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所在地:愛知県豊田市久保町3丁目 地図 事業者:豊田市建設部公園課河川課 |
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・「包容力」が高い空間というのがある。それは無限定で、自由に使える空間であり、言ってみれば「なんでもあり」の空間である。 わが国の都市空間、殊に公共施設(道路、公園、広場、河川敷等)がつくる空間はそれぞれに様々な管理法があり、また安全を優先するあまり、様々なルールに縛られ、自由に使うことは殆ど困難である。一方、人びとは他人や制度に強制されずに、自らの思いに沿って自由に自らの時間を過ごすことで満足を覚える。都市の中にはこのような思いを満たせる空間、「包容力」が高い空間が是非とも必要である。 児ノ口公園には、遊び方を決めることになる遊具もない。また歩く場所や座る場所を決めることになる園路やベンチもない。あるのは自然と何にでも使える広い広場だけである。人が自由に使えることを許容している空間である。児ノ口公園は市の中心に近い位置に「包容力」が高い空間を造り出すことに成功している。(加藤) ・この公園の魅力は、豊かな緑と生き物の棲む小川にある。遊具や運動施設はない。かつてあった緑と小川を壊して広場と遊具と運動施設をつくった場所が、もう一度もとに戻った。この場所の変化は象徴的である。再生された緑と小川はかつてのそれとまったく異なる意味を持つ。それは「自分達が作り、守り、育てている」という強い自覚を持つ人々を生み、それが地域のプライドとなっていることだ。 ・昔遊びの達人だった地域のおじさん達が、今の子供達や近隣の人々のために理想の空間を思いのままに創りこんだ、魅力あふれる公園です。「市民参加」という時代のキーワードにおもねるのではなく、一見ありふれた風景だが私達が懐かしさを感じる風景を丁寧に創り、さらにそれを育てていく仕掛けが市民を軸にしっかりとできあがっています。 |
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