A−03
家庭の消費財選好とごみ発生のモデルの開発
藤原健史1・上野智史2・松岡 譲3
1正会員 工博 京都大学大学院助教授 工学研究科環境工学専攻(〒606-8501京都府京都市左京区吉田本町)
2工修 京都大学大学院修士課程学生 工学研究科環境工学専攻(現在 (株)日本総合研究所勤務)
1正会員 工博 京都大学大学院教授 工学研究科環境工学専攻 (〒606-8501京都府京都市左京区吉田本町)
家計の消費選好は,最終需要財の種類と量を変化させて産業全体の需給バランスを変えるとともに,排出される家庭ごみの性状や量を決定する.したがって将来の家庭ごみ排出量を推計する場合には,老齢化,サービス消費化,女性進出などに伴う消費選好の変化を考慮しなければならない.本研究では,家計の消費行動が予算制約及び時間制約下で行われることを考慮した消費選好モデルを考えた.さらに,このモデルを家庭の物質収支モデルと連結することにより将来の家庭ごみ排出量の推計を行い,高齢化による消費選好の変化を考慮しながら,わが国の2025年までの家庭ごみ量を推計した.
Key Words: Consumer model, Household expenditure, Household waste, Commodities