構造工学シンポジウム論文賞は,構造工学論文集に掲載され,かつ構造工学シンポジウムにおいて講演を行った論文のうち,構造工学における学術,技術の進歩発展に寄与し,独創性と将来性に富むと認められた評価の高い論文に授与されるものである.
去る4月2日・3日に京大会館にて開催された第48回構造工学シンポジウム(日本建築学会との共催)で発表された166編の論文から,以下の8編の論文・著者に対して「構造工学シンポジウム論文賞」が授与された.5月28日に構造工学委員会による表彰式が行なわれ,三浦委員長より著者に対し盾と副賞が贈られた.
「局部座屈とねじりを考慮した鋼箱形断面を有する骨組の終局挙動解析法」
崎元達郎・鶴田栄一・木下照章・三好 喬・渡辺 浩
「斜組杭式桟橋の地震応答特性と耐震性能照査」
横田 弘・濱田純次・大熊弘行・麻生川学・佐藤 博
「FEMを用いた積層ゴム支承の局部せん断ひずみ評価に関する研究」
松田泰治・大塚久哲・中島崇之
「引張力を受ける鉛プラグ入り積層ゴムの限界特性に関する実験」
大塚久哲・栗木茂幸・池永雅良
「鋼材の腐食耐久性評価のための環境促進実験とその促進倍率に関する基礎的研究」
伊藤義人・岩田厚司・貝沼重信
「面外曲げを受ける波型鋼板ウェブPC鉄道箱桁橋の接合部の耐疲労性状に関する実験的検討」
杉本一朗・村田清満・平岡慎雄・豊原正俊・溝江慶久・町田文孝
「矩形断面共同溝の耐震性能の1次判定法」
西岡 勉・運上茂樹
「せん断補強筋を有するせん断破壊型RC梁の衝撃挙動に関する数値シミュレーション」
岸 徳光・三上 浩・安藤智啓・松岡健一
これらの論文は,構造工学論文集Vol.48Aに掲載されている.
(構造工学委員会構造工学論文集編集小委員会/日本大学 野村卓史)
JSCE Committee of Structural Engineering