A−01
家庭ごみに着目した世帯属性と減量化行動の総合的分析
小泉明1・荒井康裕2・谷川昇3・及川智4
1フェロー 工博 東京都立大学大学院教授 工学研究科土木工学専攻(〒192-0397 東京都八王子市南大沢1丁目1)
2正会員 工修 東京都立大学大学院助手 工学研究科土木工学専攻(〒192-0397 東京都八王子市南大沢1丁目1)
3工博 北海道大学大学院教授 工学研究科環境資源工学専攻(〒060-8628 札幌市北区北13条8丁目)
4東京都環境科学研究所 応用研究部(〒135-0064 東京都江東区青海2丁目地先)
本研究では,ごみ排出量と世帯属性並びにごみ減量化行動との関係を明らかにし,都市における一般世帯の排出実態を把握した.具体的には,まず世帯属性と排出量との関連性を分析し,最も影響度の大きい要因が世帯人数であることを示した.つぎに,世帯人数別にごみ排出実態の特性を分析した結果,単独世帯の排出傾向が複数人数世帯と異なることが統計的検定により認められた.最後に,単独世帯に焦点を当てた分析では,ごみ減量化行動への取り組みと排出量の多少との関係を捉え,昼間の生活形態の違いがこれに関連していることを明らかにした.
Key Words:domestic refuse, household characteristics, questionnaire survey, waste reduction act, single occupancy household