Civil Engineering Design Prize 2001, JSCE
中筋川ダム
所在地:高知県宿毛市平田町黒川地先 地図
氏名
所属
役割
高橋和夫
建設省四国地方整備局中筋川総合開発工事事務所所長(当時) 階段化による減勢の発想
糸林芳彦
水資源開発公団理事(当時) 中筋川ダム下流面形状検討委員会委員長
荒井 治
建設省四国地方整備局河川部長(当時) 階段化による減勢の発想
竹林征三
建設省河川局開発課開発専門官(当時) 景観設計を積極的にダムに取り入れた
岩永建夫
財団法人ダム水源地環境整備センター研究第一部次長(当時) 景観設計
岡田一天
株式会社プランニングネットワーク 景観設計
宝示戸恒夫
清水建設株式会社広島支店土木部 施工管理
・アシンメトリーなタワーやオリフィス口をシンメトリーに整え、単調な堤体の越流面の階段化による落水の減勢がデザインの意図であり、機能制約を乗り越えて優れた形態とおさまりが実現している。気になるのは汚れである。コンクリート構造物の最大の問題である汚れは、雨水の表面の跳ね、溜まり、流れに沿って進行する。デザイン処理のキーポイントは水みちの処理であり、縦のストライプをいかに入れるかである。(北村)

・従来の近代コンクリートダムの形態が機能一辺倒であることの反動から、上辺だけのテクスチュアや機械室などにやたらと凝った装飾的デザインがはびこる中で、トータルに考えて機能と形をデザインした好例と評価したい。しかし今回現地を見て、完成後月日がかなり経ち、階段状にデザインされた堤体コンクリートの汚れが見苦しく目立ちはじめた事は、デザイナーにとっても大きな誤算だったかもしれない。コンクリートの汚れはここだけでない今後の課題であろう。(田村)
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