A−02

消費者の受容性からみたグリーン電力普及促進策の導入可能性

 

馬場健司1・田頭直人2

 

1 正会員 学修 (財)電力中央研究所 経済社会研究所(〒100-8126 東京都千代田区大手町1-6-1)

2 博(工) (財)電力中央研究所 経済社会研究所(〒100-8126 東京都千代田区大手町1-6-1)

 

地球環境問題の解決に向けて,再生可能エネルギーにより発電される電力(グリーン電力)に係わる様々な普及促進策が実施されている.本研究は,消費者を対象とするアンケート調査データを用いて,自発的なグリーン消費行動に基づく各種取組みの受容性を分析した.その結果,グリーンプライシングは,潜在的協力者が最も多く,他の取組みより支払意思額が高く推定され,適切な寄付金の使途決定機関や認証機関の設定とターゲットの絞込みを行っていくことで,グリーン電力の普及促進に貢献し得る可能性を持っていることが分かった.

 

Key Words: Green power, Renewable energy, Green consumer, Conjoint Measurement, Contingent Valuation Method