共通セッションテーマ

※※ 講演申込みはインターネット上からの受付のみになりました ※※
 年次学術講演会では7部門に分かれたセッションを設けます,さらに,これらの7部門を越えた研究および複数の部門に関連する研究のテーマを対象として,共通セッションを設けます.
 今年度の共通セッションには,下記の13件が仮テーマとして選定されました. 共通セッションにおける講演を希望される方は,第一志望欄に希望のセッションを選択してください.
また,仮テーマが成立しない場合のために,第二,第三志望欄に一般セッションの部門・名称を必ず書いて下さい.
共通セッションの最終的なテーマ名および構成は,講演申込み完了後,全国大会委員会で決定されます.申込み状況により,共通セッションを構成するに不十分なテーマについては,従来どおり各部門における発表とします.
なお,共通セッションの講演概要もCD-ROM版講演概要集に掲載されます.

共通セッションテーマ一覧

CS1土木教育一般
CS2複合構造物
CS3国際セッション(International Session)
CS4国際プロジェクトの手法と実践
CS5放射性廃棄物の処分技術
CS6土木分野におけるデジタル画像の利用と可能性
CS7土木工学発展に向けた資料の収集・保存・提供と利活用
CS8計算力学
CS9火山工学
CS10地下空間の多角的利用
CS11流域管理と地域計画の連携
CS12エンジニアリング・デザインとその教育−創造と統合,その能力向上に向けて−
CS13新設および大規模改修時における橋梁計画

CS1 土木教育一般
土木の分野においては,土木教育全般にかかわる課題に加えて,JABEE,継続教育,技術者倫理教育,技術者資格など人材育成関係の活動が活発に行われており,教育の重要性が広く認識されている.本セッションでは,これらの教育活動全般にかかわる課題を幅広く募集する.

※CS1 土木教育一般の他に研究関連セッションへの投稿もお考えの場合は,事務局全国大会係へお問い合わせください.

CS2 複合構造物
 複合構造は異なった材料の長所を組み合わせて,求められる性能に対して合理的で理想的な構造を実現しようとするものである.中でも,鋼とコンクリートの複合構造は活発に研究され実施例も多く一分野を形成するに至っている.一方,プラスチック系材料,新素材,革新的構造材料等新たな異種材料による複合構造も出つつある.本セッションでは,それら異なった材料を対等の視点で捉え複合構造の可能領域を広げるのに役立つ発表と討議の場を提供する.
CS3 International Session(国際セッション)
 JSCE cordially invites participants who wish to make a presentation at the International Session, the JSCE 64th Annual Meeting to be held at Fukuoka University, on 2-4 September 2009. Topics: 1.Project Management/ International Cooperation, International Contributions/ Technical Cooperation, Technology Transfer, Technical Support/ Technical Standards and International Comparability 2.Civil Engineers in the International Arena/ Civil Engineers’ Responsibilities and Contributions to Sustainable Development/ Civil Engineers’ International Contributions/ Civil Engineers’ Mission, The Public’s Expectations on Civil Engineers, Who are Civil Engineers? 3.Others related to the international activities of Civil Engineers Besides the suggested topics above, various views, opinions and suggestions as to civil engineering and civil engineers are welcomed. Presentation in English is recommended.
CS4 国際プロジェクトの手法と実践
 グローバル化が進む現在,我が国の土木・社会基盤の技術をアジアをはじめとする海外のインフラ整備に活用し,その存在感を高めることが重要である.本セッションでは,海外の公共事業や国際開発援助等の国際的なプロジェクトにおいて,我が国の技術を活用するための普遍的な方法論の構築を目指し,技術移転や計画・制度整備,事業マネジメント等を含む多様なテーマについて,理論的な側面から実践に基づく知見まで幅広く議論する.
CS5 放射性廃棄物の処分技術
 わが国が進める核燃料サイクル政策において,高レベル放射性廃棄物,低レベル放射性廃棄物に対しては,安全かつ合理的な処分方策を講じることは極めて重要である.放射性廃棄物処分における処分施設の設計・施工は土木技術に基づく事業であり,土木技術者が責任を持って対処することが求められている.その実現に向けた課題は,岩盤物性評価,地下構造物の設計,地下水流動,コンクリートの長期的耐久性など多岐にわたる.そのため,各部門の研究者が議論できる場を提供するものである.
CS6 土木分野におけるデジタル画像の利用と可能性
 高画質で低価格なデジタルカメラの急速な普及や画像解析技術の進歩によって,設計・施工データのビジュアル化や工事写真管理,現場計測などにデジタル画像が手軽に利用されるようになってきた.また,動画像も低コストでコンピュータで扱えるようになり,デジタル画像利用の新たな可能性が期待される.本セッションでは,これらのデジタル画像を土木分野へ適用する種々の試みや事例に関する論文を募集する.
CS7 土木工学発展に向けた資料の収集・保存・提供と利活用
 情報社会の現代,改めて,土木の営みにかかわる情報の蓄積や利活用について検討が求められている.現在,土木工学や土木技術に関する資料の収集・保存,利活用に向け,データベースの充実や資料のデジタル化と提供,検索システムの改良,アーカイブスの構築などが求められている.本セッションは,各種資料の収集,保存や利活用に関する研究の現状と今後を検討し,土木工学の発展に資する情報環境の整備について議論する場としたい.
CS8 計算力学
 次の各分野における計算技術の発展・展開に関する研究を募集する.
  1. FDM,FEM,BEM,メッシュレス法等の解析手法.
  2. 高速解法,アルゴリズム,適応型計算法,モデル生成,可視化手法,並列計算,マルチスケール法等の計算力学手法.
  3. 破壊問題,大変形問題,材料非線形問題,接触問題,動的問題,波動問題,固体流体連成問題,乱流,移動境界問題,地球環境・気象,騒音問題,逆問題,最適化・制御問題等への応用.
CS9 火山工学
 地盤工学委員会火山工学研究小委員会では,工学の立場から火山の恵みと災いに関する調査・ 研究を行ってきている.有珠山,三宅島での噴火災害,岩手山,磐梯山,浅間山の火山性地震,富士山の低周波地震等が発生したこともあり,火山災害対策の必要性が高まっている.特に,富士火山では近年ハザードマップが作成され,その利用や事前の対策が重要視されている.  本セッションでは,火山の恵みと災いに関する事例研究を対象とするとともに,火山防災教育のあり方や都市での火山災害対策や火山防災計画などに関するテーマも対象とする.そして,火山工学という学問分野を確立するための議論も行う.
CS10 地下空間の多角的利用
 地下空間を有効利用するために,総合的な観点(都市計画,法制,経済性,心理,生理,防災,環境,建設,維持管理,歴史,文学等)から,価値を再認識することが本セッションの目的である.ここでは都市部に限らず,幅広く地下空間利用の実例について注目し,多角的な利用を推進するための新しい視点・技術の提案,最新の知見を駆使した計画・実例を紹介する.
CS11 流域管理と地域計画の連携
 河川は,治水,利水,環境と言った多様な側面で地域と密接な関わりを持っており,そこに生じる諸課題には,水工学と土木計画学とが連携をして取り組むべき課題が多く存在する.本セッションは,河川をキーワードに,流域管理と地域計画の連携の視点から取り組んだ研究について,幅広く議論を展開し,今後の連携研究の活性化,新たな研究テーマの発掘を目指す.
CS12 エンジニアリング・デザインとその教育−創造と統合,その能力向上に向けて−
 社会資本の整備と維持管理に関する近時のニーズ変化は,従来にも増して,それに携わる土木技術者が,ものごとを創造的に統合していくエンジニアリング能力を発揮し,社会的合意形成も含めた適切な解決策を提示することを必要としている.この課題は,従来の我国において必ずしも重要な位置付けをされてこなかったエンジニアリング・デザイン教育の問題であり,その能力向上を目指す人材教育は国際競争力の観点からも,わが国の高等教育に要請されている.本セッションでは,エンジニアリング・デザインをキーワードとし,その理念から教育の具体論までの全般にかかわる発表を,産・学・官より幅広く募集する.
なお,この課題は土木技術者の育成として,継続して充実させる必要がある課題であり,平成19年度から始めたプログラムである.

※CS12 エンジニアリング・デザインとその教育 の他に研究関連セッションへの投稿もお考えの場合は,事務局全国大会係へお問い合わせください.

CS13 新設および大規模改修時における橋梁計画
 橋梁の新設や大規模な改修を計画するに当たっては、本体の構造設計や材料選択のみならず、維持管理や社会的コストを含めた経済性、自然環境や景観への配慮、防災計画における位置づけ、契約方式や計画に対する合意形成等々、分野を超えた様々な要素を勘案した総合的な技術的検討が重要であり、「橋梁」を切り口に幅広い議論の場としたい。
なお,この課題は土木技術者の育成として,継続して充実させる必要がある課題であり,平成19年度から始めたプログラムである.

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