土木学会誌
お知らせ

岩盤力学委員会研究小委員会委員の公募について

岩盤力学委員会では,学会誌会告等により新規研究小委員会のテーマを公募いたしましたが, 審査の結果,以下の研究小委員会を設置することといたしました。
岩盤工学(斜面)に関するリスク評価研究小委員会
委員長 大西有三(京都大学大学院工学研究科土木システム工学専攻教授)
つきましては,上記研究小委員会の委員を公募いたします。 下記の応募要領をご覧のうえ,奮ってご応募願います。

1. 応募要領
(1)氏名,(2)所属・連絡先,(3)関連する業績・業務経験,(4)果たし得る役割・貢献を明記した応募書類を, 岩盤力学委員会企画小委員会公募担当委員宛,お送りください。
2. 送付先
岩盤力学委員会企画小委員会公募担当委員
埼玉大学工学部建設工学科助教授 山辺正
E-mail:yamabe@rock.civil.saitama-u.ac.jp
〒338-8570 埼玉県さいたま市下大久保255
FAX 048-858-7374
3. 締切日 3月末日
4. 岩盤工学(斜面)に関するリスク評価研究小委員会の研究課題・趣旨
小委員長候補らは,従来より岩盤崩落問題検討小委員会を組織 し,岩盤斜面の安定性評価の中で特に岩盤崩落問題を取り上げて検 討を進めてきた。検討の過程において,岩盤斜面を評価するには, 岩盤斜面が本来有する不連続性に起因する岩盤斜面の安定度そのも のの不確実性に配慮する評価が必要であること,それに加えて,対 象とする保全物件そのものの有する重要度をもあわせて考慮して工 学的な判断を下す必要があることが明らかになってきた。したがっ て,研究対象はあくまでも岩盤斜面であるが,岩盤斜面とそれに隣 接する保全物件の状況をも合わせて検討対象とする。その検討成果 がある程度の目安がついた段階で他の岩盤工学分野への適用も検討 していきたい。
それらを総合的に解決する手法の一つとして,リスク評価システ ムがきわめて有望であり上記の旧委員会でも一部その評価手法の収 集および適用の試行に当たり検討を行った。その結果,土木分野で はいくつかの手法がすでに提案されており,一部技術標準になって いる。しかし岩盤斜面での適用に関しては,これまでの委員会では, 検討時間が限定され,思うような成果をあげることが難しい状況に 陥った。その後,リスク評価の土木分野への適用では,相当な学問 的進展が見られ,岩盤斜面への適用のニーズも高まってきている。 リスクの定義,評価の具体的な手法の比較検討,金融工学的手法の 導入など課題は多い。
したがって,今回新しく,この面を重点的に調査研究する研究小 委員会を設置し,岩盤斜面問題を中心とした岩盤工学問題へのリス ク評価を検討していきたいと考えている。
5. 委員長 大西有三(京都大学大学院工学研究科土木システム工学専攻教授)
6. 委員数 30名程度
7. 活動開始時期 4月以降
8. 活動期間 2年間

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