A−09

回帰木モデルを用いた生息適地指標の算出

 

山下 慎吾1・傳田 正利2・酒井 賢一3・山口 功4・中越 信和5

 

1 広島大学大学院国際協力研究科(〒739-8529広島県東広島市鏡山1-5-1)

2 正会員 (独立行政法人)土木研究所水循環研究グループ(〒305-8516茨城県つくば市南原1-6)

3 東京都在住(〒181-0013東京都三鷹市下連雀5-8-3)

4 東京都在住(〒108-0074東京都港区高輪3-14-27)

5 理博 広島大学大学院国際協力研究科(〒739-8529広島県東広島市鏡山1-5-1)

 

本稿では,定量的生態系評価のための生息適地指標算出に際し,回帰木モデルを用いた手法を提案した.この手法を実際の魚類産卵場データに適用し,環境要素ごとの適性値を結合させて生息適地指標を算出するHabitat Suitability Index (HSI)やComposite Suitability Index (CSI)と比較した結果,環境要素選択が容易で,かつ予測値の誤差がやや小さくなることが示された.これにより,Habitat Evaluation Procedure (HEP)やPhysical Habitat Simulation Model (PHABSIM) における生息適地指標を算出する手法のひとつとして,回帰木モデルの有用性が示唆された.

 

Key words:habitat suitability index, habitat utilization index, HEP,PHABSIM, regression tree