構造工学シンポジウム論文賞は,構造工学論文集に掲載され,かつ構造工学シンポジウムにおいて講演を行った論文のうち,構造工学における学術,技術の進歩発展に寄与し,独創性と将来性に富むと認められた評価の高い論文に授与されるものである.
去る4月7日・8日に日本学術会議にて開催された第50回構造工学シンポジウム(日本建築学会との共催)で発表された157編の論文から,以下の8編の論文・著者に対して「構造工学シンポジウム論文賞」が授与された.5月11日に構造工学委員会による表彰式が行なわれ,藤野 陽三委員長より著者に対し楯と副賞が贈られた.
「繰り返しせん断力を受ける斜め補剛パネルの強度と変形能」
葛西昭・宇佐美勉・水谷正樹
「制震ダンパーとしての座屈拘束ブレースの要求性能」
宇佐美勉・加藤基規・葛西昭
「損傷力学による既設RC桁の耐荷性能評価法に関する研究」
園田佳巨・結城洋一・杣辰雄・牧角龍憲
「コンクリート圧縮強度130N/mm2・せん断補強鉄筋降伏強度1200N/mm2までを用いたRCはりのせん断耐力算定式」
秋山充良・王衛侖・前田直己・鈴木基行
「縦形鋼製ダンパーを有するRC高架橋の振動台実験と解析」
岡野素之・大野了・松本信之
「空洞を有する地盤の支持力特性に関する数値解析」
清住真・彭芳楽・大内正敏・日下部治
「軽量コンクリートを用いたせん断補強筋のないせん断破壊型RC 梁の重錘落下衝撃挙動解析」
岸徳光・三上浩・松岡健一・竹本伸一
「AFRPシートを巻き付け補強した鋼管橋脚模型の耐荷性状に関する静載荷実験」
小室雅人・岸徳光・三上浩・池田憲二
これらの論文は,構造工学論文集Vol.50Aに掲載されている.
(構造工学委員会 構造工学論文集編集小委員会 幹事長/九州大学 園田佳巨)
JSCE Committee of Structural Engineering