土木分野の景観研究の歴史は約40年になる。ゼロからはじまったその道の上で、私たちは景観の研究をしている。まずはそのことの意味を充分受け止めたい。 研究は蓄積されてこそ研究となる。同時にその蓄積は、常に革新的であろうとする個別具体のチャレンジの集積であらねばならない。誰もが感じている時代と社 会の変化の中で、あるいは忙殺される日々のなかで、誰もが皆、何かを考え、模索し、あがいている。ましてや3.11を経験して、景観に何ができるのかと。 その悩みこそが、研究のエンジンである。 今回のワークショップでは、景観研究を本気で悩んでいるメンバーが、各々の未だ形になっていない思考の一端を持ち寄り、披露し、その交錯が放つスパークを 共に眺め、何かを感じてみたいと思う。 景観研究の渦中にある方、景観研究の扉を開けようとしている方、あるいは扉の前にたっている方、どうぞこの場にお越しください。景観研究という得体の知れ ない対象と向き合い、悩むことの楽しさを、ぜひご一緒に。  
 

日時・場所 :2011年8月4日(木) 場所 土木学会講堂

 

プログラム

14:30−14:40 主旨説明:景観デザイン委員会幹事長 佐々木葉(早稲田大学)
14:40−16:00 私が今考えていること
        山口敬太(京都大学)        景観の計画論 再考
        星野裕司(熊本大学)        景観をつくることと景観について考えること
        平野勝也(東北大学)        景観は研究たり得るか?〜個人の悩みと分野の悩み〜
        中井 祐(東京大学)         近年の自身の研究と実践のコンセプト(のラフスケッチ)
        深堀清隆(埼玉大学)        景観評価研究の行方
        佐々木葉(早稲田大学)     操作的景観論は終わっていない 
        斎藤 潮(東京工業大学)  景観研究の(個人的恣意的)展望
16:10−17:45 参加者全員で自由討議
17:45−18:00 総括的展望 景観・デザイン委員会委員長 天野光一(日本大学)
18:00−19:30 懇親会

 

参加費:無料 

申し込みは、土木学会事務局(担当:田中)まで。

 

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