平成14年度 第二回土木計画学研究委員会議事録

日時:平成14年11月3日(日)12:15〜13:15
場所:岩手大学工学部テクノホール(岩手県盛岡市)
出席者:林委員長,三星副委員長,越澤副委員長,小林幹事長,谷本,岸,杉山,藤井,秀島,大口,岡本,梶田,木村,坂本,竹林,寺部,萩原,羽藤,松本(幸),矢嶋,山田,岸野の委員兼幹事,内山(代理:清水),喜多,佐藤,谷口,宮城,村橋(代理:多々納),安藤(良),荻野,横山(哲)の各委員,廣畠開催校委員,土井政策重点課題プロジェクト主査,工藤学会担当
欠席者:松中,高田の各委員兼幹事,家田,安藤(昭),石原,井上,大月,小野,貝原,佐藤,関根,多田,松本(雄),横山(克)の各委員,森川政策重点課題プロジェクト主査


配布資料
資料:平成14年度 第一回土木計画学研究委員会 議事録(案)
資料:平成14年度 土木計画学幹事会議事録(案)
資料:部門活動目標調査票
資料:災害リスクマネジメント研究小委員会報告
資料:高齢社会における交通システム整備の体系に関する研究小委員会 平成13年度/平成14年度前半の活動のまとめ
資料:大規模社会基盤施設の計画史的評価に関する研究小委員会 活動報告
資料:ITS社会に向けた交通事故分析に関する研究小委員会 平成14年度活動報告
資料:土木計画学ワンデーセミナー企画書 「効率・環境改善に向けたITS−現状と課題(2)」
資料:規制緩和後におけるバスサービスに関する研究小委員会 活動報告
資料:第二回 継続教育実施連絡会 議事録(案)

審議事項

1.平成14年度第一回土木計画学研究委員会議事録について

・谷本幹事より第一回土木計画学研究委員会議事録(案)の説明がなされ,了承された.

2.平成14年度土木計画学研究委員会活動体制について

・林委員長より,スライドに基づいて土木学会への社会的要請とそれを踏まえた目標およびそれを実現するための委員会の改組案についての説明がなされ,了承された.
・小林幹事長より,改組の趣旨は委員会の機動力を高めることにあることが補足された.
・矢嶋幹事より,イギリスの土木学会にあるような中立性の担保がないのではとの疑問が示された.これに対して林委員長より,その点は土木学会全体の課題であるとした上で,当面は企画委員会を中心に検討しているシステムにあわせ,コンテンツの充実を本研究委員会で図っていきたいとの見解が示された.
・宮城委員より,各小委員会や各重点課題プロジェクトの成果がどのような流れになるのかについて質問が出された.これに対し林委員長より,学会の統一見解を出すことは想定しておらず,学会のホームページなどを用いて情報局を通して成果を発信していきたいとの回答がなされた.論文集での積極的な搭載がなされるよう,学術面だけでなく政策面での貢献という審査基準を設けていただくことも検討している旨,報告があった.
・林委員長より,部門活動票を配布資料に示す内容にて提出したとの報告がなされた.ご意見のある方は,ご連絡をいただきたい.

3.平成14年度土木計画学研究委員会委員,幹事の変更について

・小林幹事長より,活動報告(研究発表会の参加者全員に配布しているA3一枚ものの資料)の記載の通りである旨説明がなされ,承認された.
・小林幹事長より,今年度は委員長の選出が遅れたこともあり,委員の自薦の手続きが未済となっている.遅延についてご理解いただきたい旨説明がなされた.

4.委員会内規について

・小林幹事長より,平成9年以降内規の改正がなされておらず,実状と乖離した内容になっている.現在,幹事会で改正を検討しており,本日はその経過を報告することとし,次回の委員会で内規の改正案を示したい旨説明がなされた.
・秀島幹事より内規および細則の改正のポイントとして,幹事の数,委員長と幹事長の交代のタイミング,組織の形態,春大会,IPメールおよび記録担当,出版小委員会および分科会,委員長と委員の選出プロセス,受託研究の承認などがあることが報告された.
・小林幹事長より,分科会はそもそも内規に認められていない存在であること,ワークショップは引き続き存続させるよう内規を改正する旨,説明がなされた.
・小林幹事長より,研究小委員会および政策重点課題プロジェクトは委員会での報告が,ワークショップは幹事会での報告が義務づけられている旨確認がなされた.
・佐藤委員より,委員会における研究小委員長の実質的な義務は,小委員会の活動報告であることから,一般の委員と小委員長の役割分担を明確にした方がよいとの意見が出された.これに対して,林委員長より,その方向で検討する旨回答がなされた.
・小林幹事長より,旧の内規と新の内規を事務局より近日中に流し,これについてのご意見を伺うとの対応が示された.

5.平成15年度春大会について

・寺部幹事より,日時,場所,開催内容の特色について報告がなされた.
・●●委員より,企画論文の位置づけが認知されておらず,それについてのPRが必要であるとの要望が出された.

6.平成15年度秋大会について

・廣畠開催校委員より,11月26日〜30日のうち3日間を豊橋技術科学大学のキャンパスにて開催する予定であるが,スタッフが少ないため,名古屋市以外の大学,研究機関のスタッフの協力をいただく予定である旨,説明がなされた.その方向で秋大会の準備を行うことが了承された.

報告事項

1.研究小委員会活動報告

・多々納小委員長代理より,資料に基づいて災害リスクマネジメント研究小委員会の活動報告がなされた.小林幹事長より,成果をどのように出すかについて検討していただきたいとの要望が示された.これに対して,多々納小委員長代理より,シンポジウムを再度開催するか,出版するかの検討を現在行っている旨回答があった.
・横山(哲)委員より,資料に基づいて高齢社会における交通システム整備の体系に関する研究小委員会の活動報告がなされた.また,三星副委員長より,来年の5月で一旦活動を閉じ,秋山東京都立大学教授を中心に新体制をスタートさせる予定である旨説明がなされた.
・佐藤委員より,資料に基づいて大規模社会基盤施設の計画史的評価に関する研究小委員会の活動報告がなされた.
・寺部幹事より,資料に基づいてITS社会に向けた交通事故分析に関する研究小委員会の活動報告がなされた.
・清水小委員長代理より,資料に基づいてITS社会に向けた交通事故分析に関する研究小委員会の活動報告がなされた.
・谷口委員より,ITを活用した効率的かつ環境に優しい都市圏物流システムに関する研究小委員会の活動報告がなされた.現在,「物流施策ハンドブック」をイメージした本を執筆しており,来年度に出版の予定である.また,11月29日(金)にワンデーセミナーを開催予定である旨,報告がなされた.
・喜多委員より,資料に基づいて規制緩和後のバスサービスに関する研究小委員会の活動報告がなされた.
・多々納委員代理より,流域管理と地域計画の連携方策研究小委員会に関する活動報告がなされた.
・小林幹事長より,PFI研究小委員会の設置を本日審議すべきであるが,事務局の不手際により委員会の開催案内が小委員長に送付されていない.また,過去に稲村旧委員長に設置の了承を得ているとのことである.このため,設置企画書の提出を後日小委員長に求め,その内容について稟議し,問題がなければ本日にさかのぼって承認するとの対応案が示され,了承された.
・林委員長より,他の研究委員会とのジョイントとなっている小委員会についても,委員会において報告を行うよう要請がなされた.
・三星副委員長より,小委員会においても技術者資格や継続教育,国際化等など運営重点課題に関する意見や成果もいただきたい旨,各小委員会に要望がなされた.
・林委員長より,各研究小委員会より幹事を一名選出することが要請され,了承された.後日,その依頼を委員長宛てに送付することとなった.

2.政策重点課題プロジェクト活動報告

・林委員長より,需要予測および道路社会資本政策重点課題プロジェクトの活動報告がなされた.既に,三回の会合を開催しており,手法の技術的な面に欠点があったのか,使い方に欠点があったのかについて検証する予定である.また,松本(幸)幹事より,「政策および計画スキーム」「需要予測テクニカルリサーチ」の二つに分けて検討する予定になっている旨,報告がなされた.
・三星副委員長より,国民に我々の考え方を発信していくことが重要である旨コメントが出された.道路社会資本政策重点課題プロジェクトにおいて,なぜ対象を道路に限定しているのかについて質問が出された.これに対して林委員長より,最初はあまり対象を広げすぎないようにし,まずは現在最も関心の高くかつ重要な対象である道路を選んだとの回答がなされた.
・土井政策重点課題プロジェクト主査より,土地利用コンフリクト政策重点課題プロジェクトの活動報告がなされた.手続き面と実態面から実証し,制度的な提案を行いたいと考えている.そのためには,計画学のメンバーではなく,弁護士など我々の議論を批判していただけるメンバーを入れて活動する予定である旨,説明がなされた.
・越澤副委員長より,都市再生政策重点課題プロジェクトについての活動報告がなされた.メンバーを決定しつつあり,今後の活動についてご意見があれば頂戴したい旨要望が出された.

3.運営重点課題プロジェクトについて

・三星副委員長より,今年の6月よりセキュリティーの観点から資格制度の検討メンバーをクローズした旨報告がなされた.過去の議論はそのまま現在の検討に活かされている.意見のある方は,三星副委員長までご連絡願いたい旨要望が出された.
・横山(哲)委員より,資料に基づいて継続教育実施連絡会の活動状況について説明がなされた.
・林委員長より,各部門の活動を情報局が一元的に管理するために,各連絡に際しては情報局(tanimoto@sse.tottori-u.ac.jp)にCCしていただくよう要望が出された.
・三星副委員長より,一般のコンサルタント向けおよび一般市民向けのセミナーがあってもよいのではとの提案がなされ,その方向で検討をしていくこととなった.