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所在地:兵庫県神戸市兵庫区駅南通5丁目 地図 事業者:神戸市 神戸市住宅供給公社 都市基盤整備公団関西支社(現・UR都市再生機構) |
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わが国の駅前地区における再開発等のプロジェクトで、商業棟や住居棟が立ち並び、その間の空間が公共空間として整備されている例は数多く見受けられる。しかしながら、再開発等によって、建築物が整備され、また外部空間としての街路もそれなりに整備されているだけという例も多い。実はこのキャナルタウン兵庫もあまり期待はしていなかった。実際最寄の駅から駅前広場部分に降り立ったときは失望した。運河に関係するモニュメントはあるものの単に商業棟に囲まれた放置自転車も気になる面白みに欠ける空間であった。とにかく全体は見ておこうと商業棟の脇を通り過ぎ住居空間に進むにつれ評価は大きく変わる。運河という歴史性のあるデザイン上のキーワードをいやみにならない程度に用い、商業棟の一部から、住居棟、終端の公園まで、一貫性のある空間が連続していたのである。建築も2階部分までのファサードが外部空間との一体性を確保すべく素材が統一され、その結果住居棟に囲まれた空間は、公園へと一貫した空間であると同時に、建築のあまりの空間ではなく、居住者のための共有の空間となっているといって良い。選考に当たっては前述した入り口部に問題があるため、思い悩んだことは事実である。しかし、通り一遍に流れそうな開発の中で、一貫性を持ち、かつ周辺建築と一体となったこのような空間を作り上げたことは受賞に値すると考えた。(天野) 明治元年に開港された兵庫港は、国際港都神戸の発展の基礎となってきた。その産業遺産である運河や鉄・レンガでつくられた建造物が歴史的景観として現在までその名残をとどめている。 |
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