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自動車交通流改善施策の環境負荷評価のための走行モード別微視的原単位モデル
加藤博和1・鈴木弘司2・丹羽晴紀3
1正会員 博(工) 名古屋大学大学院 助教授 環境学研究科都市環境学専攻(〒464-8603 名古屋市千種区不老町)
2学生会員 修(工) 名古屋大学大学院博士後期課程 工学研究科地圏環境工学専攻
3非会員 名古屋市上下水道局 下水道本部管路管理部
自動車走行に伴う環境負荷発生量には,車両の走行挙動が大きな影響を及ぼす.しかし,推計にあたって,従来一般的に用いられてきた,平均旅行速度を説明変数とする巨視的環境負荷原単位では,車両走行挙動を十分に表現できないため,交通流改善施策の感度評価が困難であった.そこで,車両の加減速に着目した,走行モード別の微視的環境負荷原単位を,シャシダイナモ装置を使用した実験によって推定した.この原単位を用いた推計では,ストップアンドゴー回数の増加による環境負荷増加を把握できるために,巨視的原単位を用いた推計に比べ,交通流改善施策の感度をより大きく推計することが確認できた.
Key Words: estimation method of environmental load, traffic flow, emission factor