1月の行事と募集


2000 年度「新しい河川 整備・管理の理念とそれ を支援する河川技術に関 するシンポジウム」の開 催と「河川技術に関する 論文集No.6 」の論文募集
開催期日:2000 年6 月8 日[木]・9 日[金]


 河川部会は,1997 年6 月,土木学会水理委員会基礎水理部会の第3 回河道の水理と河川環境シ ンポジウムを「新しい河川整備・管理の理念とそれを支援する河川技術に関するシンポジウム」とし て開催し盛況をえたのを契機として,97 年度に発足した土木学会水理委員会の新しい部会です.既 存の基礎水理部会,環境水理部会,水文部会をつなぐとともに,学術・技術の橋渡し,官・学・民の 連携,従来的な河川工学以外の河川にかかわる学術との学際領域への展開など河川の技術が求めるさ まざまなインターフェイス的側面を追求することを目的としています.  河川部会では2000 年度も標記シンポジウムを下記のように企画いたしましたので,ふるって参加 いただきますようご案内申し上げます.(河川部会部会長 辻本哲郎)

                        記

1.開催期日―――2000 年6 月8 日[木]・9 日[金]

2.開催場所―――芝浦工業大学(港区芝浦3- 9- 14 )

3.参加費――――論文集代を併せ,7,000 円

4.シンポジウムでの発表形態
 (1)オーガナイズドセッション
   コンビナーの運営するセッションでの口頭発表と討議.
  ア.河川堤防の計画・設計・施工・維持管理の技術 担当:藤田光一(建設省土木研究所)
    1 )堤防技術の課題整理や提言,2)現場報告,3)水理学,土質工学など各分野での,さら
      には各分野を横断する学際的な基礎研究・技術検討,4)被災機構分析や安全性評価,5)
      河道計画や河川環境との関連,などの論文を募集,「河川堤防」を共通項として,その
      技術動向に関する幅広い議論を行う.
  イ.生態系保全における河川工学と生態学の接点 担当:辻本哲郎(名古屋大学)
    河川の生態系保全機能を維持することが,河川整備・管理の目的として認識されることにな
    った.河川の生態系がどのような状態に保たれているか,さまざまな人的あるいは自然のイ
    ンパクトに対しどのように応答するのか,またどのような復元措置が効果的なのか,河川水
    理と生態学が連携した新しい工学が期待される.こうした観点での論文発表をもとに,今後
    の河川工学・生態学の連携の展望を議論する.
  ウ.事業評価 担当:阿部令一(褐嚼ン技術研究所)
    河川事業の効果評価について,現在の枠組と用いられている手法の問題点,ならびに昨今提
    案されている効果評価手法とその適用性について議論する.97 年の改正河川法では治水お
    よび利水に環境が新たな目標に加えられたが,今回は主として治水事業にかかわる効果評価
    を対象とする.
  エ.防災・情報・危機管理 担当:末次忠司(建設省土木研究所)
    近年,都市域において洪水氾濫や氾濫に伴う地下施設での被災が相次いでいる.こうした都
    市型水害に対しては,官民を含めた情報の収集・伝達,危機管理的な即時対応が求められて
    いる.本セッションではこのような観点からの防災対策として,情報収集・伝達,氾濫流制
    御,避難などの危機管理のあり方について発表,議論を行う.
  オ.数値解析の精度と実用化 担当:渡邊明英(広島大学),西村達也(褐嚼ン技術研究所)
    河川計画における数値水理学の適用について近年,計算技術の発達により高度な数値解析が
    行われるようになってきた.本セッションでは,数値解析を現地に適用し模型実験や現地観
    測と比較した論文,数値解析等を用いて河道計画,河川構造物の設計,操作規則の策定等
    の技術判断に適用した論文を募集し,数値解析の現地河川への適用性について議論する.
 (2)一般課題
    河川部会が目的とする河川にかかわる技術についての研究
    プレナリーセッションでアブストラクトを口頭発表するとともにポスター発表.
    *発表様式は応募状況に応じて,若干の変更がある場合があります.

5.「河川技術に関する論文集No.6 」について
 シンポジウムで発表されるものについては,次のジャンルで論文投稿されるものとする.いずれも,
 アブストラクト,全文の2 段審査(河川技術論文集編集委員会を構成します)とします.
 ジャンル
 (1 )論文(研究論文,技術に関するもののほか,理念に関する論文を含む)
 (2 )総説(研究プロジェクトの紹介も含む)
 (3 )報告(調査報告,研究プロジェクト報告など)

6.応募方法
 応募者は,下記の内容を所定の期日までにメールにてお送りください.
 (1 )論文題目,著者,所属(講演者に○)
 (2 )連絡先(代表者の,住所(郵便番号とも),電話・FAX 電話・E- mail アドレス)
 (3 )シンポジウムでの発表形態(上記項目の4 の(1 )(ア〜オ)あるいは(2 )を選択)および
    論文投稿のジャンル(上記項目5 の(1 )から(3 )を選択)
 (4 )論文要旨(800 字以内)
 応募締切:2000 年2 月21 日[月]
 応募先:ttsujimoto@genv.nagoya- u.ac.jp
  この応募に対して第1 段階査読を行い,3 月上旬に代表者に査読結果,シンポジウムでの発表様
 式をお知らせするとともに,シンポジウムでの論文執筆要項をお送りします.全文論文は,A4 用紙
 で4 〜6 ページのもの(水工学論文集の様式に準拠)で,2000 年4 月17 日[月]が提出期限
 です.提出された論文は,編集委員会で査読し,期日までの修正を求めたり,掲載を見送る場合が
 あります.
  プログラムは,応募者に4 月中にお知らせするほか,シンポジウムの詳細とともに土木学会水理
 委員会河川部会のホームページに掲載します.また,本企画について詳細を随時ホームページでお
 知らせしますので,ご覧ください.
 アドレス(http://www.genv.nagoya- u.ac.jp/ge6/ttaka/www/rehome/rivereng.html )

7.問合先――――〒464- 8603 名古屋市千種区不老町
        名古屋大学工学研究科地圏環境工学専攻 辻本哲郎
        TEL 052- 789- 4625 /FAX 052- 789- 3727
        E- mail :ttsujimoto@genv.nagoya- u.ac.jp

    
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