研究討論会 |
研-01 鋼構造物のLCC評価の現状と将来展望 | 鋼構造委員会 | |
研-02 コストダウンと競争力向上に向けて −構造計画の地平− | 構造工学委員会構造計画小委員会 | |
研-03 流域管理と地域計画の連携について考える | 水工学委員会,土木計画学研究委員会/ 流域管理と地域計画の連携方策に関する研究小委員会 |
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研-04 海洋環境利用と土木工学の新しい方向性 ―海洋環境はビジネスになるか― | 海洋開発委員会 | |
研-05 ISO対応の必要性 −いま,求められるべき対応− | ISO対応特別委員会 | |
研-06 21世紀の斜面工学の創生 −防災・維持管理・環境・計画・景観− | 地盤工学委員会斜面工学研究小委員会 | |
研-07 減・免・制震手法による耐震性能の新しい向上策 ―動的解析による設計の新たなる展開― | 地震工学委員会 | |
研-08 “アセットマネジメント導入への挑戦” 〜新たな社会資本マネジメントシステムの構築に向けて〜 | 建設マネジメント委員会 | |
研-09 今舗装に求められるもの 〜交通そして水・音・熱へ〜 | 舗装工学委員会 | |
研-10 アジアにおけるITSの発展 | 国際委員会 | |
研-11 幻の橋梁エンジニア・増田淳再発見 | 土木史研究委員会 | |
研-12 四国の景観デザイン | 景観・デザイン委員会 | |
研-13 リスクマネジメントとしての都市再生:「密集市街地を巡る課題と展望」 | 土木計画学研究委員会 | |
研-14 我が国の社会資本整備は終わったか? | 建設技術研究委員会 | |
研-15 次世代への情報発信 −コンクリートをひとつの事例として− | コンクリート委員会コンクリート教育研究小委員会 | |
研-16 石炭灰有効利用技術について −循環型社会を目指して− | エネルギー土木委員会 | |
研-17 わが国の『土木』拠点をつくる −神戸土木博物館(仮称)の新しい事業プロセス− | 土木学会土木博物館(仮称)具体化検討委員会 | |
研-18 技術者の充実したキャリアパスを目指して | 土木学会技術者資格委員会・継続教育実施委員会・技術者教育プログラム審査委員会・技術者登録委員会 | |
研-19 高齢・長寿社会とシビル・エンジニア | コンサルタント委員会 | |
研-20 放射性廃棄物処分における工学技術の現状と信頼性向上に向けた課題 (長期バリア性能を中心として) | 原子力土木委員会 |
● 研-01 鋼構造物のLCC評価の現状と将来展望 | 上へ |
座 長 | 森 猛 (法政大学) |
話題提供者 |
中谷 昌一 (国土技術政策総合研究所)) 杉山 郁夫 ((株)日建設計シビル) 原田 隆郎 (茨城大学) 杉崎 守 ((社)日本橋梁建設協会)) 杉本 一朗 ((財)鉄道総合技術研究所) |
主 題 | 性能設計への移行とも相俟って,土木構造物のLCC(ライフサイクルコスト)評価の重要性はますます高まってきている.それにも関わらず,LCCの評価手法がどこまで進歩・発展しているのか,今後活用していく上で何が課題として残されているのかは必ずしも明確になっていないのが実状である.本研究討論会では,鋼構造に関して具体的にLCC評価を実施した事例の紹介,鋼橋を対象とした維持管理・保全システムとLCC評価の関連性等についての話題提供を通じて,鋼構造物のLCC評価実施の問題点および今後の課題は何なのか,LCC評価・実施が鋼構造物の将来展望にどのように影響するのか等について,広範な視点から討論を行う. |
会 場 | 工学地区 工学−K棟 工-K201 |
● 研-02 コストダウンと競争力向上に向けて −構造計画の地平− | 上へ |
座 長 | 藤野 陽三 (東京大学大学院工学系研究科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
話題提供者 |
小川 篤生 (日本道路公団技術部) 津吉 毅 (東日本旅客鉄道(株)建設工事部構造技術センター) 阿部 雅人 (東京大学大学院工学系研究科)) 春日 昭夫 (三井住友建設(株) PC設計部長) 相河 清実 (鹿島建設(株) 土木設計本部) 米沢 栄二 ((株)オリエンタルコンサルタンツ) |
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主 題 | 少子高齢化,財政の逼迫,海外事業やPFI事業への展開などを背景に,建設事業を取り巻く環境が大きく変化し,それに伴って合理的なコストダウンへの要請がかつて無い高まりを見せている.また,国際的なグローバル競争の波が土木技術のあり方に大きな影響を与えつつある.この中で,学会員が,技術者として尊敬され,活力を持ってグローバルに活躍していくためには,これまでに無い高いレベルの競争力を磨くと共にそれを支援する体制を早急に整える必要がある.本討論会は,構造物の設計という視点を軸に,競争力強化の観点から個人や組織,そして技術のあり方を総点検し,未来の活力ある土木工学を実現するための戦略を議論するとともに,具体的方策を考える場としたい. | |||||||||||||||||||||||||||||||||
会 場 | 工学地区 工学−K棟 工-K202 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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● 研-03 流域管理と地域計画の連携について考える | 上へ |
座 長 | 福岡 捷二 (広島大学大学院教授 工学研究科社会環境システム専攻) |
話題提供者 |
家田 仁 (東京大学大学院教授 工学系研究科社会基盤工学専攻)) 砂田 憲吾 (山梨大学教授 工学部土木環境工学科) 片田 敏孝 (群馬大学助教授 工学部建設工学科)) 立川 康人 (京都大学防災研究所 助教授) 小池 剛 (国土交通省河川局 事業調整官) 清水 喜代志(国土交通省都市・地域整備局 事業調整官) |
主 題 | 近年の流域の急激な都市化により河川洪水流量が増加し,氾濫域への市街地の進出などにより水害への危険性の増大がもたらされ,環境面からの不健全な状況も生じている.その一因として,これまでは河川流域管理と都市計画とが互いに関連性をもって進められてこなかったことにもよるとの反省に立って,平成14年7月に水理・土木計画学研究の両委員会による共同所管の小委員会が設置され,関連課題について新たな検討が開始された.小委員会での議論と共に,全国大会を機に,水工学,土木計画学,都市・河川に携わるさらに多くの研究者,行政関係者,技術者による今後の流域管理と地域計画の具体的な連携に向けて活発な討議を期待する. |
会 場 | 工学地区 工学−K棟 工-K401 |
● 研-04 海洋環境利用と土木工学の新しい方向性 ―海洋環境はビジネスになるか― | 上へ |
座 長 | 高山 知司 (京都大学防災研究所,海洋開発委員会委員長) |
話題提供者 |
柵瀬 信夫 (鹿島建設(株)) 久保田 進 (日本大学) 酒井 雅史 (大成建設(株)) 新井 信一 (足利工業大学) |
主 題 | 地球の有限さを感じるほどに十分なエネルギーを手にした人類にとって,地球表面積の7割を占める巨大な海洋空間を正しく利用することが不可欠である.海洋開発委員会に設けられた海洋環境利用調査小委員会では,この海洋環境利用の面での現状と問題点を明らかにするため,地球規模の変動,生物環境・生物資源利用,沿岸環境利用,海洋エネルギー利用,海洋資源利用,氷海域利用,海洋空間利用,海洋調査・計測法の8項目を調査した.ここでは,その結果から出てきた問題点を報告し,今後海洋を利用するために土木学会に所属する我々が何をなすべきかの方向性を討論する. |
会 場 | 工学地区 工学−K棟 工-K402 |
● 研-05 ISO対応の必要性 −いま,求められるべき対応− | 上へ |
座 長 | 辻 幸和 (ISO対応特別委員会幹事長,群馬大学教授) |
話題提供者 |
堀川 浩甫 (フリーランサー)−適合性評価・認証 当麻 純一 ((財)電力中央研究所)−耐震分野 河野 広隆 ((独)土木研究所)−コンクリート分野 前田 研一 (東京都立大学)−鋼構造分野 田中 洋行 ((独)港湾空港技術研究所)−地盤分野 勝見 武 (京都大学)−地盤環境分野 |
主 題 | 我が国がWTO/TBT協定に批准してから,8年が経過しようとしている.この協定では,加盟国が強制規格または任意規格を策定するにあたり,国際規格を基礎とすることを義務づけている.したがって,ISOへの対応を誤ると,突然,ISOとの整合性の名の下に我が国の規格・基準が不本意な形で改変を迫られることになりかねない.本討論会では,各分野における現在策定中のISO規格案が我が国に及ぼす影響を紹介するとともに,いま,求められるべきISO対応について,フロアからの積極的な議論参加を期待して活発な討論の場を造っていく. |
会 場 | 工学地区 工学−K棟 工-K501 |
● 研-06 21世紀の斜面工学の創生 −防災・維持管理・環境・計画・景観− | 上へ |
座 長 | 後藤 聡 (地盤工学委員会斜面工学研究小委員会委員長,山梨大学大学院医学工学総合研究部) |
基調講演者 |
稲垣 秀輝 ((株)環境地質) 大野 博之 (長崎大学工学部)) 矢田部 龍一(愛媛大学工学部) |
話題提供者 |
上野 将司 (応用地質葛Z術本部技師長室) 釜井 俊孝 (京都大学防災研究所) 佐々木 寧 (埼玉大学工学部) 簗瀬 知史 (日本道路公団試験研究所緑化技術センター) |
主 題 | 山地が国土の大半を占めるわが国では,太古の昔から斜面との関わりが深い.そこには災害もあった反面,豊かな森もあった.土木工学ではこれまでものを作る立場から斜面を捉えてきた.しかし,斜面の多様な機能を考えると,これまでの考え方だけでは,数世紀にまたがる社会基盤を後世に残すことはできない.防災はもちろん,環境、景観等といった観点も取り入れ,新しい斜面工学を創生する必要がある.さらに,自然科学としてだけでなく,社会科学としての斜面学も十分に検討しなければならない.このような背景から新しい斜面工学の理念を示し,環境や景観をも含めた斜面との関わりを科学する斜面工学のアプローチの仕方について討論する. |
会 場 | 工学地区 工学−K棟 工-K502 |
● 研-07 減・免・制震手法による耐震性能の新しい向上策 ― 動的解析による設計の新たなる展開 ― | 上へ |
座 長 | 家村 浩和 (京都大学大学院工学研究科) | |||||||||||||||||||||||||||
話題提供者 |
東原 紘道 (東京大学地震研究所) 運上 茂樹 ((独)土木研究所) 玉木 利裕 (川崎重工業(株) 技術研究所) 金治 英貞 (阪神高速道路公団 大阪建設局) 竹内 幹雄 ((株)奥村組) |
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主 題 | 兵庫県南部地震以降,構造物の建設地点における最大級の地震動(L2地震動)を考慮した設計が実施されるようになった.しかしこのL2地震動に対して,公共構造物に要求される高い耐震性能を,従来の弾塑性耐震設計法で満足させようとすると,設計に必要な強度が極めて高くなり,建設コストの負担が大きくなる. 構造体に発生する地震力に直接耐えるのではなく,発生する地震力そのものを低減するための工夫が重要である。近年新しい材料や装置を利用した減・免・制震手法が広範囲に開発されつつあり,またそれらの効果を精度よく評価可能な動的解析法も設計に取り入れられつつある. 地震工学委員会減震・免震・制震小委員会での3年間の成果を踏まえて,学会員の皆様方とともに,この分野の発展性について討議する予定である. |
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会 場 | 工学地区 工学−K棟 工-K609 | |||||||||||||||||||||||||||
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● 研-08 “アセットマネジメント導入への挑戦” 〜新たな社会資本マネジメントシステムの構築に向けて〜 |
上へ |
座 長 | 小澤 一雅 (東京大学) |
話題提供者 |
中村 裕司 ((株)アイ・エス・エス) 松本 高志 (東京大学) 小林 潔司 (京都大学) 田中 義宏 (大阪府) 安江 哲 ((株) ドーコン) 加藤 康之 (野村證券金融研究所) |
主 題 | これまでのわが国の社会資本整備のしくみは,不足する社会資本を効率的に建設するために構築・運用されてきたといえる.50年以上経過したストックに老朽化が見られ,社会経済状況も変化し,財政的にも厳しい条件の下で,国力を維持していくためには,不足する社会資本の整備とともに現存する社会資本の効果的な運用・維持管理が極めて重要となっており,アセットマネジメントの概念が注目されている.本討論会では,限られた予算条件下の下で,効率的かつ効果的な社会資本の運用・管理ができるマネジメントシステムを今後,老朽化が促進する日本の社会資本の再整備に当たりどのように構築すればよいかについて,多方面にわたる識者をパネリストに迎え討論する. |
会 場 | 工学地区 工学−C棟 工-C10 |
● 研-09 今舗装に求められるもの 〜交通そして水・音・熱へ〜 | 上へ |
座 長 | 山田 優 (大阪市立大学大学院工学研究科教授) |
話題提供者 |
大川 秀雄 (新潟大学工学部建設学科教授) 竹田 敏憲 (東京都土木技術研究所地象部長) 中村 俊行 (国土交通省国土技術政策総合研究所研究総務官) 野村健一郎 (大成ロテック(株)総合技術部部長) 藤野 毅 (埼玉大学大学院理工学研究科助教授) |
主 題 | 舗装が有すべき基本的な性能は,走行安全性,快適性の確保である.しかし近年,舗装にはそれに加え環境保全に配慮することが求められている.特に,舗装整備の進んだ都市部では,都市型水害,交通騒音,ヒートアイランド現象等が社会問題としてクローズアップされており,これらは舗装と密接に関係していると考えられる. 本研究討論会では,各分野の専門家を招いて環境に関する諸問題発生のメカニズムを探るとともに,環境負荷を軽減するための舗装の果たすべき役割,技術開発の方向について討論する. |
会 場 | 工学地区 工学−C棟 工-C20 |
● 研-10 アジアにおけるITSの発展 | 上へ |
座 長 | 熊谷 靖彦 (高知工科大学 地域ITS研究所 教授) |
話題提供者 |
Edward Chung (東京大学 国際産学共同研究センター 客員教授) 金 進英 (京都大学大学院博士課程1回生(韓国からの留学生)女性) 王 武宏 (東京大学生産技術研究所) 川畑 知三 (住友電工フィールドシステム(株)取締役) |
主 題 | ITS(高度道路交通システム)は,主として欧米や日本において開発が進められてきたが,最近は,シンガポール,中国,韓国,マレーシアなどのアジア諸国においても,開発・実用化が進展している.このような状況において,アジアの発展途上国において,ITSはどのような役割を果たすのか,また,アジアの交通状況に適したITSはどのようなものであるかをさぐる. |
会 場 | 共通地区 共通−C館 共-C204 |
● 研-11 幻の橋梁エンジニア・増田淳再発見 | 上へ |
座 長 | 小林 一郎 (熊本大学) |
話題提供者 |
福井 次郎 ((独)土木研究所) 中井 祐 (東京大学) 五十畑 弘 (JFEエンジニアリング(株)) |
主 題 | 増田淳(1883-1947)は,大正末から昭和初期にかけて,主に県の嘱託技師として全国各地に多くの橋を設計した,民間のエンジニアである.吉野川橋,穴吹橋,白髭橋など戦前を代表する橋の数々を設計しながら,増田に関する既往史料は極めて乏しく,これまでその足跡や仕事の価値,歴史的位置付け等については,ほとんど語られてこなかった.しかし2002年秋,土木研究所において増田事務所の手になる橋の図面や設計計算書が多数発見され,今後増田の全貌を知る途が拓かれたのである.本討論会では,今回の史料発見を機会に,また増田が吉野川橋,穴吹橋,三好橋等の代表作を徳島に残していることにもちなんで,増田という人物とその仕事に焦点を当てる.増田の仕事の歴史的価値や橋梁エンジニアとしての増田の個性について考えるとともに,増田という技術者の存在を通して見えてくる戦前日本の橋梁技術の諸相についても議論する. |
会 場 | 共通地区 共通−C館 共-C204 |
● 研-12 四国の景観デザイン | 上へ |
座 長 | 重山陽一郎 (高知工科大学工学部社会システム工学科助教授) |
話題提供者 |
桝野 俊明 (多摩美術大学) 関 文夫 (大成建設(株)土木設計本部) 本村 均 (日本道路公団四国支社徳島工事事務所) |
主 題 | 本州四国連絡橋が3ルートとも完成し,四国は日本全国各地との距離が一層縮まりつつある.一方,地方の時代にふさわしく,四国の各地域においては独自の特性を生かした環境整備を進める動きが高まりつつある.今回は,2002年度グッドデザイン賞金賞を受賞した「四国横断自動車道鳴門パーキングエリア」をはじめとして,いくつかの事例を報告していただき,四国における景観デザインの現状と将来を討議することとした.詳細は、www.infra.kochi-tech.ac.jp/shige/20030924/に掲載している. |
会 場 | 共通地区 共通−C館 共-C302 |
● 研-13 リスクマネジメントとしての都市再生:「密集市街地を巡る課題と展望」 | 上へ |
座 長 | 村橋 正武 (立命館大学理工学部教授) |
幹 事 長 | 多々納 裕一(京都大学防災研究所総合防災部門助教授) |
話題提供者 |
佐藤 哲也 (国土交通省都市・地域整備局街路課専門官) 柳 修 (東京都建設局再開発事務所事業第1課課長補佐) 坂和 章平 (弁護士・坂和総合法律事務所長) 青木 仁 (都市基盤整備公団居住環境整備部次長) |
主 題 | 災害リスクマネジメント研究小委員会では重点課題として「密集市街地の再生」を取り上げ,検討を行ってきた.また,わが国の政策上の課題としても「都市再生」が取り上げられ,その中でも,災害に対して脆弱な市街地の存在は「20世紀の負の遺産」として緊急に解消することが目指され,密集法の改正に関する議論も高まっている.今回の討論会では,当研究小委員会で検討してきた内容を紹介するとともに,研究者のみならず,国・地方の行政担当者,街づくりに直接関わってこられた最前線の技術者・弁護士などの多彩な方々をお招きし,現在の密集市街地を巡る諸問題とその解決のための処方を徹底的に議論したいと考えている. |
会 場 | 共通地区 共通−C館 共-C304 |
● 研-14 我が国の社会資本整備は終わったか? | 上へ |
座 長 | 中洞 好博 (建設技術研究委員会 委員長) |
話題提供者 |
竹林 征三 (富士常葉大学環境防災学部教授 兼 付属風土工学研究所所長) 細田 泰宏 ((株)日本総合研究所 研究事業本部 副主任研究員) 花市 穎悟 (開発技建(株) 代表取締役社長) |
主 題 | 最近の我が国では社会資本の整備は全体的にみて,ある程度のレベルまで整ってきたことと,ダム不要論など土木への不信,公共投資の経済性効果の問題等から,マスコミはあたかも社会資本整備全てがもう不必要との風潮を作っている. 一方,我々個々の実際の生活を見れば,交通の便,住宅の問題,美しい良好な環境等に満足感は十分ではない.本当に必要な社会資本整備とは.これを実現するために土木技術者としてなにをすべきか.また,組織(官庁,大学,コンサル,ゼネコン)としてどんな役割ができるか. パネリストと共に会場で討論したい. |
会 場 | 共通地区 共通−B館 共-B201 |
● 研-15 次世代への情報発信 −コンクリートをひとつの事例として− | 上へ |
座 長 | 福手 勤 (東洋大学 / コンクリート教育研究小委員会 委員長)) |
話題提供者 |
猪爪 一良 ((株)オリエンタルコンサルタンツ/ 生涯学習研究小委員会) 佐藤 靖彦 (北海道大学 / コンクリート教育研究小委員会) 幣守 健 ((株)淺沼組 / FCC(フォーラム・シビル・コスモス)) 藤本 宗子 ((有)アットホーム藤本材木店常務取締役 / 教育関係・PTA代表) 高橋 秀典 (日経BP社/日経コンストラクション副編集長) |
主 題 |
国民生活を支える社会資本において重要な役割を果たす土木技術は,今後とも継続して進歩することが求められる基盤技術である.この技術的進歩を支えるためには,次世代をになう若者達が土木技術に興味を持ち,その発展に情熱を傾けられる環境を醸成することが重要となっている.このためには,次世代の若者やその親である一般の人たちに,安全で快適な生活を支えるコンクリート構造物の重要性を理解してもらい,社会基盤整備に関わることへの魅力を伝えることが大変重要となってきている. 本討論会においては,社会基盤整備を支える土木技術を広く認識してもらうための情報発信のあり方について,社会生活とコンクリートの関わりをひとつの事例として取り上げ,特に若い世代への情報発信(学校教育における総合的学習など)を中心に,教育関係者やマスコミ関係者を交えて討論を行う. |
会 場 | 共通地区 共通−B館 共-B202 |
● 研-16 石炭灰有効利用技術について −循環型社会を目指して | 上へ |
座 長 | 高橋 邦夫 ((財)港湾空港建設技術サービスセンター マネージメントシステム 副所長) |
話題提供者 |
三木 博史 ((独)土木研究所) 井筒 庸雄 (電源開発(株)) 高橋 守男 (東京電力(株)) 丸内 進 (九州電力(株)) 石井 光裕 (四国電力(株)) 齋藤 直 ((株)エネルギア・エコ・マテリア) |
主 題 | 石炭火力発電所等から発生する石炭灰については,これまでセメント原料や埋立材としての利用が中心であった.しかし,今後セメント需要の減少や新たな埋立地の確保が困難な状況が想定されているにもかかわらず,石炭灰の発生は今後も増加する見通しとなっており,また循環型社会形成推進の社会的ニーズの高まりの中で,これら用途以外の有効利用を拡大していくことが必須の課題である.そこで,本討論会では,石炭灰の法的位置付けや有効利用拡大による効果,活用が期待される有効利用技術を紹介するとともに,有効利用に当たって必要となる仕組みや望まれる有効利用システムについて,今後の方向性と課題を明らかにする. |
会 場 | 共通地区 共通−B館 共-B301 |
● 研-17 わが国の『土木』拠点をつくる −神戸土木博物館(仮称)の新しい事業プロセス− | 上へ |
座 長 | 黒田 勝彦 (神戸大学工学部教授) |
話題提供者 |
中村 良夫 (東京工業大学 名誉教授) 冨岡 征一郎 (鹿島建設(株) 専務取締役) 田中 輝彦 (CVV(シビルベテランズ&ボランティアズ)メンバー) 田村 喜子 (作家) 南部 隆秋 (国土交通省四国地方整備局長) 田中 稔 (神戸市建設局参与) |
主 題 | 土木学会と神戸市は,これまで約7年にわたって,土木博物館の基本構想やその実現に向けた方策について検討を重ねてきた.その実現方策としては,ハードとしての施設整備の前に,市民が土木に触れる活動から開始し,その活動を時間をかけて深化・高度化していくことによって,活動そのものが土木博物館になっていくという,これまでのわが国にはなかったアプローチを実践しようとしている.そこで本討論会では,国家的拠点を目指す土木博物館構想を紹介し,その実現に向けたアプローチでの市民・土木界・行政の参画のあり方等について討論を行う. |
会 場 | 共通地区 共通−B館 共-B302 |
● 研-18 技術者の充実したキャリアパスを目指して | 上へ |
座 長 | 池田 駿介 (東京工業大学大学院教授,土木学会技術者資格委員会幹事長,継続教育実施委員会前委員長) |
話題提供者 |
熊本 義寛 (鉄建建設(株)経営戦略本部副本部長) 見附 敬三 (日本建設コンサルタント(株)環境マネジメント部部長) 二羽淳一郎 (東京工業大学大学院教授) 西村 隆司 (日経コンストラクション編集長) 廣谷 彰彦 ((株)オリエンタルコンサルタンツ代表取締役社長) 水谷 香織 (岐阜大学産官学融合センター,日本学術振興会特別研究員) |
主 題 | 我が国は,厳しい国際環境の中にあって,経済活動の停滞が深刻になっており,国際競争力の急激な落ち込みが懸念されている.こうした中,土木界においても,既存のやり方に対する見直しとともに,現状を打開する新しい枠組み構築への模索が続けられている. 土木学会では,組織よりも個人の力量が問われる時代を迎え,教育や資格の国際化も視野に入れて,JABEEへの対応や,継続教育,技術者資格などの制度を立上げ,土木技術者の生涯にわたる能力開発と社会的地位の向上を支援している. この研究討論会では,土木技術者がその専門家としての力量を高め,社会に貢献し,また,社会から正当な評価を得るためには,学会や技術者個人は何をすべきかについて,充実したキャリアパス形成の観点から土木学会の取り組みをレビューするとともに,21世紀の土木技術者としての新しい考え方・生き方を模索します. |
会 場 | 共通地区 共通−B館 共-B401 |
● 研-19 高齢・長寿社会とシビル・エンジニア | 上へ |
座 長 | 大野 博久 (コンサルタント委員会副委員長,オリエンタルコンサルタンツ(株)理事) |
話題提供者 |
川谷 充郎 (神戸大学教授,CVV:Civil Veterans & Volunteers幹事長) 柴山 知也 (横浜国立大学教授) 藤田 俊英 (NPO法人市民歩走者学会会長) |
主 題 | 日本人の長寿命化と少子化に伴う社会の高齢化は既に現実に進捗していると言えます.我々シビル・エンジニアも勿論そのような社会の構成の一員です.多くは企業社会で過ごしてきた成熟したシビル・エンジニアが,そのエンジニアとしての役割を了えたと考え,その世界からリタイアする自由を持つ一方,引続き企業の内あるいは外で何がしかの役割を果たしたいと考える方々も多いかと考えられます.果たして社会資本整備において成熟したシビル・エンジニアの知恵と知識はどう活かされうるのでしょうか.提供話題をベースに意見交換を通じ、考えを深めようとするものです. |
会 場 | 共通地区 共通−B館 共-B402 |
● 研-20 放射性廃棄物処分における工学技術の現状と信頼性向上に向けた課題(長期バリア性能を中心として) | 上へ |
座 長 | 大西 有三 (京都大学大学院工学研究科教授) |
話題提供者 |
河西 基 ((財)電力中央研究所) 油井 三和 (核燃料サイクル開発機構) 佐藤 正知 (北海道大学大学院工学研究科) 坂井 悦郎 (東京工業大学大学院理工学研究科) |
主 題 |
放射性廃棄物処分のうち高レベル放射性廃棄物については,原環機構において,平成13年10月に示した「概要調査地区の選定手順の基本的考え方」において最終処分施設建設地を段階的に選定していくことを宣言し,平成14年12月に概要調査地区の公募を開始している. 今後,放射性廃棄物処分事業の推進,必要な技術の開発や基準・指針類の整備等に資するため,現状技術を踏まえて,処分技術に関して地質環境の調査,処分施設の設計,性能評価の観点から総合的に調査・検討・整理することが必要である. 本研究討論会では,特に土木が係る技術を中心に,その工学技術の現状と信頼性向上に向けた課題の一つである「長期バリア性能」に焦点を当てた討論を実施する. |
会 場 | 総科地区 総科−1号館 共通−B館 総-310 |
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