氏名 |
所属(当時) |
役割 |
加藤源 | (株)日本都市総合研究所代表取締役 | ・デザインコンセプト、基本計画の立案 ・全体調整(マネジメント) |
茂手木功 | (株)日本都市総合研究所取締役 | ・デザインコンセプト、基本計画の立案 ・全体調整(マネジメント) |
下田明宏 | (株)ディーエム代表取締役 | ・ランドスケープデザインの立案、監修 |
大津正己 | 株)ディーエム取締役 | ・ランドスケープデザインの立案、監修 |
栗生明 | (株)栗生総合計画事務所主宰 | ・建築デザインの立案、監修 |
大野文也 | (株)栗生総合計画事務所取締役副所長 | ・建築デザインの立案、監修 |
面出薫 | (株)ライティング プランナーズ アソシエーツ代表取締役 | ・照明デザインの立案、監修 |
田中謙太郎 | (株)ライティング プランナーズアソシエーツ取締役 | ・照明デザインの立案、監修 |
篠原修 | 政策研究大学院大学教授 | ・創成川通・札幌駅前通デザイン検討委員会委員長 ・デザインに係る指導、助言 |
小林英嗣 | 北海道大学大学院工学研究科教授 | ・創成川通・札幌駅前通デザイン検討委員会委員 ・デザインに係る指導、助言 |
笠康三郎 | (有)緑花計画代表取締役 | ・創成川通・札幌駅前通デザイン検討委員会委員 ・デザインに係る指導、助言 |
札幌市 | ・都心のまちづくりの構想、計画の立案 ・デザイン検討体制の構築 ・地元との意見調整機会の設置 |
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国土交通省北海道開発局 | ・札幌市整備区間と協調したデザイン、設計、施設整備の実現 | |
緑を感じる都心の街並み形成計画策定委員会 | ・オープンスペースネットワークの考え方やそれらの活用、管理のあり方を提案。 ・札幌駅前通及び創成川通の再整備に関する基本計画の策定 |
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創成川通・札幌駅前通デザイン検討委員会 | ・デザインの立案、監修 | |
創成橋保存技術検討委員会 | ・石造アーチ橋の復元に係る技術検討 | |
創成川アートワーク委員会 | ・創成川地上部空間に組込むアートワークに係る作家選考と監修 | |
札幌駅前通まちづくり株式会社 | ・札幌駅前通地下歩行者空間の管理・運営 | |
札幌大通まちづくり会社 | ・狸二条広場の利用窓口等 |
札幌駅前通の地下歩行空間に入った時に感じたのは、五感に響くやすらぎといえばいいだろうか。地下空間にありがちな不快な反響音が少なく、照明のグレアも無い。空間の基調となる落ち着きのある照度と柱や壁の明るさとの対比も目に心地よい。地上との光や空気感のつながりを感じさせる仕掛けも秀逸であるし、沿道との境界のイベントスペースやギャラリー空間もよく活用されている。一方創成川通は、これだけ壮大な事業を実現させた情熱と関係者のご苦労は十分に想像できたが、アートワークを含めた様々なデザイン要素が、広いとは言えない空間に対し多過ぎるように感じた。
都市的な快適さと賑わいを感じられる札幌駅前通と、水と緑に安心して親しめる創成川通は、それぞれの固有のストリート文化を確かに発信し始めているといえるだろう。札幌の人びとが、このふたつの高質な公共空間を得たことを、素直にうらやましいと思った。(須田)
河川と街路、地下歩行空間と街路という、各々異なる機能を併せ持つ2本の通りのデザインを同時に進めるというのは大変興味深い。事業主体や管理者・関係者が多数存在するため、その調整には大きな労力を費やしたと想像される。そのご苦労に敬意を表したい。
札幌駅前通は、平面街路の車線を減じて地表と地下空間を結ぶユーティリティスペースを生み出している。地下には天候などに左右されない快適な歩道を整備するという発想は、昔からの地下街が定着した雪国札幌市ならではの事業と思わせる。隣接する商業施設などと一体となった整備が行われたことにより、さらに心地よい空間が生まれている。
同様に創成川に沿った平面街路の車線を減じ、地下化するというのも、人が憩える場所を重視するという発想か。こちらは車線が半減したとはいえ、街路に挟まれたさほど広いとは言えない川沿いの空間に、多くのものを配置しすぎたように見える。川沿いは緑豊かな開かれた空間がよいと思う人は多いのではないか。(椛木)
都市的な快適さと賑わいを感じられる札幌駅前通と、水と緑に安心して親しめる創成川通は、それぞれの固有のストリート文化を確かに発信し始めているといえるだろう。札幌の人びとが、このふたつの高質な公共空間を得たことを、素直にうらやましいと思った。(須田)
河川と街路、地下歩行空間と街路という、各々異なる機能を併せ持つ2本の通りのデザインを同時に進めるというのは大変興味深い。事業主体や管理者・関係者が多数存在するため、その調整には大きな労力を費やしたと想像される。そのご苦労に敬意を表したい。
札幌駅前通は、平面街路の車線を減じて地表と地下空間を結ぶユーティリティスペースを生み出している。地下には天候などに左右されない快適な歩道を整備するという発想は、昔からの地下街が定着した雪国札幌市ならではの事業と思わせる。隣接する商業施設などと一体となった整備が行われたことにより、さらに心地よい空間が生まれている。
同様に創成川に沿った平面街路の車線を減じ、地下化するというのも、人が憩える場所を重視するという発想か。こちらは車線が半減したとはいえ、街路に挟まれたさほど広いとは言えない川沿いの空間に、多くのものを配置しすぎたように見える。川沿いは緑豊かな開かれた空間がよいと思う人は多いのではないか。(椛木)