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所在地:埼玉県さいたま市本町東1・2丁目地内 地図 | |||||||||||||||||||
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・長い長い方形の広場をいかに造るか。駅から目的地への斜め動線を引くと必然的に生まれる鋭角の三角形がモチーフとなる。素直すぎるが中心線に平行に軸を通すかこれが解となろう。芸術劇場やバラ園のアプローチとしても彫刻群やバラ花壇は通俗的だが、素材の選択、使い方、形の完成度はいずれも高く、暫定設計にはもったいない。移動と滞留のコミュニケーションも良くデザインされているが、個人的には広さ感と開放感が欲しい。(北村) ・駅と駅前が街の顔としての賑わいと品格を備えている例は、残念ながらそう多くない。その責任はデザインだけでなく都市政策にも及ぶ。与野本町は日本のどこにでもある中途半端な駅前だが、ゆとりあるスペースと、場という概念を理解したデザイナーとを幸運にも得たことによって、なんとなくほんわかとした心地よい雰囲気が生まれた。かなり広大な空間を、やれ軸線だの、ゾーンだと、大げさな語彙を用いることなくそれでいて単調にならずに仕上げるのは、容易ではない。〈地〉としての広場の手本として学ぶことが多い作品である。(佐々木) |
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