A−43
メトロマニラへのコンポスト型トイレによる有機物オンサイト処理の導入の可能性について
牛島健1・石川忠晴2・上原英之3・中西徹4・Corazon C. DAVIS5・Sylvano D. MAHIWO6
1正会員 工修 東京都立農業高等学校教諭(〒183-0056, 府中市寿町1-11)
2フェロー会員 工博 東京工業大学教授 大学院総合理工学研究科(〒226-8502, 横浜市緑区長津田町4259)
3学生員 東京工業大学大学院 大学院総合理工学研究科(〒226-8502,横浜市緑区長津田町4259)
4経済学博士 東京大学教授 大学院総合文化研究科(〒153-8902,目黒区駒場 3-8-1)
5 Department of Environment and Natural Resources, National Capital Region (DENR-NCR), Republic of the Philippines 6Ph.D. Asian Center, University of the Philippines
フィリピンのマニラ首都圏では、有機性廃棄物による公共水域の汚染が著しい。一方、現在の社会経済状態のもとでは先進国型の処理施設の導入は困難である。本研究では、まず主な汚染源である貧困層のトイレと生ゴミ処理の実態を調査し、コンポスト型トイレによる屎尿・生ゴミ一括処理を代替案の一つとしてあげる。次に、オガクズを用いた既存のコンポスト型トイレで屎尿・生ゴミ一括処理を行った場合の減量効果の実験結果と、現地でのコンポスト型トイレの受入可能性に関するアンケート調査結果を示す。
Key Words: Metro Manila, Rehabilitation of water environment, Composting-type toilet, Treatment of organic waste.