各位
研究代表者 熊本大学 大本照憲
拝啓
皆様におかれましては益々ご活躍のことと存じます。
さて、この度、下記の研究集会を開催させて頂くことになりました。
わが国の河川は、明治以降の近代工法を用いた大規模な改修によって
大きく変貌し、治水安全度は向上したものの、一般に人工化の傾向が
強まり、河川生態系は劣化してきました。一方、明治以前のわが国固有の
河川工法は、洪水制御に対しては十分に機能していない面があるものの、
良好な生態系や景観を保持してきました。そこで、これまで評価の無いまま
忘れ去られて来た河川伝統技術を洗い出し、現代工法に融合・発展させる
ための方向性を探りたいと考え、本研究集会を開催することとしました。
つきましては、諸事ご多忙とは存じますが、ふるって参加下さいますよう、
ご案内申し上げます。
プログラム
研究集会 「伝統的河川工法の特徴とその課題」
開催日時: 平成15年5月1日(木) 午後1時〜午後5時
開催場所: 宇治川オープンラボラトリー 第4実験棟(401)
〒612-8235 京都市伏見区横大路下三栖東ノ口
京都大学防災研究所附属災害観測実験センター 宇治川水理実験所
(上をクリックすると中書島駅からの徒歩ルートの地図が出ます)
TEL (075) 611-4391
1.特別講演(13:00-14:00) 司会:石垣 泰輔
13:00-13:30:大阪工業大学・綾 史郎 氏: 「淀川治水史」
13:30-14:00:亀岡文化資料館長・黒川孝宏 氏:「大堰川の歴史」
2.話題提供(14:20-17:00) 司会:大本 照憲
14:20-14:40 知野 泰明氏「ライン川における伝統的河川工法について」
(日本大学)
14:40-15:00 M.ラーマン氏
「バングラディッシュにおける伝統的河川工法
Bandal について」
(京都大学防災研究所、バングラディッシュ工科大学)
15:00-15:20 田中 尚人氏「高瀬川・伏見が経験した近世,近代」
(岐阜大学)
15:20-15:40 石野 和男氏
「庭園の遺水を例とした日本古来の河川環境に関する研究」
(大成建設)
15:40-16:00 石垣 泰輔「亀岡盆地の桂川に残る石積み水制について」
(京都大学防災研究所)
5/2見学会写真 1伊賀刎1, 2伊賀刎2, 3上内膳堤(水制)と保津川下り船 ○保津川下り記念写真
16:00-16:20 林 建二郎氏「水害防備林について」
(防衛大学)
16:20-16:40 砂田 憲吾氏「富士川における伝統的河川工法(1)」
(山梨大学)
16:40-17:00 大本 照憲・田中佐知 氏「肥後の伝統的河川工法「轡塘(くつわとも)」について」
(熊本大学、環境調査技術研究所)
3.討議及び宇治川オープンラボラトリーの施設紹介(17:00-18:00)
写真1, 2, 3, 4, 5, 6
懇親会(18:30- 会場:京阪中書島駅周辺、会費:5000円程度)
なお、研究集会及び懇親会に参加ご予定の方は、下記にご連絡いただくよう
お願い申し上げます。
連絡先:
京都大学防災研究所 石垣泰輔
電話(FAX兼用) 075−611−4396
e-mail: ishigaki@uh31.dpri.kyoto-u.ac.jp