Civil Engineering Design Prize 2001, JSCE
鹿児島本港の歴史的防波堤
所在地:鹿児島県鹿児島市本港新町3番地1 地図
氏名
所属
役割
兼子和彦
地域開発研究所取締役 歴史的防波堤の履歴に関する調査、基本計画
町山芳信
地域開発研究所設計部副主任研究員 歴史的防波堤の意匠および設計、修景施設等のコンセプト提案及びディテール設計
前田 格
地域開発研究所設計部研究員 設計作業補佐
上園謙一
鹿児島県土木部鹿児島港湾事務所所長(当時) 事業発注、基本事項の検討
森永 明
鹿児島県土木部鹿児島港湾事務所港湾課長(当時) 予算管理、設計管理、施工管理
杉山充男
鹿児島県土木部鹿児島港湾事務所港湾課(当時) 予算管理、設計管理、施工管理
※当初掲載した授賞対象者のお名前に誤りがあり、関係者の皆様にご迷惑をお掛けしたことをお詫びいたします。
・桜島フェリーターミナルの賑わい空間の脇に、幕末から明治時代の石積み防波堤を巧みに保存・修景し、ボードウォーク、防護柵などに配慮し、海に面して落着いた雰囲気の空間が創造されている。市街地から若干離れているが、早朝からの利用も盛んであり、市民から愛される空間になっていることが感じられた。ただ、桜島の視点場への配慮が欠けるとともに、水族館や連絡橋など他施設と一体的な設計がなされなかったことが惜しまれる。(大熊)

・歴史的構造物の保存活用の重要性は徐々に世の中に浸透しつつあるが、そのことが当たり前というには程遠い。人々の情熱的な努力によって何とか生き残っても、ホルマリン漬けにされたり、場違いなところへ移築されてしまったりする。そんななかで、この防波堤は、本当にさり気なく当たり前に保存されている。これは凄いことだと思う。惜しむべきは、周辺整備もあまりに当たり前なために、歴史と現代の緊張感によって双方の魅力を引き立てていないことである。(佐々木)
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