A−13
都市近郊域における緑地の配置とホンドタヌキの救護情報の分布の関係について
園田 陽一1・倉本 宣2
1農修 博士後期課程 明治大学大学院 農学研究科(〒214-8571 神奈川県川崎市多摩区東三田1-1-1)
2農博 明治大学助教授 農学部農学科(〒214-8571 神奈川県川崎市多摩区東三田1-1-1)
本研究では都市近郊域における生息地の分断・孤立化がタヌキの交通事故に与える影響について検討することを目的とした.そのため,神奈川県における交通事故による救護情報を用い,緑地の配置との関係から救護情報の発生状況についてGISを用いて解析を行った.結果として,樹林性緑地の孤立度が0.4から0.8の地域,樹林性緑地周辺に分布する樹林性緑地の合計面積が105m2から106m2の地域,樹林性緑地周辺の草地率が0.4未満の地域において救護情報の発生率が高いことが明らかとなった.
Key Words:Raccoon
Dog, Rescue data, Habitat fragmentation, GIS, Kanagawa Prefecture