Civil Engineering Design Prize 2003, JSCE
Civil Engineering Design Special Prize 2005, JSCE
Urban design in City of Yokohama
所在地:横浜市内
事業者:横浜市都市計画局都市デザイン室(当時) 等
授賞対象者
氏名
所属
役割
国吉直行
横浜市都市計画局都市デザイン室長(当時) 活動開始期(1971年)から現在まで継続して都市デザインを担当、全てのプロジェクトに参画。近年は赤レンガ倉庫周辺や水際線、日本大通り等を担当
岩崎駿介
横浜市企画調整局都市デザイン担当副主幹(当時) 活動開始期の活動リーダー。海外情報も組み入れた横浜の都市デザインの活動理論を構築し、歩行者の視点からの取り組みを初めて実践。
内藤淳之
横浜市都市計画局都市デザイン室長(当時) 都心プロムナードや市街地環境設計制度創設を担当
西脇敏夫
横浜市都市計画局都市デザイン室長(当時) 元町や伊勢佐木町のショッピングモール演出や山下公園前面街区の整備を担当
北沢猛
横浜市都市計画局都市デザイン室長(当時) 歴史を生かしたまちづくり要綱制定と運用を担当―開港広場やドックヤードガーデンを担当。現在は外部専門家として文化芸術創造都市を主導
横浜市都市計画局都市デザイン室(当時)
横浜市における都市デザイン活動を主導
講評
都市計画局都市デザイン室(現;企画調整局都市デザイン室)を中心とした横浜市の街造りへの取り組みについては、あらためて論ずるまでもない。歴史的建造物の保存活用、大桟橋、MM21の開発、みなとみらい線の整備、日本大通り、汽車道など、枚挙にいとまがない。その成果については、横浜の歴史性や街の多様性を楽しみに訪れる人たちの楽しげな顔を見れば分かる。多くの人が認めるところだ。長年に渡る総合的な取り組みと成果を高く評価したい。(内藤)

ともするとベイエリアのモダンな空間デザインや赤レンガ倉庫等の歴史的な建物に目が行きがちだが、それらは企画調整局都市デザイン室を中心に横浜がかたちにしてきた沢山の仕事の一部でしかない。スマートな都市景観の裏には、できることはなんでもしよう、今は無理でも将来可能性があるなら仕込みだけでもしておこう、という泥臭い執拗さがある。美しいまちをつくるには何よりも「続けること」が必要であることを横浜の街並みは我々に語りかけている。(樋口)

横浜市の一連の都市デザインは、行政としての仕組み、法的な対応、都市づくりの視点、質の高い景観デザイン成果等、都市デザイン、景観デザインに関する多様な視点から評価する必要がある。その一つは35年の長きに渡り、時代のニーズに対応しながら都市デザインのコンセプトを維持し続けている点、景観デザイン事業の成果が質の高いデザインレベルを確保している点、常に時代に対応した新しい考え方、価値を提案し実現している点、そしてその連続が都市景観としての横浜市のアイデンティティを形成している点などが評価でき、特別賞として値するものと考える。(宮沢)

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