目等はどの様な方向性(考え方)で定めれば良いか? |
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5 |
橋梁の下部工で橋脚のフーチング部のコンクリート打設計画で2000立方メートル/1日の |
河井徹 |
セメントのメーカ、セメントの種類(普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメント)、粗骨材の種類(極端な例として川砂利と |
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生コンを打設する計画がある。生コン業者の日、最大搬出量が焼く800立方メートルが |
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軽量骨材)、砂の粒度、混和剤(AE剤とAE減水剤)、が相違するコンクリートを混用した場合、 |
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やっとのため3社からの受注を予定している。材料のうち、セメントの種類は同一メーカー、 |
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スランプ、強度、空気量に与える影響を調査した実験結果をまとめた1)文献があリます。結論としては、 |
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混和剤は同じメーカーの材料ではあるが、種類が異なる。砕石は産地が別々である。 |
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「異種混和剤の混用は空気量、強度などに、若干の影響が見られる場合もあるが、実用的には、混合前の個々の値の中間にくると見ればよく、 |
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この様な条件の中で混合するような形でコンクリートを打設しても良いか? |
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セメント、骨材などが違う異種コンクリートを混用した場合には、個々のコンクリートが所定の品質を有していれば、、 |
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また 参考になる文献等があったら紹介してほしい。 |
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所定の品質を損なうことはないといえる。」としています。ただし、「特別な限定された条件下では、コンクリートの諸性状に変化をもたらすので |
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数社の生コンが同時に納入使用される場合は、打設区画を分けるなど適当な措置をし、 |
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混合使用されることがないよう万全の注意をはらうべきことは言うまでもない。」と、注意を喚起しています。 |
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実際に、複数の生コンプラントからコンクリートを供給した施工例も多くありますたとえば2)。 |
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なお、混和剤に、高性能AE減水剤を使用する場合には、混和剤同士の適合性があるので、種類によって注意が必要です3)。 |
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以下に示す3つの参考文献を参照して下さい。 |
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1)岸谷孝一:異種生コン、異種混和剤の混用に関する問題点、セメント・コンクリート、No.399,pp.10-17,1980.5 |
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2)清水建設(株):<施工記録>世界最大級(直径74m)のLNG地下式貯槽の施工、土木クォータリー、No.83.
pp.2-33,1989.3 |
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3)河井 徹:高性能AE減水剤を用いたコンクリートの適用の現状、コンクリート工学、Vol.37,No.6,pp.21-26,1999.6 |
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使用したPower Pointの資料(原稿)を頂きたい。(コンピュータのデータまたはカラーコピー等、 |
小澤一雅 |
1.社内教育・研修等、使用目的が明確な場合、お貸しいたします。詳しくは、土木学会研究事業課(小野寺氏担当、TEL03-3355-3559)にお問合せください。 |
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形式にはこだわらない) |
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6.1RC橋脚の耐久設計の内容から質問。この計算 からW/Cが0.51に決定した |
前川宏一 |
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ことにより |
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@レデーミクストコンクリートの受入れ検査は、工場の計量値からW/Cの値を検査することになる |
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配合検査からW/Cをチェックします。圧縮強度でもって検査する場合は,配合設計でのW/Cに相当する強度で検査します。 |
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と思いますが圧縮強度の検査を行う場合はf′cp=14.6+24.5/0.51=33.4N/muとして |
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行えば良いのか? |
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A当初の設計基準強度は24N/muでしたが、f´ck≦33.4/1.2=27.8N/muの値に変更し |
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構造物の安全性,耐震性,使用性において設定された圧縮強度を変更する必要はありません(24N/mm2)。但し,コンクリート強度が高い |
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設計すれば良いのか? |
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ことで安全側にならない限界状態に対しては,確認が必要です。 |
8 |
平成11年度版は特に特殊コンクリートについては記述されていないため、平成8年度版と |
堺孝司 |
今回の施工編の改訂に当っての基本的な考えは、平成11年度版と平成8年度版のどちらを用いてもよいということです。 |
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平成11年度版を併用するものと理解しています。しかしながら、海洋コンクリートの記述 |
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これは、平成11年度版が施工編としては初めて「性能照査」の考え方を導入したことによります。 |
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において、平成8年度 P.231で 海洋鉄筋コンクリートにおける耐久性から定まる最小の |
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単位セメント量の最小値は、コンクリートの化学的な侵食の抑制や、塩化物イオンによるコンクリート中の鋼材の腐食に対する |
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単位セメント量が記述されています。一方、平成11年度 P.171で 海洋コンクリートの |
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抵抗性の増大などを目的に規定されているものです。平成8年度版の227ページの解説にありますように、無筋コンクリートである防波堤も |
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耐久性から 定まる最小の単位セメント量が記述されています。 |
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海洋コンクリートとして扱うことが明記されております。一方、単位セメント量の解説表22.3.1は海洋鉄筋コンクリートを対象にしていることが |
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平成8年度、平成11年度ともに「望ましい」、「参考に定める」となっていますが |
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示されていますが、これは海洋環境において鉄筋の腐食という一番厳しいケースを考慮して安全側に考えたことによります。平成11年度版 |
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平成8年度では「海洋の鉄筋コンクリート」が対象で、平成11年度では「海洋コンク |
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171ページの付録表1.11.1は、平成8年度版と同じものです。ここでは、前述の趣旨から、鉄筋コンクリートのみではなく全ての海洋コンクリート |
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リート」が対象になったように読み取れます。 |
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を対象とすることを明示したものです。 |
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平成8年度と平成11年度で記述の変更になった経緯等が読み取れませんでしたので教 |
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えてくださいまた、参考に定められている数値ですが、平成11年度版では海洋の無筋 |
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コンクリートも対象としているのでしょうか? |
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「耐久性照査型設計の支援ソフト」について下記の点教えていただければ幸いです。 |
前川宏一 |
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@いつごろどこから販売されるのでしょうか |
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コンクリート委員会のホームページから無償でダウンロード出来ます。 |
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A販売金額はどの程度でしょうか。 |
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作動環境はWindowsです。現在は日本語版のみですが,近々英語版もコンクリート委員会からリリースいたします。 |
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Bwindowsの環境で動作するソフトでしょうか |
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(1)ポンパビリティーは新しい用語(これまでは圧送性であったが)であるため、 |
小澤一雅 |
(1)次回改訂の際に検討させていただきます。 |
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何らかの説明があったほうが分かり易かったと思います。 |
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(2)6.4.2 強度の照査における安全係数は、これまでの配合の割増し係数と同じと |
坂井悦郎 |
(2)式(6.4.3)の1.645は、「わかりやすい土木講座10 コンクリート工学(1)」(土木学会編集)P135を参照致しました。 |
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考えていると思います。しかし、式(6.4.3)中の数字を1.64(pp167の付録図1.3. |
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しかしながら、付録図T.3.1は平成8年版示方書の解説図4.2.1をそのまま引用した為1.64となり、誤差が生じた次第です。 |
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1参照)ではなく、1.645としたのはなぜでしょうか。教えて下さい。 |
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(3)「3.2 施工方法の設定 表3.2.3」において、1ヶ所あたりの振動時間を5〜15 |
松岡康訓 |
(3)御指摘のとおりです。この振動時間の値は平成8年版にはなかったのですが、「施工方法の設定」では標準値を具体的な数値で示す必要が |
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秒と設定していますが、「10.3.4 締固め」では、本文および解説に「5〜15秒」と |
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あったためです。したがいまして、次回の改定ではご指摘のように修正したいと考えています。 |
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いう振動時間についての記述がありません。照査する際の基本となる情報ですので、 |
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本文で記述すべきであると思いますが。 |
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(4)「10.3.1 一般」では、練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間を120分(25℃以 |
松岡康訓 |
(4)ご指摘の内容は、「10.3.1一般」にはそのままの表現では記述されていませんが、同様な内容は10.3.1(1)の本文中の以下の文章で |
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下の場合)と規定しています。一方、JIS A 5308では荷卸しまでの運搬時間を90分と |
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表現されていると考えます。しかしながら、JISとの整合性や分かりやすさを考慮しますと、より具体的に記述した方がよいとも考えられますので |
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規定していますが、購入者と協議のうえ運搬時間の限度を変更できると記述されてい |
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次回の改定ではご指摘の趣旨を十分考慮して検討させていただきたいと考えます。 |
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ます。 |
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10.3.1(1) ・・・。「また、打込みまでの時間が長くなり場合や外気温が25℃を超えるときは、事前に遅延型AE減水剤、流動化剤等の |
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このような場合に関しての記述が示方書にはありません。是非、示方書の解説に加 |
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使用を検討するとともにコールドジョイントを避けるために・・・・・」 |
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えていただきたい。 |
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(5)打継ぎ許容時間に関する定量的な記述をしていただきたい。 |
松岡康訓 |
(5)打継ぎ許容時間に関する定量的な記述については、ご指摘のように現在コンクリートコールドジョイント問題小委員会で |
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現在、コンクリート委員会の小委員会で検討中であると思います。その成果を是非 |
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検討しております。委員会報告のなかで「コンクリート標準示方書におけるコールドジョイントに関連した記述の |
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示方書に反映させて下さい。コールドジョイントを防止する上で非常に重要な事項で |
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在り方に関する提案」を予定していますので、その成果を次回の改定で取り込みたいと考えています。 |
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すので。 |
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性能照査型を指向するならば、コンクリート構造物内に実現されるコンクリートの |
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性能を満足すれば、運搬時間、打ち終わりまでの時間等に関しては、任意でよいはず |
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です。しかし、そこまでは一気に飛躍できないと思いますので、まず、現状の規定を |
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満足できない場合もあり、その場合についての記述をしておくことが必要とではない |
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かと思います。 |
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今回の施工編の改訂により、耐久性照査型ということで耐久性に関して |
小澤一雅 |
今回改訂した施工編では、標準的な維持管理を行うことを前提とした照査を考えています。 |
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定量的評価できるようになりましたが、H7年に出版されている |
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また、平成12年度中にコンクリート標準示方書【維持管理編】を新たに出版する予定です。 |
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「コンクリート構造物の維持管理指針(案)」とのリンクはどのような方 |
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向性になるのでしょうか?また、今年この指針は改訂出版されると伺って |
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おりますが、いつ頃出版予定なのでしょうか? |
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P113 10.6.4「鉄筋の継手」について |
小澤一雅 |
誤:10.7→正:9.6 |
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(1)の中の『[設計編]10.7』および【解説】(2)の中の『[設計編]10.7.2』が設計編においては |
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誤:10.7.2→正:9.6.2 |
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当該箇所が見当たらない。 |
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改訂資料(コンクリートライブラリー99号)のP24について |
堺 孝司 |
ご指摘のとおりです。 |
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式(7)および図-6(b)の13.8の符号はマイナス(−)では? |
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式(7)および図-6(b)ともに 誤:+13.8→正:-13.8 |
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(1)今回の耐久性照査はRC構造物を対象とするとお話がありましたが沿海地域で |
堺 孝司 |
(1)塩化物イオンの侵入による腐食については、現実的なかぶりの範囲で鋼材腐食が避けられない場合には、エポキシ鉄筋などの利用や、 |
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エポキシ塗装鉄筋、PC構造物でプレグラウト鋼材やプラスチックシースを用いる場合には、 |
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コンクリート表面被覆を行って下さい、というのが平成11年度版の基本的な考え方です。実際、今回の規定に従ってかぶりの算定をしますと、 |
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かぶりコンクリートの強度が確保(強度照査)できれば、耐久性照査は必要でなくなるという |
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設計としてはかなり厳しい結果となります。これについては、改訂資料を参照して下さい。 |
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ことでよいでしょうか。 |
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エポキシ鉄筋利用やコンクリート表面被覆のような特別な処置を行う場合には、塩化物イオンの侵入による鉄筋腐食に関する照査は必要ありません。 |
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ただし、コンクリート表面被覆にも寿命がありますので、この維持管理計画についても十分な検討を予め行うことが必要です。エポキシ鉄筋についても、 |
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品質そのものあるいは施工上問題が発生しうることを十分認識した利用、施工計画が必要となります。 |
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(2)設計編の改訂時には、断面の設定(かぶり等の設定)については耐久性照査の記述を |
前川宏一 |
(2)
はい。平成13年度に発行予定の設計編および施工編では,かぶり量,かぶり部のコンクリートの(耐久性上の)品質,ひび割れ幅者を全て |
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される方針なのでしょうか。 |
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考慮した耐久性照査法を提示すべく、改訂部会で検討を進めています。 |
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(3)2005年の改訂へ向けて安全係数の修正、照査項目の追加等議論されているものが |
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(3)平成13年度に発行予定の設計編では,部分安全係数の修正を検討しています。これは,平成11年の施工編によって耐久性照査を行うこと, |
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現時点で既にあるのでしょうか。 |
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検査を系統的に行うことで,これまで部分安全係数で考慮してきた不確定さの幾つかが,改善されることが期待できるからです。品質管理や |
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受入れ検査にお金をかける便益が,構造設計段階で考慮できるようにして,トータルで品質確保とコストダウンを検討できる筋道とする予定です。 |
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設計編では,従来通り,使用性能,安全性能,耐疲労性能を照査する一般的な方法を提示します。改訂部会の議論の内容の概要は,土木学会・ |
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コンクリート委員会のhomepageに議事録として適時,公開しています。 |
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(1)「6.4.3 中性化速度係数の照査」解説中の中性化速度式(解6.4.5)について、 |
堺 孝司 |
(1)中性化速度係数を評価する式は、改訂資料図ー3に示しますように、約40%から100%近い水結合材比までのデータを用いています。 |
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適用範囲というものはあるのでしょうか?(W/Cが極端に小さい場合や、大きい場合等) |
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従って、この式は近似式としてはこの範囲で有効だと言えます。実際には、現実的な範囲でしか使われないとは考えますが。 |
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・・・コンクリートライブラリー弟64号「フライアッシュを混和したコンクリートの中性化と鉄筋の |
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発錆に関する長期研究(最終報告)」では、同式を作成するのに、17配合で試験を行って |
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いるようですが、試験に用いた配合は W/C=46.2%〜94.3% までとなっています。 |
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(2)同式の根拠はコンクリートライブラリー第64号「フライアッシュを混和したコンクリートの |
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(2)図ー3から分るように、この式は、フライアッシュを用いた場合で、フライアッシュの結合材としての効果は考えないことを基本にして導入 |
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中性化と鉄筋の発錆に関する長期研究(最終報告)」となっていますが、同報告書には、高炉 |
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されたものです。同図において、高炉セメントを用いた場合のデータは、フライアッシュの場合と比べて大きくなっているのが分ります。この事実 |
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スラグを用いた場合のk(:混和材の種類により定まる定数)については記述がないように |
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を考慮して、平均的な値として0.7という係数を導入して評価したものです。すなわち、高炉スラグは結合材としてはその7割を有効としたことに |
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思います。高炉スラグの場合の
k=0.7 は何からきているのでしょうか? |
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相当します。データはばらついているのですが、こうすることによって他のセメントを用いた場合も近似的に同じ土俵で扱うことができると判断 |
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したものです。 |
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改訂資料の中で、下記事項について再確認をお願いします。 |
堺 孝司 |
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(1)P27の図−8のかぶりの単位はcmでよろしいでしょうか? |
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(1)単位はcmです。 |
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(2)P40の上から10行目の水セメント比55%以上でよろしいでしょうか? |
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(2) 誤:以上→正:以下 ご指摘のとおり誤りです。訂正してお詫び申し上げます。 |
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(3)P85の下から13行目のCdの式の中の値で、 |
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(3)ご指摘のとおり誤りです。訂正してお詫び申し上げます。 |
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1.5(設計拡散係数)は、1.0ではないのでしょうか? |
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110(かぶりの期待値)は、90ではないのでしょうか? |
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(1)中性化、塩化物イオンの侵入とも耐久性照査を水セメント比(もしくは水結合材比)のみによって |
堺 孝司 |
(1)ご指摘は極めて的を得たものです。扱っている現象は、二酸化炭素や塩化物イオンのコンクリートへの侵入ですから、コンクリートの空隙構造が |
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決定されているように見うけられるのですが、簡便という点からは望ましいのでしょうが、実際には |
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最も重要な因子となります。従って、水結合材比のみでこれらを考慮するには無理がありますが、現状ではこの影響因子を使わざるを得ないと判断して |
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本当にW/Cのみで決定されて良いものなのでしょうか? |
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います。しかしながら、他の要因をも含めて中性化速度係数および拡散係数を予測することができるのであれば、それを用いていただくことを阻害する |
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本来はコンクリートの空隙比、単位セメント量なども大きく影響してくるように思われるのですが・・・ |
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ものではありません。 |
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(2)今回の照査型の耐久性設計を適用できるコンクリートの範囲はどの程度なのでしょうか? |
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(2)中性化速度係数や拡散係数について解説で示しております具体的な算定式導出は、データに基づいております。改訂資料、図−3、図ー4、 |
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(W/C、セメント種類、混和剤種類、スランプもしくは他のフレッシュ性状など) |
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図ー6をご覧ください。なお、高炉セメントB種の場合の13.8(W/C)の符号に誤りがあります。マイナス(−)に訂正してください。 |
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