―――全国大会が 今 変わります―――



はじめに

社会基盤整備を担う土木工学において、最近の社会的なニーズは複雑なものとなり、土木工学に求められる内容も多様化しております。それらを統合する意味では、全ての部門が一同に会して開催される、土木学会全国大会は非常に有意義な行事であると言えます。

このような全国大会をより良いものにするためには、会員サービスの向上や、運営の効率化が望まれることろであり、時代に合わせて実施方法の見直しが必要と考えております。

全国大会委員会では、全国大会の運営方法の具体的な改善策として、講演概要集のCD-ROM化、講演申込みの電子化、大会運営経費の改善をとりあげ、これらを2000年度の全国大会から実施致します。


CD-ROM版概要集の発行

環境にやさしく表現の多彩なメディアを目指そう.

従来の講演概要集は、印刷物として各部門毎の分冊となっており、汎部門性に乏しく、紙という資源を多く消費し環境にやさしいメディアとは言えませんでした。

そこで、全部門の講演概要をCD-ROMに収めた概要集の発行を計画しています。CD-ROM版概要集は、印刷物に比べ取扱いに多少不便な点もありますが、カラー表示が可能であること,検索機能を付加しデータベースの機能を持たせること、URLリンク等の貼付けにより概要集に収録できない多くの情報を間接的に載せることができること、印刷物よりも安いこと等、多くのメリットがあります。

このため、2000年度の全国大会からCD-ROM版概要集を発行致します。


受付等の電子化

無駄を省いて,時間・経費・手間を節約しよう.

講演申込みに際しては、投稿される会員の手続きから、事務局における各種処理業務まで、多くの手続きが必要となっており、事務処理も破綻しかねない状況にあります。

その解決策として、インターネットを利用した各種ツール等を利用し、各種受付、原稿の登録、各種費用の振込手続等の電子化を図ろうとしております。

これらが実現されれば、会員の皆様の手続きも簡素化され会員サービスも向上するものと思います。この第1歩として、2000年度全国大会においては、まず講演申込の電子化を実施致します。


収支構造の改善

受益者負担のすっきりした運営を考えよう.

全国大会の実施においては多くの運営費用がかかっています。運営費用縮減のために、主催支部等で種々の努力を頂いておりますが、その費用は会員から徴収する参加料や講演申込料が充当されます。

しかしそれだけでは賄いきれず、現状では、かなりの部分を講演概要集の売上げ利益で補っています。 この収支構造は、受益者負担という観点からは適切でなく、また、種々の改善努力が直接経費削減に反映しにくいことから、大会の運営に係る費用は参加者全員から均等に負担して頂くのが適切であると考えています。

この趣旨にもとづき収支構造の改善を2000年度の全国大会から実施致します。


以上について皆様の御意見をいただきたいと思います。

アンケートにお答え下さい。