所在地:大分県由布市湯布院町湯の坪 地図
事業者:各建築物の施主、湯の坪街道周辺地区景観協定委員会
氏名 |
所属(当時) |
役割 |
高尾忠志 | 九州大学大学院 工学研究院 建設デザイン部門 特任助教 | ・ルールの技術的な検討 ・店舗の設計に対する審査と改修方法のアドバイス |
太田洋一郎 | とこやおおた | ・地区住民の合意形成推進 ・ルールの検討・運用における店舗関係者との調整 |
桑野和泉 | (株)玉の湯 代表取締役社長 | ・ルールづくりに対するコンセプト提案 ・地区住民の合意形成推進 |
池辺秀樹 | (株)玉の湯 | ・地区住民の合意形成推進 ・ルールの検討・運用における店舗関係者との調整 |
小林華弥子 | 由布市議会議員 | ・ルール検討・運用における全体コーディネート |
湯の坪街道周辺地区景観協定委員会 | ・湯の坪街道周辺地区景観協定に基づく店舗関係者とのデザイン調整 | |
由布市 都市・景観推進課 | ・湯の坪街道周辺地区景観計画に基づく店舗関係者へのデザイン指導 ・ルールづくりへの技術的なアドバイス |
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由布市 湯布院振興局 | ・地区住民の合意形成推進 ・ルールづくりへの技術的なアドバイス |
まちなみをいいものにしてゆくためのプロセスのデザインをどう評価するか。これが本作品によってデザイン賞選考委員会に与えられた課題である。しかも、そのプロセスのデザインは、具体的に道路や建築物をつくることによってまちなみを整備してゆくプロセスでもない。外部資本が入り込んで無秩序になってしまったまちなみの景観を「地区住民主体で景観に関するルールを策定し、多様性を尊重しながら緩やかに景観コントロールを行ってゆく」というプロセスのデザインである。
ルールの策定も運用も、行政によるトップダウンではなく、行政と住民が協働で取り組むということで、「地域で話し合って決める」という共同体意識の尊重のもとで行うということであり、プロセスデザインのなかに共同体の再構築といった困難な課題に果敢に取り組む事業である。こうした取り組みを評価する枠組みや方法自体も今後考えなければならない課題である。その意味でデザインの領域に新たな方向性を提案する事業である。(桑子)
ルールの策定も運用も、行政によるトップダウンではなく、行政と住民が協働で取り組むということで、「地域で話し合って決める」という共同体意識の尊重のもとで行うということであり、プロセスデザインのなかに共同体の再構築といった困難な課題に果敢に取り組む事業である。こうした取り組みを評価する枠組みや方法自体も今後考えなければならない課題である。その意味でデザインの領域に新たな方向性を提案する事業である。(桑子)