微少な地球上の淡水量
水資源(water resources),淡水(fresh water)
地球上にある水量は,海水と淡水を合わせて約14億km3あるといわれています.
陸地の面積は海域の面積に比べて少ないわけですから,淡水量が海水量に比べて少ないことは容易に察しがつくと思いますが,国連水会議資料によると,海水が全体水量に占める割合は約96.5%にも及び,淡水は3.5%しかありません.その淡水も,氷雪,地下水,凍土地下水および大気中水蒸気が淡水量の99%以上を占めていますので,綿足たちが利用できる淡推量はごくわずかで,地下水を含めか泉水や湖沼水等,地球上の約0.8%に過ぎません.人類の人口は増加の一途をたどっていることを考えれば,水質に合った水利用方法の促進や,水の複数回利用の技術等,水をより効率的に利用する技術が今後ますます重要になってくることと思われます.
(水資源開発公団 田中 靖)