平成15年度 第1回設計役割小委員会 議事録
日時:平成15年5月23日(金) 15:00-18:00
場所:土木学会会議室
出席者(敬称略):椛木、駒田、岩田、高木、盛川、大友、斎藤、廣瀬、松井、石川(記)
議事:『設計役割』討議
資料-1前回議事録(配布済)
-2活動手法
-3設計の役割と分担
-4国土交通省公共事業コスト構造改革プログラム
議事内容
1.活動手法の説明(椛木委員長)
・今後委員会を2WGに分かれて調査研究を行ない、WG成果を年内にまとめて発信する。
・WGは、1.「設計」の果たすべき役割WG(大友WG長、駒田、高木、盛川、松井、椛木)、2.設計施工一括方式WG(廣瀬WG長、岩田、石川、齋藤、椛木)とする。
2.討議(活動手法に対する各委員による討議)
・何故「設計施工一括方式」に絞るのか理由を明確化しておく必要がある。
・DB方式の現状は、発注者、施工者共に混乱をしている。「設計者」としてDB方式を研究し何が課題なのかを整理する必要がある。
・現状のDB方式において「設計者」の役割を明確化して国民に対するアカンタビリティーを果たすべきである。
・どういう形の設計施工一括方式がよりベターなのか。異業種JV(コンサルタント、GC)が必要と考えるが、設計施工分離という会計法(建設業法?)がネックとなるのではないか。
・土木学会のコンサルタント委員会(官・学・民)の集まりであるこの会にて、「設計者の役割」はいかにあるべきかを議論し課題解決に向けた発信を行うべきである。建設コンサルタント協会ではなく土木学会において議論する意味は大きいと考える。
・設計施工の分離発注、一括発注の問題点を整理する必要がある。
・設計なんて誰が行なっても同じという意見もあるが設計者には、職能ではなく役割があるはずである。土木の分野で、設計者が何を果たすのかを議論するのがWG1ではないのか。
・一部の施主は、誰が設計を行なっても同じ結果が得られると考えている場合もある。同じ共通仕様書に基づき設計を行っても、設計者の知識と能力によって、解は違ってくる場合もある。
・最終的なアウトプットをどうするのかを議論しておく必要がある。
・業界的役割論(分離or一体)←設計の機能(STAGE毎)→最適化(性能規定)。技術力に基づく設計があり、設計者の役割がある。
・昨今の我が国の現状は、コスト至上主義となる傾向が多く見うけられ、性能が確保されずにコスト削減を行なう例もある。
・日本は欧米に比べ設計論といわれるものが殆ど無い状態である。伊藤学先生に設計論に関して、当委員会で講演を依頼してはどうか。
・この委員会で議論すべき事項は、「コンサルタント」の役割ではなく、「設計者」の役割である。役割分担ではなく、理想論を議論すべきと考える。
・資金計画をどうするなどの事業手法想定は、設計者の役割ではない。このような議論を行なうことにより、設計の定義が見えてくる。
・定義を整理するため、キーワードを出し、議論を行い、それから枠組みを作ってみてはどうか。
・当面は、WG1を全員で議論する(委員長)。
次回委員会日程
次回は7月7日(月)15:00-18:00 とする。
以上